雪の降らない僕らの街に　-YUKIHURA-

永遠には成れないまま 逸れたくなくて
街の風に 暮れる空に 君を映して
見えなくても 消えないから 忘れないで

藍枯れ 隠した 斑の雲群れ
紅い葉を運ぶ 柔い夕の風
湿った世界を 闇雲に歩いて
置き去りにした 昨日の足音

夕暮れ 描いた 橙のキャンパス
僕らの背中に 闇を落とす
そこから 不安が生まれて来そうで
夜を遠ざけるように 笑った

藍い心のまま駆け抜けた
眩い光が転がってく空
永遠には成れないのに

僕らが交わした 無言の約束が
重たい鎖に変わりそうです
藍枯れ 暴いた 千切れた 雲切れ
涙の匂い連れ 風に混ざり気味

変わる心の形を抱えた
いつも失う事繰り返す
それだけじゃ虚しいよな

湿った世界を 闇雲に捜した
見つかるはずも無い 明日の足跡
藍枯れ 覗いて やっとで 気付いた
あの色は いつか僕が君と

藍い心のまま駆け抜けた
眩い世界に転がり落ちた
僕らは 流れる時間に染まって

永遠には成れないけど 逸れたくなくて
振り向いてみると 色付く足跡 錆びついた藍
無くさないで