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陸自の“歌姫”効果 中部方面音楽隊が引っ張りだこ
神戸新聞NEXT 8月1日(土)11時0分配信
陸上自衛隊の中部方面音楽隊(兵庫県伊丹市)が引っ張りだこだ。昨秋、陸自で初めて音楽大出身の“歌姫”が配属されると、その歌声で一気に演奏オファーが殺到。
専従音楽隊は陸上、海上、航空の各自衛隊に計32隊ある。全国に展開し、隊員の士気高揚や式典、PRでの演奏が主な任務という。
北陸から中・四国まで2府19県を管轄する陸自中部方面隊所属の“歌姫”は、鶫真衣さん(27)=金沢市出身。
【動画】伸びやかな歌声を披露する陸自の鶫真衣さん
昨春入隊し、一般隊員と同様に3カ月間、射撃や戦闘訓練などを経て、10月に配属された。
自衛官になる際、危険を顧みず、身をもって責務を果たすと宣誓した。「すぐには言えない言葉だったけど、訓練を重ねて自覚に変わった」と振り返る。
配属以来、演習場や駐屯地、ホールなど約50回の“舞台”を踏んだ。阪神・淡路大震災20年の追悼コンサートも経験した。「第一線の任務に就く同僚と同じく、自衛官として歌声で心を救えたら。常に思いを忘れず努力したい」と前を向く。