きまぐれMAT

2006/12/18(月)10:15

情けないぜ!トドギラー

特撮(101)

また久しぶりに、“何を録画したか忘れちまったぜビデオ”をセットしたら、仮面ライダーが入っていた。出てきた怪人はトドギラー。得意技は何でも凍らす冷凍シュート。この“シュート”の言葉がカッコイイね。ま、それはともかく。 見ていて改めて感じたのだけど、ショッカーの戦略の成り立たなさと、頭に浮かぶ“?”の多さって相当なもんだ。 冒頭、揃いのTRCのシャツを着たライダーガールズ(TRC…立花レーシングクラブだね。おやっさんいつの間にそんなものを作ったんだ?)と五郎くんが玉蹴り(…あれをサッカーとは言いたかないぞ)していると、「こらっ!誰に断わってここで遊んでおる!」と、たぶんその土地の所有者らしいカミナリオヤジが怒鳴りながら登場。するといつのまにか雪が降ってきて、突然トドギラーが奇声をあげて現れ、オヤジを凍らせるとどこかへ運び去る。ライダーガールズ&五郎くんを置き去りにして(なぜ彼女らをほったらかしに?)。 そこへ我らが一文字隼人がバイクで駆けつける。「今、ショッカーの怪人が…」の報告に、後を追うでもなく、くそう!と苦虫つぶした顔する一文字くん。なぜ後を追いかけんのだ? その様子を、基地のモニター越しに見つめる死神博士+トドギラー(…いつもながら、その映像誰がどこで撮影してるの?)。で、死神博士のほくそ笑みながらのセリフ「見よ!あの一文字隼人のあせっている顔を!」…なんか、カバンを隠され困っている同級生の様子を校舎の影からこっそり見ているいじめっ子の言葉みたいで愉快だね。一文字隼人を倒す=一文字を困らせるってこと? オヤジを凍らせアジトに運び込んだのは、彼を改造してショッカーの一員に加えようという目論見のため、ってのがここでわかる(他にも同様の被害者あり)のだが、あいかわらず手間のかかる作戦だね。しかも、目の前で死神博士がそう言ったばかりだってのに、「この冷凍シュートで必ずライダーを倒してやる」などと、さっき明かされた作戦をもうトドギラーさん忘れてる。おいおいあんたの任務は違うやろ?しかし、次のセリフで作戦がころっと変わってしまうっての、ショッカーの得意とするところだね。 場面は変わってある夜どこかの海を航行する船。と、いきなりここでも雪が降り、トドギラーが登場…。そういやショッカーの怪人ども、人前にその姿を現すときいちいち彼のように雪降らせたり、あるいは周囲を暗くさせたり壁画に描かれた人物の目を光らせたりと、まぁ~己の出現を演出すること。ある意味律儀だね。でも、暗躍には向かんぞ?そんな「出るぞー!」と予告しながら「きさま、俺の姿を見たからには生かしておけない」なんて言っちゃうし…。マッチポンプだなこりゃ。 で、話を戻すと、操舵室にいる船長、船員の目線より高いところにトドギラーの顔があり、彼らがそれ見て驚く…トドギラー、あんた宙に浮いてんのか?さらに、人を凍らせて連れ去ろうとするなら、わざわざ洋上に出なくとも街中で襲い掛かれば効率いいのに…。 翌日、埠頭に姿を現す一文字くん。ひとりの子供と出会う。「ぼうや、海がすきなのかい?」の問いかけに「海なんか大嫌いだ!おとーちゃんが行方不明になっちゃったんだ!」そう、このぼうや、先の船長の息子だったのだ…ライダーワールドの“世界”って、ホント狭いよなぁ。 そこに戦闘員を引き連れたトドギラーがやってくる。囲まれる一文字くんたち。いきなり場面が変わって一文字くんの相棒、滝和也がバイクで走ってくる。停車させてひと言「この滝さまを出し抜こうったってそうはいかない。隼人のバイクに発信機を取り付けておいたんだ」実に用意周到、しかし滝さん誰に向かって説明してんの?(無論、視聴者だ) 腕時計がピーピーと鳴って点滅する。んっ?と顔を上げると、今まさに一文字くんたちがショッカーに襲われているところだ!すぐさま合流し、ひとしきり立ち回りがあって、近くの洞窟にみんなで逃げ込む。当然トドギラーが追いかけてきて、ここがお前達の墓場だ、とばかりに得意の冷凍シュートを発射。一文字くんは身をかわすが、滝さんとぼうやが凍ってしまう。 で、なぜか、なーぜーか、凍った彼らも身をかわした一文字くんもそのままにアジトへ戻るトドギラー。おいおい! まぁ、洞窟の通路を凍らせて彼らを閉じ込めた、ってことで安心したんだろうけど、ツメが甘い!甘すぎる!そんなことで世界征服ができると思ってんのかショッカー?(&トドギラー?) 案の定、ライダーに変身した一文字くん、焚き火と自分の体を使って暖め彼らを元通りに。ついでに、洞窟の壁の薄いところを探り当て、ライダーパンチでみんな脱出!あ~あ! その後ライダーは、わざと冷凍シュートをくらい、基地に運び込まれる。作戦室に運ばれ台の上(手術台か?)に横たわる氷漬けのライダーにトドギラーは「とどめを刺してやる!」とやる気満々。しかし!死神博士いわく「待て!ただ殺してはおもしろくない。一度ヤツの凍った体を元に戻し、一文字隼人の姿にさせてからじわじわなぶり殺しにするのだ」でたー!!この禁断のひと言!せっかくライダーを追いつめながら、それを口にすればかならず逆転されてしまう呪いのセリフ! 今回もその通りになって、結局死神博士は逃げてしまうも、トドギラー、ライダーキックをくらってあえなく爆死(やれやれ…)。凍らされ閉じ込められていた船長船員、カミナリオヤジその他の人もみんな助けられ、めでたしめでたし…。 結局、ショッカーの人類征服に向けてトドギラーがやったこと(成功したこと)って、己の力を誇示するために、作戦室にいたウサギ(なぜそんなところにウサギが?新しい怪人ウサギ男でも作る気だった?)を凍らせ、叩き壊したことのみ。しょーもな!

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