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カテゴリ:CS鑑賞記
怪傑ライオン丸見たさでCSの時代劇チャンネルを登録したら、その日の深夜に放映されたのが「新八犬伝」。
もちろん!録画して観た。 ちなみにこれ、かつてNHKで放送された月―金の帯番組で、「南総里見八犬伝」を元にした痛快時代人形劇ドラマだ、なんて、昭和40年代に子供時代を過ごした方なら説明不要なほど人気を博したもの。 今回放送されたのは第1話、20話と最終回。本放送終了後10年ほどしてからの特別番組なんだろうな、オープニングと最終回前、そしてクロージングに“新八犬伝はこの人を欠いて語れない”坂本九ちゃんが、あの頃を振り返って…といった感じで語る場面が挿入されていた。 もちろんその語りのあとにはちゃんとあの太鼓、三味線も印象的なオープニングテーマ曲が当然(?)映像付きで流れたのだが、んま~懐かしかったこと! で、気がついたけど、テレビ版のテーマ曲って、今CDで聴けるバージョンよりテンポがちょっと速いのな。そうそうこの感じこの感じ、と、ついメロディを口ずさんでしまったなぁ。 それにしても、本編1話分の時間の短いこと!いや、1話が10分ほどってのは承知だったけど、久しぶりに観て、えっ?もう終わりなのか?と意表を衝かれた。子供の頃の時間って、今よりゆっくりだったんだね。 第1話は八房の誕生&玉梓が怨霊の登場まで、第20話は伏姫が倒れ、首にかかっていた八つの珠が四方へ飛び去るまで、最終回は…まぁナイショにしておこう。 八犬士が集うための水先案内役、物語のキーパーソンたる“ちゅだい法師”のその名前って、「犬」という漢字のアナクラムだったんだな。“大”という字に右上の点が“ちゅ”で“ちゅだい”法師。な~るほど、だ。 全編、といっても3話分で1時間足らずだが、観ていて強く感じたのが九ちゃんの語りの上手さ。いやこれ、今でも充分面白いと思った。まさに名調子。 たぶん普通に講談調でマジメ一本やりで語りをやられたら子供は飽きちゃうもんな。 盛り上げるところはしっかり熱を込め、ふっと力を抜いたときにはオチャラケたり(第1話の冒頭、八房の親犬と飼い主の男が登場したとき、しっかり九ちゃん「この男、この物語の主人公ではないが、まぁしばらくお付き合いを…」なんて言ってんの)と、緩急のつけ方が絶妙。 本放送当時、鳴り物入りで放送された(主題歌は村田英雄!)後番組「真田十勇士」がさほど話題に上らなかった原因は、やはり九ちゃんの不在だったにちがいない。 余談だけど、その点で「新八犬伝」と「真田十勇士」の関係っての、秘密戦隊ゴレンジャーとジャッカー電撃隊の前半に似ているな。 そういや、と余談ついでに、私が小学生のとき、修学旅行で東京へ行った際、NHKの放送局にも見学と称して入ったんだよなぁ。 で、ロビーだか展示室だか忘れたが、そのとき八犬士のうち犬塚志乃を含む三人の人形がショーケースに飾られていたっけ。想像以上にその人形が大きくて驚いたのを記憶している。八犬士があのサイズだとすると、玉梓が怨霊って…かなりデカイんだろうなぁ! あの人形、今でも保存されているんだろうか…? ちなみに、先ほど触れなかった最終回。伏姫こそ登場しなかったものの、ほぼオールスターキャスト大集合だったのが最終回らしくてGood! 網乾左母二郎(さもしい浪人!)や船虫はもちろんだが、「うんたまのぎる」までワンショットながら登場。こんなヤツもいたよなぁ。 なんでも、現存する「新八犬伝」のフィルムは(公式には)この3話分しかない、とのことで、実に、実に、実にもったいない&残念無念なのだが(できれば全話観直したかったゾ)、それでも久しぶりの八犬士との再会は懐かしくもおもしろかった。まさに、因果は巡る糸車。名残は尽きねど頃はよく、ちょうど時間となりました。 本日、これまで! パパン! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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