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カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪おーおー俺たちは 遠い星からやってきた
オーオー弟を 地球の平和を守るため スカイジェットだ グランカー GoGo宇宙の大馬力 ※一・十・百・千・万・億・兆・京 おーおー俺たちは 宇宙鉄人キョーダイン※ おーおー俺たちは 鉄の体のロボットさ おーおー弟を 我らの故郷守るため スカイマシンだ グランマシン スピード速いぞ光より ※~※ おーおー俺たちは ダダの星からやってきた おーおー弟を 祖国の都を守るため サイバロイドだ 変形だ 巨大な力をふりしぼる ※~※♪ 宇宙鉄人キョーダインの、今回はエンディングテーマを。 キョーダインって人間くさいんだよなぁ。弟のケンジくんの授業参観日だからって、ふたりそろってしっかりバイクで学校に駆けつけるわ、そのときグランゼルはお手本を見せてやる、とか言いながら華麗に跳び箱を跳ぶわ(参観授業が体育のため)、スカイゼルは早朝から新聞は読むわ、ふたりでトレーニングするわ、ケンジくんや白川少尉と共にランニングしたり神社の境内でみんなそろってうさぎ跳び…。 シュールなのが、ふたりのエネルギー取得方法。 皿に流したガソリン(!)にダダニウムってな粉をまぜ、サポートロボットのゴンベスのお腹にセットすると、オムライスだの何だのの形になって出てくる。で、それをスプーンですくってエネルギー注入口(たぶん)から伸びたホースに詰め込んでやんの。美味い、うまいなんて言いながら。グランゼルの「ゴンベス、今日のヤツはいい出来だ!おかわり!」なんてセリフも飛び出す始末。ちとやりすぎ!(微笑ましいけどね) というわけで、そんな一歩間違えると噴飯物ヒーローになりそうな、愛すべきキョーダインの心情を歌ったのがこの「キョーダインとはおれたちだ」なんだけど、タイトルの付け方がシブイね。別に倒置法で言い切らなくても良さそうなもんだが、否!そんなことはない。すべからくヒーローというもの、大見得を切ることが大切なり、だ。誰に問われずとも「キョーダインとは俺たちのことだ!」と言い切ってしまう、この姿勢がキモなんである。 シブイところは詞の中にもあり、3番の“祖国の都を守るため”などアナクロもいいところ。んもう、シブすぎ!(ここの部分、1番から「地球の平和を」→「我らのふるさとを」→「祖国の都を」と、だんだん守る規模が狭まってくるのがおもしろいね) あと、韻の踏み方も楽しい。“おーおー”に続く、「“お”れたち」と「“お”とうと」の部分や、大馬力、スピードの速さ、巨大な力…それぞれにかかった一~京までの単位と締めの“宇宙鉄人京ダイン”っていう閉じ方(キョーダインの“キョー”は兄弟と京)…見事! 詞の最後、“おーおー俺たちは”歌い出しと同じフレーズながら明るく締めるのも凝ってる証拠だ。 で、この詞に出てくる弟=ケンジくん。何はさておき彼の身を案じ鉄の体のロボットとなって地球へ戻ってきた、おーにいちゃん(スカイゼル)とちぃにいちゃん(グランゼル)。実際、先に挙げた人間くさい行動も、ケンジくんのためと取れば、なるほど理解できるってなもんで。やっぱりなぁ、ダダ星の基地を探るより先に参観会に行っちゃうんだもんなぁ(このシーン、ほかの子供たちや父兄、先生まで何の疑いもなく彼らを受け入れてしまうのがすごい。タルルートくんに出てきた「何でも受け入れてしまうママ」みたいなものだね) 歌うは、主題歌同様ささきいさお&こおろぎ73。♪スカ~イジェットだぁ~♪ここでもやけに情感込めてのボーカルが楽しいささき。やっぱりソロパートだしね。細かなことを言うと、“グランカゥアー”“ゴーゥオ ゴゥオ(GoGo)”と二段構えのアクセントがささきの魅力のひとつだな。ふつうに“グランカー”“ゴーゴー”では彼らしくない! とにかく、凝った詞とささきいさおのボーカル、そして菊池俊輔によるメロディが生み出す技巧派ソング、いつまでも飽きずに聴ける1曲なんである。 次回は、キョーダインワールドに咲いた一輪の花、我が永遠のアイドルの、あの人の歌を…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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