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カテゴリ:我が愛犬(そりゃイルカの歌だ)
昭和48年のヒット曲、小坂明子の「あなた」のフレーズにこんなのがある。
♪真っ赤なバラと白いパンジー 子犬の横にはあなた♪ 当時の女性がいかにも夢見るようなスィートホームの描写が続くこの歌ではあるが、時空を超えた平成の今、ご忠告いたそう。新築の家で子犬を飼うのだけはやめなされ。さもなくば、 バラやパンジーはいともたやすく食い千切られ “あなた”のズボンの裾は唾液でベタベタ ブルーの絨毯(2番の詩)は抜け毛と走り回った時の爪でボロボロになり ぼうやの手には咬み跡が残り “わたし”がレースを編むその毛糸はおもちゃにされてからまり 小さなドアの開け閉めには外に飛び出すことを防ぐのに神経を費やされ そして大きな窓の下にはウンチがコロンところがっていること 以上のことを覚悟なさるがよかろう…。 (ところでこの歌、小さな新築に大きな暖炉っての、不釣合いじゃないのかなぁ?と、昔から疑問に思っていた。もしかして暖炉じゃなく、洋風の釜戸のことなのか?) ミニチュアダックスのオス、“ヨロ”を飼い始めて4週間あまり。みかけのかわいさとは裏腹に、こうも手がかかるとは、この海のリハクの目をもってしても見抜けなかったわ。 上記の「あなた」の揶揄、けっして大げさではなく(経験者の人ならわかるよね)、ほとんど実話なのだ。 ま、もちろん悪意があってのことではないためそれでもなんとかこらえられるが、ヨロ様の脅威はチトすごい。猫より犬の方がしつけは大変とは聞いていたけど、これほどとはねぇ。 でまた、こいつの甘えた声がクセモノなのだ。ケージ(60×90cmくらいの檻)のなかで、小首をかしげながらつぶらな瞳でク~ンと鳴く彼を見ると、お~よしよし、と抱きかかえたくなってしまう。が!それはワナだ、ファイヤーマン! その切なく甘い声に負けてケージの外へ連れ出すことを繰り返していると、そのうち図に乗ってくる。ク~ンク~ン(ここから出してよぉ~)からやがてくぐもったグーングーン(出してって言ってるだろう)に変り、そして最後にはゥワン、ゥワン!(出せこら!早く出しやがれ!)となる。これ、ホントムカつくよ。てめぇは何様だ!ってね。 実際、子犬を飼うときは成長するまで心を鬼にせねばならぬ。マジでみかけのかわいさに惑わされたら負け、なのである。 でもなぁ、やっぱりかわいいのである。親バカ、犬バカではないが(いや、そうかもなぁ)、残業して疲れた体で帰宅しても、しっぽ振ってケージに飛びつく彼や、その寝顔を見るとふっと気がまぎれたりちょっと和んだりすることがあって、ぅおう、私はこんな性分であったのか、と気付かされたりして(ちなみにうちのヨロ。時々仰向けで寝てるときがある。ミニチュアダックスって、みんなこうなのかな?) というわけで、今現在の彼の姿である。こういう顔をたまにするもんだから、ヤツの妖術にかかってしまうのだなぁ。 まだまだ子供(人間の年齢にして6~7歳くらい)だけど、大きくなれよ、ヨロ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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