第五話「鶴梨八世」
第五話「鶴梨八世」
ビー玉の中から出てきた不思議な槍。
名乗る名は、鶴梨八世。
鶴梨:「オレは、西暦3500年からきた、鶴梨八世だ。よろしく。」
重貴:「あ、は、はい」
鶴梨:「オレは歴史犯罪者。歴史を変えるために未来から来たんだ。」
重貴:は、はい?」
鶴梨:「それで、誰か2000年くらいでいい男の子いないかな、と思ったらね。」
重貴:「僕が自殺したと。」
鶴梨:「そういうこと。」
何か、わけ分からない。
鶴梨:「よし、じゃあオレも旅に入れてくれ。「つるなし」だと呼びにくいでしょ。
じゃ~。うーん。「つる」っていっていいよ。」
あんまり変わらないと思う。
まあ、いいや。何か入った。
つる:「じゃ、まずはどこ行こうか。」
ここは、江戸。
みんな、江戸を歩いた。
すると。
男:「うむ!?ここらのものではないようじゃが。お主ら、何者じゃ?」
重貴:「え!?何者って?」
凧八:「浪士でございます。」
男:「なるほど。どこの道場だ!?オイ、刀を持ったお前!?」
重貴:「多摩にございます。」
男:「多摩・・・。ふん。なるほど。よし、お主、わしと勝負してくれ」
ハイ?
言われるがまま、着替え、竹刀に切り替え、いざ!!。
男:「私の名は、秋場。秋場という。出身は土佐。おぬしは?」
重貴:「私は清野。出身は世田谷・・・ぁ、多摩。」
秋場:「行くぞ、いざ!!。」
秋場という男、見た目では2m、150kgというところ。
僕は156cmしかない。高い。
秋場:「はあ!!面!!。」
力強い面をかわした。
そして、隙を待つ。
しかし、秋場の剣は速く、抜け目がない。
秋場:「どうした?どうした?そんなものかあ?」
くそ、刀が名刀廻渡ならば。
まだ一発も相手に攻めていない。
秋場:「うりゃりゃーーー!!」
くそ、強すぎる。力の差が・・・。
は!!??
ひらめいた!!
すばやく左に行くと見せかけて右に行く。サッカーのフェイントの応用だ。
そして、そこから相手の右足に左足を引っ掛けるようなスライディング。
相手の体の周りをコンパスのようにぐ~るぐる。
秋場:「何?何だと??」
相手が上なら、こっちは下だ。
急に起き上がる瞬間ひざのばねを生かした、バスケのシュートの応用で
相手の目の前に来た。
そして、バレーボールのスパイクの要領で相手の面をたたきつけた。
秋場:「何だと???」
勝った・・・・。よかった・・・・。
秋場:「お主、やりおるな。またどこかでやりましょう。」
すると、道場の一人が言う。
「とか言っちゃって、秋場さんの最大の長所は二刀流なのにね。」
二、二刀流??
あんなのが二刀流だと??
つる:「やるな、お前。見直した。」
重貴:「うん、ありがとう。」
つる:「オレは、3500年の武器を持ってる。ビームサーベル、レーザー銃、それと
超能力。」
重貴:「超能力??」
つる:「ああ。オレは元超能力警察官さ。持っているのは火の能力。
空気中の酸素を圧縮して、燃やせるんだ。」
重貴:「えぇ??」
つる:「ウソじゃない。見ていろよ。」
つるは指は額にあて、何かを唱え指を草に向けた。
「ボー、ボー」
火はついた。
す、すごい。
つる:「な、だろ。」
そんな様子を気づかれないように尾行する一人の男が居た。
彼は、超能力警察官、大竹ベン。
風の能力を持っている。
大竹:「つるなし・・・。ふ~ん。あいつねえ。あと、そこの清野っていう人からも、未来反応。
怪しい、どうしようかなあ。」
つるは気づいていない。しかし、気づいてる男も一人。
彼の名は、凧八。
凧八:「誰だろう。メモしている。この時代の人だろうか。
怪しい。よし、少し様子を見よう。」
凧八:「兄貴、すみませんがね、便所言ってきます。共乃介と。
共乃介:「は~い。」
共乃介:「なんだ?急に?」
凧八:「しー。こっちこい。実はな・・・。ひそひそ・・・。」
凧八は大竹に歩み寄る。
大竹:「う~ん。あの清野って奴を先に殺すか。」
凧八、共乃介:「何?」
二人は飛び掛っていく。
大竹:「うわ、何この人。」
大竹の手から竜巻が出る。二人はその場に倒れた。
共乃介:「コノヤロー!!」つかみかかっていく。
槍で大竹を刺そうとしても、動きが速い。
凧八はトンプソンをだした。
凧八:「くらえーーーー!!」
ババババババ・・・・・・・・・。
一発、大竹の頭に当たった。大竹は、
大竹:「何?1900年以前なのに、そんな武器・・・あるはずが・・・。ぐふっ。かすっただけでよかった。」
凧八:「かすっただと?血が流れているなあ?それにはな、弾に毒を塗ってあるんだよ!!」
大竹:「何!?くそ!!」
大竹は消えた。しんではいない。
つるは、静かな異変に気づいているのだろうか・・・。