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カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー
地球の防衛するために ネビュラの星からやってきた スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー 超能力のサイボーグ スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー♪ やっぱりなぁ、我らがゴリ様を称える歌を紹介したら、このサイボーグ野郎スペクトルマン(以下、スペ)のテーマソングも取り上げにゃいかんだろうなぁ。一応ヒーローだしなぁ…。 それにしても、どうだいこの軽さ。曲のタイトルの連呼を取り除くと、たった一文しか語ってないんでやんの。 “地球を防衛するためにネヴュラの星からやってきた超能力のサイボーグ” これだけ。 ついでに、2、3番も挙げてみよう。 “ネビュラ スライス ギムレット アタッチメントが武器なんだ ゴリの陰謀粉砕だ” “蒲生譲二が姿変え マッハの速度で空を飛ぶ 怪獣なんか敵じゃない” これだけ。たったこれだけしか語ってないでやんの。なんか皮ばっかりでアンコがちょこっと、の、やられた~的饅頭みたい。 前回取り上げた「宇宙猿人ゴリなのだ」と比べてみよう。どちらの詞に魂がこもっているか…。 それに、なに?超能力のサイボーグって?時は昭和46年の作品。まだユリゲラー(最近またCMに出てやんの)や関口少年、清田くんも名を揚げる前のこと。まぁ、意味合いとしてはおかしかないかもしれんが、チトくどい表現だぞ? だけど、なんかこの歌ニクめないんだな。いかにも野暮ったいイントロが始まると、思わずニヤリとしてしまう。そして瞬時にあのスペの顔と手足(とバックル)が金色、胴体が茶色のシブイ配色(…シブイ、とは書いたけど、決して格好良くはないんだなぁあの像)が脳裏に浮かんでしまうのだ。 またこの歌の間奏が、よく小学校の運動会などで用いられる「ギャロップ」の一部分にそっくりで、そんなところにもニヤリ。曲中、唯一かっこいい~と思えるところ。 たとえ“ゴーゴー”の連呼が、他のアニソン・特ソンで使用される“GoGo”とは趣を変えた(いや、趣旨はそうなんだろうけどさ)、いわゆる昔の「ロックでゴーゴー」っぽく感じられても、彼の軽いキャラゆえに許される。 そう、スペクトルマンって作品、どこか本来の意図が空回りしてるんだよな。で、その本末転倒ぶり(と、ゴリ様の存在)がおもしろいのだ。もっともこれ、わりと最近LDで見直したときの感想なんだけどさ…。 第1話で初めて彼が変身したのは下水道の中。そしておもむろにジャンプしたかと思えば、ゴリ様が初めて作った公害怪獣ヘドロンの周りをグルグル飛ぶだけ。で、結局ヘドロンの攻撃を受け、炎に包まれて落下…。いいとこまったくなし。もう、この初登場シーンからして「このヒョットコ野郎!」(ラー・談)に、存分に値する。 ふと思うのだけど、同時期の巨大化ヒーロー。 帰ってきたウルトラマンが太陽の眩しさ、ミラーマンが夜のダークさなら、スペは下水道の暗さがある。物語の中盤まで、ゴリ様による公害怪獣を相手に戦っていたせいもあるんだろう、なんか独特の匂いがあるんだな。 それがこの主題歌にも付着していて、やっぱりフルコーラス聴くとスペらしい匂いがプンプンするのだ(灰汁、と言ってもいいかもしれない)。 後半はまたその匂いが別なものに化学変化し、オープニング、エンディングテーマもそれに合わせて一新されるのだけど(この2曲についてもいずれ取り上げよう)、やっぱりスペらしいムードが色濃く出てるのは前半(特に、「恐怖の公害人間」編2部作と、「ゴキノザウルス」編2部作は必見!)だし、他の巨大化ヒーローのみなさんとは一線を引いているところではないだろうか。少なくとも、我々の世代の人間が「スペクトルマン」という名を聞いたときに感じる郷愁、みたいな特殊な感覚って、他には感じられないと思う…。 で、この「スペクトルマンゴーゴー」もまた、“らしさ”全開のスペソング。あぁ、「宇宙猿人ゴリなのだ」は名曲だなぁ(って、フォローになってないやん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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