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薩摩・大隅見聞録

薩摩・大隅見聞録

オキナワンライフストーリー

                    
                    ここオキナワに転勤してくる2年前、
                     わたしたち家族はナガサキにいた。

                        転勤が決まったとき、
                         旦那サマの仕事柄、
                この先も日本各地を転々としていくことは承知の上で、
                     ついて行くことにしたわたしたち。

                      それはそれは、オキナワなんて!
                      テレビや雑誌で見てのとおり、
                       心くすぐられるというか、
                    「リゾートな感じで暮らせるのね~☆」と                     
                        ワクワクしてたわけ!
                  
                    ついて行かないワケないじゃない!!
                  
                         オキナワ ワクワク

                          2年前の初夏、
                   旦那サマは仕事で長期留守だったので、
                       わたしは仕事をしながら、
                  子供たちは保育園にいつものように通わせて、
               合間合間に朝から晩まで引越しの準備をしていたわけ。

                          そして、その夏。
                        わたしは仕事をやめて、
                 子供たちは生まれ育った土地にサヨナラをして、
                     旦那さんが先に転勤先に行っていた、
                       ここオキナワに越してきた。

   
                         飛行機で来る際、
                     沖縄近海上空に達したときから
                        飛行機の中とはいえ、
                    空気が暖かく変わったのを感じていた。

  オキナワの上空

                       初めてのオキナワに降り立つと、
                            快晴。

                      今まで目にしたことのない空の蒼、
                            白い雲。
                   日差しはまぶしく、肌に突き刺さるほど…。


                   「これからここでしばらく暮らすんだ~♪」

                        子供たちとわたしの心は、
                      期待と不安が入り混じっていた。

                          何しろ初めての土地、
                      どのバスに乗ってよいかも分からない。

                     「もったいないけど、仕方がないか…」
                     と渋々タクシーで新居に向かうことに。

                            乗り場に行くと、
                  サングラスに毛深いおじちゃんドライバーばっかりが、
                       やけに馴れ馴れしく寄ってきた!

              「この暑さの中、暑苦しい…(←暑さに参って、イライラしていた)」
                             と思いつつ、
                ちょっとお年を召したおじいさんのタクシーに乗り込んだ。

            「こんにちは。オキナワは初めてなんですけど、G市までお願いします」
                              というと、
                       なにやら話しかけてくるのだが、
                     さすが島コトバ!ホトンドワカラナイ…。
                    しかも、こっちが話しかけても聞いてね~!!

                       どうやら、このおじいちゃんドライバー、
                          G市は初めてだったようで、                 
                    新居に着くのに4時間くらいかかってしまった。

                             思い出してみると、                 
                   「高速に乗るね~?」とか訊かれたような気もする…。

                               途中から、
                         子供は疲れと退屈で寝てしまい、
                             わたしはというと、
                              この時点で、
              オキナワのイメージがマイナスになってしまったのは言うまでもありません。



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