ソーニョ(イタリア語で夢)

夢を語らなくなったなぁー。 2000年3月にオープンしてから、もう長い月日が経つ。 最初の頃は、 何のために、料理しているのか？ 何のために、店を開いたのか？ 実はすべて明確で、誰に聞かれても、胸を張って、 堂々と語ったもんだ！ 最近、誰かれ構わず、昔みたいに、 どうして料理しているのか？ 何故、イタリアンなのか？ 誰のため？ 将来何をしたい？ 言わなくなったなぁ〜。 皆さん、今、何の為に仕事をしていますか？ 将来何がしたいですか？ 初心忘るべからず！ 私は、何故お店を出したのか。 答えは、簡単にまとめると、 イタリアンの啓蒙活動のため。 美味しいとは、何。 幸せな食事とは！ 将来何がしたい？と聞かれたら、 いつも言っていたし、今でもそうしたい。 店の目の前に、自分の畑があり、ハウスもあり、 色んなものを季節に応じて作り、 すぐ横のお店でシンプルにイタリアンする事。 老若男女、全ての人から愛されるお店をし、 必要とさせる生き方をする。 小さい頃から、自分の家の畑で食べてきたものが、 間違いなかった！と今、母に感謝している。 食事の大切さ！楽しさ、イタリア人から学んだ食というもの。 全てを長い人生かけて提案する事を目的としていたのに、 今、 夢を語らなくなったなぁー！ 武藤新聞というのを、 数ヶ月に一回、手書きでビッチリ書き上げ、 何十枚もコピーして、 店内におき、自由に持って帰ってもらった事、懐かしいなー。 押し付けのない、啓蒙活動。 誰かが作らないと、行動起こさないと、 文化にはならないよね。 もう一度、イタリアンの啓蒙活動を始めようと思う。 パスタって、何？ 答えはね、 水と粉で混ぜたものは、全てパスタ。 うどん、そば、ケーキのスポンジなど、イタリア的には、パスタ。 手打ちうどん、手打ちそば、 いちごのショートケーキなど、手が入ったもの、食べたいですね。 だって、あったかいんだから！ パスタに関しては、 スーパーで購入できる乾燥パスタなどを 10000円のコースで食べたいですか？ 出てきたら、どう、思いますか？ この前、京都の予約のなかなか取れないイタリアンで10000円のコース、 普通に乾燥パスタのスパゲティでした。 それも予約の段階で、手打ちパスタが食べたいです、と伝えて。 食文化の提案 ここまで書きながら、 歳をとったのかな〜 夢を語らなくなったなぁー！ あかんなー