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雪の降らない僕らの街に -YUKIHURA-

雪の降らない僕らの街に -YUKIHURA-

第四話「道場仲間達との出会いと江戸の闇」

第四話「道場仲間達との出会いと江戸の闇」

ここは東京都。
12000万人もの人々が、文明生活をやがて送るところ。
の、はずなのに!!!
何だこの山だらけは!!

まあ、多摩はベッドタウンで発展したからしゃーないんだけど。

さてさて。
僕も道場に入門できてうれしい!!
しかも、ここに住めるらしい!!
ご飯も食べられるらしい!!
もうラッキーすぎてハッピーso very much!!

楽しいわー、江戸時代。
このまま戦争にならなきゃいいのに・・・・・・・。

今日から、道場に本格的に通うことになった。
「通う」っていうか、住んでるんだけどね。
人は少なかった。
み~んな、ドラマとかでしか見れない人たちだ。
・近藤 勇(こんどう いさみ)
・山南 啓介(やまなみ けいすけ)
・土方 歳三(ひじかた としぞう)
・沖田 総司(おきた そうじ)
・永倉 新八(ながくら しんぱち)
・斉藤 一(さいとう はじめ)
・原田 左之助(はらだ さのすけ)
・藤堂 平助(とうどう へいすけ)
・井上 源三郎(いのうえ 源三郎)
どれもすごい顔ぶれだ!
一通り挨拶を済ませ、道場に着替え練習となった。
なかなか、つかれたぁ・・・・。

そして一ヶ月が経った。

ある日、僕は江戸を見に行った。もちろん、2人を連れて。
未来から来たいきさつを道場の人たちには話していない。

江戸も遠い。
車も無い。
走っていくか、馬か。

馬に乗れない僕は、走った。でも凧八と共乃介は馬。
部活とどう違うのか。う~ん、疲れた。

すると、若い女性の呼び声がした。

「キャー!!」

走ってそこへ向かう。
すると、子供を次々と刀で斬り、女性に手をかけようとしている数名の男がいた。
倒れている子供は8人くらい。
とっさに体が反応し、名刀廻渡を抜き、飛び掛っていった。
凧八と共乃介もついてきた。
凧八はトンプソン(大型連射銃)のようなものを持ち、
共乃介は槍を持っている。

「行くぞ!!」

男は5人だった。全員刀を持っている。身なりから見ると浪士だ。
僕は廻渡を振り回した。実践だ。
共乃介は2人を相手にしている。
凧八も2人を相手にしている。
しかし、僕の相手はボスと見える。
刀をいともたやすく受け止める。

すると、
相手の男は刀で僕の頭を狙ってきた。

ヤバイ。
食らったら死ぬ。

とっさの反応で、それをピボットからのスライディングでかわし、
相手の背に回りこんだ。
いまだとばかりに廻渡を突き刺した。
名刀はその名の通りの切れ味を見せた。
男はその場に倒れこんだ。
共乃介は、槍で2人を片付けたらしい。
凧八は4人倒したらしく、トンプソンを片手に、誇らしげに立っていた。
思えば、変な話だ。
自殺しようと思ってたやつが人を殺すなんて。
女は震えていた。
「あ、ありがとう、ご、ございます。」
女は走っていった。
子供たちは全員、脈はあった。
くそ、生きているけれどもう時間が・・・。
すると凧八が自分の服を破り、8人の子の傷口をしめた。
そして、傷口になにやらおかしな粉をかけた。
近くの人に事を知らせ、僕たちはその場を去っていった。
重貴:「オイ、凧八。その銃どうやって作ったんだ?だって、この時代にはないだろ。」
凧八:「あ、はい。でも、ピストルならあります。少し改造して連射にしたんです。
    まず、ピストルを6つ作り、6つを円状につなげ縛ります。
    そして、全ての引き金を引けるよう、引き金には鉄輪をつけます。
    そして、輪の角度を調節します。そしたら、輪にこの2つ目の鉄輪をつけます。
    ひっかけて、引っ張る。すると、輪の角度と引っ張り具合で
    時間差でピストルから弾が出てくる。ただそれだけのことです。」
重貴:「お前、天才だよ・・。でも、ピストルって高いんだろ。どうしてそんなに持ってるんだ?お前。」
共乃介:「あぁ、凧八の家は父親が寺子屋のボスで、金がいいんだよ。」
重貴:「へぇ。」
寺子屋って、この頃の学校だよな。
そのボスって事は・・・・・・。確かに
金が入るはずだ。
頭がいい理由も分かった!!納得。

凧八:「じゃあ、私は本を探すので・・・失礼。」
共乃介:「新しい槍買ってくるので、では。」
重貴:「ふう、暇だな。」
すると、
目の前に一人の爺さんが出てきた。
爺さん:「おい、お主。お主にこれをやろう。」
それはどこからどう見ても本だった。
タイトルは、「武術と戦法について」
爺さん:「そいつは、面白いぞ。」

開くと、そこには小さなビー玉があった。
地面に投げつけると、突然目の前に人が出てきた。
「あぁ、確かに。キミ、オレと同じ未来人だな。オレは、鶴梨八世。よろしく。」
何???

 

 



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