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カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪夕焼けはいつも胸にこだまする ディノディノサウルスくん ハイハイ
眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ 洞穴でいつも胸はとけてくる ディノディノサウルスくん ハイハイ 眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ 眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ♪ アニメ「わんぱく大昔 クムクム」のエンディングテーマ。 沈む夕陽と朱に染まる大地を連想させるハーモニカで始まるこの歌、今風に言えば癒し系になるんだろうか? 主題歌から一転、やさしく丸く歌う堀江美都子さんの表現力が絶品。 ほのぼのとしたなかに、ほんのり夕暮れ時のさみしさを思わせるメロディは子守唄のタッチで、先の堀江さんのボーカルとともに心の疲れを解きほぐしてくれるのだ。 フレーズごとに繋がってるんだか繋がってないんだかわからない詞も、なにかまどろみを感じさせる、と言ったらホメすぎ?とにかく聴いていて自然にまぶたが重くなる感じの歌、それが「サウルスくん」なのだ。 が。 この歌の最大のポイントを忘れるわけにはいかない。 “ディノディノサウルスくん ハイハイ”←ここ。ここ抜きにこの歌は語れないのだ(ここを取り上げたら語ってもいい…鬼打鬼…って、ハイハイ) 太く低い声で“ハイハイ”の部分だけ歌っている(?)のは岸龍也という人。この名前でピンとくる人は相当なマニア。彼、こおろぎ73のメンバーのひとりなんである(ただそれだけ) 本来、こういう歌にメリハリが必要かと言えば、ま~いらんわなぁ…ということになろう。ほのぼの癒しソングだもんなぁ。 しかし、そこは過剰なまでにサービス精神旺盛なこの頃のアニソン(というか、この場合作曲のすぎやまこういち)、さすが!と思わせるところだ。 それまでのゆったりした流れを“ハイハイ”のあと一旦ピシッと止めることで(演奏も一瞬だけ無音になる)、聴く人に強い印象を植え付けているのだな。実際「サウルスくん」と聞いて思い出すのがこの部分、って人、多いんじゃないだろうか?(もちろんクムクムを覚えている人の中で、ね) 作品自体、「懐かしのアニメ大全集」番組では滅多に取り上げられない不憫なアニメだから、この曲も当然アニソンベスト100なんて企画があってもランクインはしないだろう。 しかし、主題歌の「クムクムのうた」同様、この歌も職人の技が光る実は名曲なんである。ったく、2曲とももっと万人のひとの胸に残って然るべきだぜホントに。 みんな、こういう歌を大切にしなきゃイカンよ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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