2006/11/12(日)18:13
「たけしの日本教育白書2006」フジテレビ系 11月11日18時~23時54分
昨日フジテレビでやっていた「たけしの日本教育白書」。今年は「品格」をテーマに1億3000万人の国民とともに
6時間の長時間生放送でじっくり「日本の教育」を考えます!
とのこと。 番組の最後のほうで、石原慎太郎さん(東京都知事)と久米宏さんが登場。出演者とともに『品格』や『昨今のいじめ』について、対談をしていましたが、この中で印象に残ったのは、久米さんの『いじめの過剰報道により自殺の連鎖が増えるのではないか』という点と、『テレビの品格(=質)というのは、視聴者すなわち日本国民の品格(=質)を反映する鏡のようなものだ』という考え方でした。後者については、テレビ番組は視聴者の望むものを放送するので、視聴者の質が低ければ、テレビの質も当然低く、テレビの質だけが視聴者の質と乖離して高くなるはずはないという説でした。私は、久米さんのいじめに対する報道・テレビの品格いずれの考え、ともにかなり納得してしまいました。 なお、『いじめ』問題に関しては、nikkeiBP net on Yahoo!ニュースに『増える「いじめ自殺」 解決は子ども主体で』という記事がありました。 増える「いじめ自殺」 解決は子ども主体で (渋井 哲也=フリーライター) いじめを原因に子どもたちが自殺する、いわゆる「いじめ自殺」の報道が相次いでいる。教育委員会や学校の対応のまずさが明らかになった。しかし、過剰な報道は、自殺の連鎖を生むだけではないか? 今こそ、子どもたちを救う術を真剣に考えなければならない。 筆者が提案するのは、まず、いじめから「逃げる」こと。そして、親や教員、教育委員会といった大人ではなく、子どもたち自身が主体となって解決する手段をつくり出すことだ。実態調査や相談窓口も充実させる必要がある。 バッシングに終始するだけで、問題解決の糸口を提示できない報道 2005年9月、北海道滝川市の小学校の教室内で、小6女児(当時12歳)が自殺を図り、後に死亡したことが「いじめ自殺」報道のはじまりだった。女児の入院先で、遺族の男性が市教育委員会(以下、市教委)の辰巳信男教育部長に、いじめを指摘する「遺書」を示したところ、受け取りを拒否したことが明るみになった。 また2006年10月11日、福岡県筑前町立三輪中学校の中2男子生徒(当時13歳)が自宅の物置内で首をつって亡くなっていることが分かった。男児は遺書に「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記し、遺族もいじめを指摘していた。 学校側の調査で、1年次の担任が発した言葉から、いじめが始まったことが分かった。また両親が、男子生徒と親しかった同級生2人から「担任の発言が発端だった」との証言を得ていた。それに対して元担任は、「からかいやすかったから」と発言を認めている。 これらの「いじめ自殺」報道は、教委や学校側の対応のずさんさを示すことになった。市教委の対応のあり方が疑問視されたこと、教員の言葉がきっかけにいじめが始まったことは根深い問題であり、ニュース性がある。しかし、一連の報道は、市教委や教員をバッシングすることに終始しているように思われる。そこから、問題解決の糸口は見えてこない。■著者は教育学専攻博士前期課程修了。若者の自殺を長年にわたって取材。「[ケータイ・ネット]を駆使する子ども、不安な大人」(長崎出版)と児童書「気をつけよう! ネット中毒」(汐文社)などの著書がある。 つづきはこちら