イタリアワインマニア

携帯を落とした第2回(今は携帯、使用できます)

夜の営業は8名様貸切。

この貸切には少し意味があり、
前回2名様でみえたお客様の秘書の方が、
料理が出てくるのが遅いから、貸切にした方が良いですね！と。

そう、失敗は許されないパターン。


とにかく頑張って仕込み、
13時くらいから、まずは警察に行き、遺出届出書をもらう。
この時に書かれた番号が重要になる。

そしてドコモに行く。

携帯をなくしたことを伝え、順番待ちをして、対応してもらう。

この時に、自分が
携帯補償サービスに入っていることを知り、新しい携帯を15000円くらいで、
購入できることを知る。

手続きをしたら、2つの方法がある、と。

新しい携帯がゆうパックで明日午前中に到着して、Wi-Fi環境の中で回線手続きを自分でする、という方法、

明日15時以降ドコモショップにて新しい携帯をもらう、という方法。
しかし、明日はドコモショップ、予約が一杯で15時に対応はできなく、
来てから2時間くらいかかります、と。

早い方がいいから、ゆうパックの方法で、お願いしたいことを伝えた。

ガラケーならお貸しできますけど、どうされますか？と。

お客様から電話があるし、ガラケーお願いしたい！と伝えたら、新しい携帯が来たら、ガラケーを返却してもらわないといけないのですが、先程同様、
ドコモショップは明日予約がいっぱいでまず2時間以上お待ちして頂く可能性がある、と。

ガラケーを返し、回線手続きの流れです。と。


いやいや、そんな時間はない、それだったら、ゆうパックで午前中にきた携帯を持って、ドコモショップに朝イチで乗り込んで回線手続きをしてもらいます、とした。ガラケーは借りない、と。

朝、携帯をなくし、回線を止めてもらう時の電話で、
私の携帯にかかってきた電話は留守番電話になり、妻の番号が流れる仕組みと
なっているため、これでお客様にはめいわくかけないと？と思っていたが。

警察、ドコモショップから帰り、また仕込みをしていたら、


「すみません」


男性の声、

顔を見た瞬間、


あっ、神さまだ！


横にいた妻やスタッフには今日のすべて伝えてあったので、
このお方、朝の神さま！なんだよ。と。


いや、まて、神さまがこの時間に何故？


すぐに神さまが

うちの会社の秘書が、今日の大切な会社の貸切の連絡をしたいのに、
朝から全く電話がつながらないと、どうしたんだ？と。
申しておりまして、
私からあったすべてお伝えしたところ、
すぐお店に行ってくれ、と。

今、秘書に電話しますので、この携帯で話して頂けませんか？と。


おお〜、まさに神だ！


神さまが会社に電話して、今、シェフにかわります、と、
瞬間、

だいじょうぶ〜〜〜


ふらふらしてない？


病院行った？


行かなきゃダメだよ


料理出来る？


すごく心配して頂き、ただただ申し訳なく、反省。


しかし、神さまが、かなりリアルに秘書の方に伝えたくれたおかげだと思った。


今日の夜の人数、会長、社長、お客様などの構成、私も行くよ、
スタート時間などお聞きして、最後に


病院行かなきゃダメだよ！


どこまでも優しい！感謝感謝感謝！


18時にお客様がおみえになった。
店内入口から、会長と秘書の方が
真っ直ぐ私の前に来て、


だいじょうぶ〜〜、大丈夫か？


頭ふらふらしてない？どこか痛いところないか？


すみません、朝から連絡が取れなくご迷惑ご心配おかけしました、
今は大丈夫ですので、頑張って料理します。


よかった、明日、病院行かなきゃダメだよ。

この秘書の方、どこまでも優しい。


料理すべてが終わり、お客様を外までお見送りに行った時、
神さまがいた。

最後に神さまは素敵な笑顔で私を見てくれた。
目と目で挨拶をした、神さまは運転席に座り、過ぎ去っていった。

今日1日の感謝を感じ、神さまの運転する車を最後まで見ていた。

店内に戻り、
ふーっと。


朝から濃すぎる、なんて日だ‼︎


幸せものだ！


まさか翌日15時30分にドコモから電話。
この時、絶対に予想していなかった。