米国の公定歩合が引き上げられたが、
これってドーなのよ??
巷の反応は、
景気回復の証拠!?だとかーー、
この公定歩合(discount window参照)、
チョッと復習、
正式名はプライマリー クレジットというらしい。金融機関が信用収縮によって資金調達が困難な状況となった際に、FRBが臨時貸し出しする仕組みで、ロンバート金利が適用されるようだ。(中略)当システムが上手く機能しない一つの理由として、当システムを利用するということは、資金調達能力が低下しているからなのは明白となり、自ら白旗を振って全国にお知らせしているようなものになるからだ。
その他の手段と、まとめてみると、
FRBはいくつか窓口があるが、
この表では、左上の「窓口貸出し」に該当、
利率はチョっと高目の公定歩合なので、普通は使わない、
(使うと資金繰りに窮していることがばれちゃうし、)
緊急融資制度といわれるゆえん、
もともと需要がないアカウントの金利であり、
且つ、現在は米銀も資金がありあまっている、
The banks thus have no need to borrow money from the Fed- and thus will not be affected at all by a rising discount rate.
なので、引上げは、ほとんどインパクトなし、
では、なぜ発表したのか、
これはSOPだとーー、
SOPとは、
これ工場に行くと、普段、よく使われている言葉、
標準運転要領書とでも訳そうか、
(standard operating procedure)
今夜のNYはマイナーSQだが、
FEDのアクシデンタルな金利金融政策発表はSQの前、
と言うのがFEDのSOPだとか、
*なんかなー、manipulationかよ、究極のインサイダーじゃん、
(英語記事はこちらでまとめている、
2007年からの各種緩和発表は、自分も思い出深い、
実に苦しめられた!!)
実際、今回の公定歩合の上げ発表は、
事前に漏れてた??
こちら、2年債のイールドカーブ、(UTC時間で)
Markets might be fun on Friday. Witness the yield on 2 year treasuries late on Thursday, just after the discount news:
Did the discount rate hike leak?
事前に上昇している、
こちらは、SPY(SP500に連動する指数)、
Fed Changes Terms In Front of OpEx Again
FEDの発表が16:30(米国タイム)、
その一時間前(15:30頃)に大量の売りが出ている、
ちなみに、
先日発表のFED出口戦略では、
公定歩合と連銀準備預金口座への付利引き上げ、
という擬似引き締めだけ発表、
本格的な利上げ開始はまったく示されず、
住宅ローン担保証券(MBS)の売却については、
「経済成長が成熟してから実行する」という玉虫色ぶり、
要は、
本丸には触れず、体裁だけの戦略に徹している、
その体裁だけのオペが今朝の公定歩合の上げ、だったと、
もし本当に、
公定歩合だけでなく、
FFレートが0.25上がれば、住宅金利にも跳ね返るわけで、
住宅債券関係は額面価値が低下、
FEDが持っている大量のMBSは、
一瞬のうちに資産価値が下がる、
そのMBS、
今週のFRB資産見ると、
MBS保有高1兆ドル超える、だったそうな、
そしてMBSのみならず、資産額自身も過去最高をマーク、
本当に出口戦略をやる気があるの?
と思わせるような膨張を続けている、
但し今回、
タイミングがタイミング、
先週からの動きを見ると、
中国は場が引けてから預金準備金率の引上げ発表、
FRBが文書で出口戦略を発表、(具体策を今朝発表、)
米債務上限$14.3Tへ引上げ、
(但し、先週の米国債の入札は不調だった!!)
今週、IMFがGold売却したとかーー、
そして何より、来週は、
1260億ドルの米国債入札を控える、
株式には少し遠慮してもらいたいタイミングでもある??
で今日のNKは、連想が働いて、
一気に売られた、
米国、SQの今夜、
又、一波乱ありそうなーー、
気をつけようね、
最終更新日時 2010年2月19日 17時5分16秒