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2006.06.09
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カテゴリ:アニメ
さて、前回に引き続き、「秘密基地」のお話であります。

ヒーロー番組の定番ともいえるこの基地でありますが、その性質、造りなどから、大きく三つのパターンに分けられると思います。

1.カムフラージュ型基地
その存在を一般市民や敵の目から隠すために、海や山、地下、あるいはまったく基地に見えない建造物、たとえばゴレンジャーのカレー屋や仮面ライダーV3のセントラルスポーツなどにカムフラージュされた基地。「秘密基地」の代表です。
ウルトラ警備隊基地、そしてそれに大きな影響を与えたと言われるサンダーバード基地が元祖にして代表ですな。

2.移動要塞型
スーパーロボット作品に多いパターンで、要塞としての守りも強固ながら、その建造物自身が強力な攻撃力をも持ち、さらに移動さえもできるといった、まさにハイパー基地、であります。
ビッグファルコン、ジャスダム、ゴッドフリーダム、大空魔竜などが挙げられますが、その究極と言えるのが、宇宙戦艦ヤマト、ではないでしょうか。

3.そのまま型
逆デルタ型のモダンな建物の科特隊基地。東京のど真ん中にひときわ目立つZAT基地。建物そのものがチームの頭文字になっているという奇特なUGM基地…。最初から“秘密”を放棄したかのような、いやむしろ己の力を誇示するくらいに派手な建造物が立ち並ぶ“基地”であります。
他にもシルバースターやMAC基地など、宇宙空間に存在するものもあれば、海上に浮かぶ貝殻型のムトロポリス。海底にもぐればその姿を見ることができるMAT基地などもありますな。
余談ですが、このMAT基地。新マンの最終回において、バット星人に壊滅的ダメージをくらい、ロウソクひとつで作戦会議を行うシーンが実に印象的でした…。

まぁ、少々乱暴ではありますが、大きくこのように分けられると思いますが、ここで、特に取り上げたい基地がございます。
それは、「光子力研究所」「科学要塞研究所」「早乙女研究所」の三つ。これらの研究所は、間違いなく秘密基地である、と、ワタクシ申し上げたいわけであります。

なぜか?
仮にも研究所と銘打ちながら、迎撃用のミサイルポッドや防衛用のバリアが装備されている。普通の不法侵入者を撃退するためだけなら相当な過剰防衛、あきらかに強力な攻撃力を持つ特定の敵に対して防衛するための措置がとられた、建物を含むエリア。
もはやこれは研究所の域を超えた、言い換えれば研究所の名を借りた、りっぱな秘密軍事基地ではないでしょうか。彼らの主戦力であるマジンガーZやグレートマジンガー、三機のゲットマシンを格納し、あまつさえそれらの戦力強化の開発や作製しているのですからなぁ。
光子力やゲッター線を研究したとしても、それが兵器開発のためと捉えると、なにやら妙な現実味を帯びてくるものですね。弓博士や早乙女博士は、さしずめ白衣を着た隊長、といったところですかな。
そしてワタクシ極めて疑問に思うのでありますが、「科学要塞研究所」の“要塞”は、どの言葉にかかる名称なのでしょうか?いったいここで何を研究されているのか、といった疑問も合わせて、理解不能なのであります。世界の要塞を研究しているわけでなし、ミケーネを研究しているとすれば少しは腑に落ちますが、しかしそれならミケーネ科学研究所とでもすればよろしい。海中にもぐれるわ、建物上部は上昇して移動もできるわ、ミケーネの万能要塞デモニカの嵐のようなミサイル攻撃にもほとんど損傷なしだわ、たしかにそれなら“要塞”と呼んでもおかしくないですが、でも“研究所”…。
まったく謎です。おぉっ、そうか!だから何を研究しているのか、なぜ要塞なのかが“秘密”な“基地”ということになるわけですね!

我が街、静岡市の東にそびえるグランシップという建物。これ、少し遠くから見てみると、その名の通り船の形をしております。ワタクシ時々、このグランシップを見て想像するのであります。あぁ、これがもし秘密基地であったなら、そして轟音とどろかせ空に舞って飛んでいったらなぁ、と。
最近、このように想像力をかき立てる建造物が増えておりますね。
疲れた頭を休めたいときなど、こうした建物など眺めながら、空想の世界に遊んでみるのもよろしいかと思います。少年の心にもどって、建物の側面から流線型の戦闘機など飛ばしてみながら…。

といったところで、今テーマの講義、これにて終了であります。ご清聴ありがとうございました。また、お目にかかりましょう!





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Last updated  2006.06.09 22:30:42
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