このチャート、CDSの推移は興味深い、

草野さんのエコノミスト記事によれば、
CDSは本来、銀行同士がリスクを.分散させるために始めた取引であり、当初は企業の倒産確率をベースに算出したデフォルト率によって適正水準で推移していた。
しかし、2004年、世界的な低金利を背景にしたカネ余りで運用資産が一兆ドルを超えたヘッジファンドがCDS市場に登場したことで状況は一変する。株、債券、為替などの伝統的市場で運用競争が激しくなるなか、ヘッジファンドは、2000年のITバブル崩壊後4%にまで高まっていたデフオルト率が低下してきたのに目をつけ、倒産リスクの引き受け手として、CDS市場に参入したのである。
その結果、CDS市場におけるヘッジファンドのシェアは6割にも達することになった、同時に、CDSのプレミアム(保証料)は、本来の倒産リスクと見あわないほどにまでに低下した。数字の上では、企業の倒産リスクや個人の破綻リスクは、地球上から消滅したにほぼ等しかった。
CDSの増加は、逆説的だが、デフォルト率の低さに惹かれてきたとある、
しかし、物事には終焉がある、
CDSの増加理由がデフォルト率の低下だったなら、CDS契約者は市場から撤退を考慮しなければならないようだ、
その理由は、こちら、Corporate Default Outlookだ、

http://mcgraw-hill.mediasite.com/mcgrawhill/Viewer/Viewers/Viewer320TL.aspx?mode=Default&peid=af58aa24-7622-40c4-bcef-b79e22cc57ff&pid=a10f859e-765e-42b5-832e-da5ac3fe28af&playerType=WM64Lite&overridePort25PluginInstall=tru e#
異常に低いデフォルト(倒産)率が続いていたが、S&P、Diane Vazza女史いわく、2007年末でボトムを打ったと、(赤丸に着目、頭をもたげてきた、)
背景の詳しい解説は専門家に任せるが、要はこの低率自体が市場の異常さを表しており、過剰流動性で本来逝くべき会社が残ってしまったようだ、
今後は2009年初までに3.4-5.7%のレンジまで上昇すると、言っている、
元々、デフォルトしないことが前提のCDS市場だったわけで、デフォルトが増加し始めたら、62兆ドルまで急激に膨らんだアトのチャートの姿ってなんとなくだけどイメージはわくな、
さて、市場は相場が天井なのかドーかで揺れている、
昨日はついに高値更新だった、
いったいドーなのよ、と言うところで、
こういうわけ分からん相場のときは、案外この人の言うことがあたっているかもしれない、
以前、米国株について (04/20)で、
「ワタスが以前、米国株の暴落と金融崩壊について書いたものだから、未だに株は持ち直しています本当に暴落など来るのですか?というご指摘を頂きますた。
ワタスのエージェントさんの情報が確かなら、もうそろそろかと思います。
だいたいNYダウが13300程度まで上がりそっから落ちるでしょう。
ワタスは相場から離れているので、どうということはないのですが、
暴落相場などで儲けようなどと考えないことです。」
とコメントされた元GSの伝説のディーラさん、
最初DJの13300を聞いてまさかと思ったが、
今思うとこの数字が巷では一番近かったのではないだろうか、
その彼が、昨日、疎開の準備 (05/07)で、
「それから株の話でお問い合わせが何件かありますた。
相場を離れたワタスにはどうでも良いことですが、
アドバイスするなら、そろそろプットの2か月先の低いところ1万円あたりを買った方がいいでしょう。
もちろんプットは掛け捨てゼロになっても良い金額でやって下さい。 」
と言うコトで、
S&P、伝説の元GSディーラーさん共に、相場は転換点にあることを示唆しているようで、トレーダーの皆さんも上記情報など参考にNY、NKなどを眺めてはいかがかと、

あっそうだ、上のS&PのチャートはJPMにも送ってあげよう、
確かCDSではNo.1だったよな、

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Financial Madness: Credit Default Swaps