イタリアワインマニア

イタリアンシェフのSNSのみかた。


Instagram、Facebook、皆さん、いろんなお店に行かれて、
料理写真をたくさんあげていますね。

私はマニアックな、イタリア料理店のオーナーシェフ(笑)ですので、
ちょっと、私のみかたを、書いてみたいと思います。

イタリア料理を冠にして、商売しているお店限定での、
みかたを、書きますね。

その前に、リストランテと書いてある店があります。
おわかりですか？
その意味。


そうですね、日本料理で言うなら、高級料亭と言うべきでしょう。


私の店、ミオオルトはオープン以来、
リストランテと名乗ったことは一度もありません。

理由は、
イタリア修行で、リストランテの意味が、
はっきり、わかるからです。


中途半端な店では、リストランテと名乗ってはいけない、そう思います。



さて、話は戻り、
ミオオルトのシェフから見た、SNS の日本の中にある、イタリア料理の
写真から何が読み取れる！と言う話。


イタリア料理とは、絶対に絶対に、パスタです。
もう少し枠を広げるなら、プリモピアットです。

パスタ、リゾット、ニョッキ、ズッパ。


パスタの写真で分かってしまうのですね。
どんなパスタなのか、で。


コース料理を提案している、お一人様8000円以上のお店の写真で、
乾麺を出しているなんて、あり得ない。


だって、勉強すればするほど、手打ちパスタの方が美味しい。


私が勉強した地域は必ず、手打ちパスタ、私が勉強した店は圧倒的にラビオリが多い。


Instagramでコース料理の中で、乾麺のパスタを見ると、
ガッカリする、と同時に、
何故、乾麺なのか？と。


手打ちパスタを出せばいいじゃない、と。


ラビオリを出せば！


乾麺を出している店を、
このイタリアンは最高だ、名古屋でイタリアンはここの店しか行かない、なんて書いてある事を目にすると、残念に思う。



パスタを蕎麦に置き換えて頂くとよりわかりやすいと思います。


蕎麦会席料理などとうたっているお店で、
かんじんな蕎麦が、
手打ちではなく、スーパーで、もしくは、業者から購入した蕎麦を出している店があるとしたら、どう感じますか？


私は嫌だな。


ありえない、と思う。


けど、イタリアンはありなの？


有名な哲学者が言った言葉、


「無知の知」


知らない事を知ることがすなわち知である。



ぜひ、厳しい目でイタリアンを見て下さい。


素敵なコース料理のお店がたくさん出来れば、
最高です。



お客様が店を育てます。


負けないように私は頑張るぞ。