500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

2011/08/25(木)00:27

【谷中コミュニティセンター図書室の本めくり 013】

■『ロープとひも結び百科』富田光紀 監修 2011年発行 ジャンル名:生活・美容・健康 383ス スカイツリーなう。ツイッター用語ではない。夕方、初めてツリーを間近で見た。美しい「縄をなう」ようなねじれだ。縄をなう→スカイツリーなう、というわけ。縄をなうは、行なうの「なう」とは語源的に違うのだろうか? 撓(しな)う、縄をなう、行なう。スカイツリーなう。スカイツリーを行なう、面白いスカイツリーの動詞になりそうだ。  先だって、谷根千エリアに出没するサングラスの方が光源寺のほおずき市の準備の日に、テグス結びだよ、と言いながら高~いテントのひもを結んでられるのを見て、結び方にほれぼれしたのと、テグス結びという響きがとても気になった。そして本書をひもといてみた次第。 (ほおずき市のテント)  暮らしですぐ役立つもの、アウトドアで使える結び、基礎知識。ペットボトルをさげる「巻き結び」は今日のお出かけに早速やってみた。 (二重の輪の作り方次第でラクラクと運べる。) また、バケツなどの上げ下ろしには「もやい結び」がいい。ちょうどいい大きさで輪を作ると縮まらないので便利。 先の「巻き結び」を応用すれば、命綱結びにもなる。防災にも使えそうだ(人命救助の「腰かけ結び」も載っている)。 大きなコブになるからそのまま投げた時に重しになる。 さて、もやい結びの「舫(もや)う」は舟を岸辺に止めることらしい。1本の杭に3艘をもやるには、最初にかけたロープを次にかけたロープの上に出す。三番目にかけたロープのさらに輪っかの下から一番上に出す。こうすることでどの舟も順番に関係なく自由に輪をはずすことが出来る。「もやう+なう=もやなう」これは究極の「自由度をもった行ない」という意味の造語にしたいが、どうだろうか? サングラスのあの方に今一度聞いてみよう。 (700字)

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