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カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪だれか私を待っている 空へと続く道その向こうで
心の中の風見鶏がくるりと南をさす 住み慣れた部屋出ておいでと 旅立つ朝が来たと 少し怖いけど ひとりで飛び立つわ ※グッバイ昨日までの私 恋に恋していたさみしい少女 そうよ あんなに夢見てた私だけのドラマがはじまるの※ 夢があるからすばらしいの そうよ生きてることが いつかわかるさこの世界は御伽噺じゃないと みんな笑うけど 私は信じてる きっと私に逢うために生まれてきた人がどこかにいるわ そうよ 辛い出来事さえ幸せへと続く道しるべ ※~※ ♪ 昨日の、今年最初の真夏日(…四月で真夏日…エイプリルフールを地でいってるな)のせいか、静岡の街にも一気に桜の花が咲いたようで。 こないだ(といっても、もうずいぶん日が経つけど)私の通勤コースに1本だけ気の早い桜が満開だったのが、しばらくして強い風雨で全部散ってしまったんだよなぁ。あぁ春も遠ざかってしまったかと思いきや、これでまたグッと近づいてきた、と言いたいけどそれどころか通り過ぎてしまったような陽気。 で、今日はまた曇り。決して寒いという言葉は似合わないけど、なんとなくヒヤヒヤしてる。こういうときって、頭痛持ちには辛いよね。 それはともかく、あのときの風雨、昭和56年3月21日の静岡も、やっぱり似たような天気だった…。 1年前のブログをご覧いただいた方はご存知の通り、私が3月21日を堀江美都子さんの日と勝手に命名しているのは、昭和56年のその日、初めて彼女に逢ったからなのだ。 これまでに何人かの芸能人を見たりナマ歌を聴いたりしたけれど、あの日の堀江さんとの邂逅は一番強烈なインパクトだった。20年以上経った今でも、あぁ、あの堀江さんと逢えたんだなぁと思い出すたび夢心地になるほど。もしも芸能人が人に夢を売る商売というのなら、堀江さんは超弩級の夢を、あの日私に与えてくれた。 もちろんそれまでも数々のアニソンを歌う彼女のファンだったが、あの日の邂逅でついに私の永遠のアイドルになったのだ…。 その日堀江さんがステージで歌った曲のひとつが、この「だれかが私を待っている」。 旺文社のシグマベストって参考書のCMソングに使われた曲(CM自体にも堀江さん出演!)で、実はアニメ映画「オズの魔法使い」のテーマソングでもあった。映画は処々の事情とやらで上映中止になってしまったものの(後年CSで放送された)、その逸話を知ったとき、そうかそれでこんなにも未来に希望を見ている歌なんだなぁと納得したもんだ。 作詞:山川啓介、作曲:小田裕一郎、そして編曲が、「風の谷のナウシカ」など一連のジブリ映画で宮崎駿と組む前の久石譲。同じ頃彼が編曲したアニソン「ハロー!サンディベル」(こちらは作詞:三浦徳子、作曲:渡辺岳夫)と、その飛び出し感、勢いが似ているのが特長。 “だれかが私を待っている”普遍的ながらなんとも夢に満ちたタイトルだ。詞を追っていくと、さらに夢が希望が満ちあふれているのに気付く。 春、それまでの生活環境が入学、入社などによって最も変貌を遂げる季節。せっかく新しい生活が始まるなら、そこには未来への期待を持ちたいもんね。たとえ心のどこかに不安を抱えながらであっても。 “いつかわかるさこの世界は御伽噺じゃないと”訳知り顔の大人の言葉に、堀江さんは言う。 “そうよ、辛い出来事さえ幸せへと続く道しるべ”大人になればなるほど現実を知り、つい忘れがちになるけれど、でもこのポジティブさ、やっぱり忘れたくないもんだね…。 この頃の堀江さん、23歳にしてもう歌(声)に貫禄を感じる。同じ頃発売された「名犬ジョリィ」「サンディベル」「魔法少女ララベル」「若草物語」の主題歌を聴いてても思うけど、確実にアニソン女王の座を確立したなぁ。 目標とするアーティストは美空ひばり、とかねてから言っていた堀江さん、少なくとも私たちの世代では彼女を超えた存在だと思う。 堀江さんの活躍って、アニソンに留まらない。「宇宙鉄人キョーダイン」や「おらぁがん太だ」等へ役者として出演、アニメ「宇宙魔人ダイケンゴー」では主題歌を歌うと共に声優デビュー、吉本新喜劇「花の駐在さん」では舞台も務め(なんとこのとき明石家さんまと共演!)、そしてちょうどこの「だれかが…」をリリースした頃、時の声優ブームからついにファーストオリジナルアルバム「エモーション」を発売!このアルバム、若干手探り的なつくりではあったがアニソンとは違った堀江さんの魅力を見せてくれたのだ。そしてその後もリリースは続き、数多くの傑作オリジナルソングを世に生み出すに至るのである(「茅ヶ崎メモリー」って、あんなに良い歌なのに、せっかくシングルリリースもしたのになんでヒットしなかったんだろう…) とりあえず今回で堀江さん特集は一旦終了するけど、あくまでも一旦。今後も何度となく彼女の歌は取り上げることになる、と予告しよう。だってなぁ、ご紹介してない名曲、いっぱいだから…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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