今日の一強8 【動画1】オリラジアカデミー「禁断のテレビ史」前後編
中田敦彦のYouTube大学「オリラジアカデミー 禁断のテレビ史」前編https://youtu.be/DpB98ev6sD0藤森慎吾のYouTubeチャンネル「同」後編https://youtu.be/wQjjwFoSOE8中田敦彦氏がオリエンタルラジオとしての動画チャンネルを作ろうということで始まった「オリラジアカデミー」、第一回目の講義です。昭和から現在までの、日本のテレビ(局)史を非常にわかりやすく、かつサスペンスフルに解説しています。電通が結構重要な要素として関わってくるので、TVでは放映できなさそうな内容を用意するあたりさすがです。ところで、自身の「YouTube大学」ではなく、わざわざ「しくじり先生」のようなTV番組に模したスタイルで配信することにしたのは、なぜでしょうか。付け加えるならば、なぜセットが豪華なのか、なぜ出演者が良いのか、そしてなぜ不気味なくらい観覧者多いのか。講義前半初めの印象としては、正直色々とツッコミどころが多く、ちょっと引いてしまう違和感さえあります。TVに対抗してかなり頑張ったな〜って感じで、中田氏がいうほどの凄さがいまいち伝わりません。このように色々と感想を抱きつつですが、ある種「YouTube大学」を楽しむつもりで試聴を始めます。そもそもが興味深い内容なのです。聞いているうちに、それなりにのめり込んでいきます。気のせいでしょうか、いつもの「YouTube大学」より面白いかもです。普通のTV番組視聴者よろしく、生徒役のタレントや中田氏の掛け合いを楽しめます。こうして番組に抱いていた違和感も特に気にならなくなります。結構夢中になっていたせいか、気づけばもう講義後半です。番組は講義の肝とも言える、90年代以降のテレビ氏に解説が移リます。T V史の一番ディープな部分で、やや都市伝説チックな感じが逆にたまりません。この部分を視聴するだけでも一見の価値アリかなと思いました。「中田氏の講義はホント面白いなあ」。こうなるともうすっかりオリラジアカデミーの生徒の一人です。そしていよいよ講義後半、解説は終盤を迎えますが、ここで中田氏が、「解っていましたよ」と言わんばかりに、当番組に隠されたある種明かしを披露します。講義前半に抱いたあの違和感や疑問への回答です。種明かしを聞いて思わず、呟いてしまいます。「あっちゃん、かっこいい」。その姿はまさに「やりすぎ都市伝説」にて自説を終えるとき、恍惚の表情を浮かべテレビ目線で決め台詞を放った様を想起させ、「ああ、懐かしい」「帰ってきた」という感じを受けるのでした。ちなみに私が中田氏を評価する一番の芸は、「やりすぎ」で見せたあの「自説に酔いしれる芸」プラス、「邪魔をするゲストの自説へ嫉妬する姿芸」でした。こうして本作は、番組内の講義内容だけでなく、番組自体の意味合いも知ることで、重曹的に楽しめるよう作られているようです。番組を観ると、「禁断ののテレビ史」の「禁断」とは、中田氏自身へ向けられた言葉でもありました。中田氏の、TV番組へ挑戦する本気度と覚悟が伺えます。私としては、いつか千原ジュニアを生徒に迎え、「お笑い芸人史」について開校してほしいと願うばかりです。😄