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何の巡り合わせだったのか・・・
今日は、得意先との往復の2時間強の間に、3台もの救急車と遭遇しました。異常なまでの暑さに、熱中症の発症も増えているといいます。体調を極度に崩す人が多かったということなのでしょうか。3名とも大事ないといいのですが。 皆さんの中に、救急車に乗った経験をお持ちの方はいらっしゃいますか? 私は、患者としてではないのですが、付き添いで2度乗ったことがあります。幸い2度とも、患者の命に別条はなく、数時間の安静だけで済んだのですが、苦痛に歪む患者の顔を見、差し出す手をすがるように握り締められながら、揺れる車内で、何とも言えない、普段とはまるで違う時間の流れを体験しました。 実は、呼吸器系の持病を持つ実家の父も、今春、救急車のお世話になりました。かかりつけの病院の名前を告げる母に対して、医療行為を施す資格のある救急隊員は、父の不整脈を見つけ、心臓外科のないかかりつけの病院より、少し時間がかかっても、CCUのある病院をと強く勧めてくださり、医大系の病院に父を搬送してくださいました。幸い、緊急入院後、まもなくして父の発作は落ち着き、その後も順調に回復して程なく退院することができました。 実家を離れて一人暮らしの私は、その場には居合わせておらず、母が付き添っていたのですが、苦しい息の中、何度もうわ言で「もうアカン」と繰り返す父の様子に、日頃はのんびり超マイペースな母も、うろたえるばかりだったらしく、でも、頼る者のいない中、隊員さんの力強い言葉は本当にありがたかった、と言っていました。 ところで皆さんは車を運転されますか? ほとんどのドライバーは、緊急車両のサイレンを聞くと、ミラーを覗き込んで位置の確認をし、その進路に自分の車があるときには、幅寄せして進路を開こうとされるでしょう。多分それはもう、条件反射のように、体に染み付いているのではないかと思いますし、そうであって欲しいとも思います。でも、正直な所、時には、移動がうっとうしいと思えることもあるかもしれません。 そりゃあ、実際、中には、泥酔した困り者の親父が乗せられていることだってあるでしょう。でも、多くの場合、救急車には、一刻を争う、ギリギリな状態の命が乗せられています。 ところが以前、3年ほども前になりますか・・・ 今までに1度だけ、間近に迫る救急車を、まるで無視するかのごとく、携帯電話でのおしゃべりに興じて、通路を譲ろうとしない車両を見かけたことがあります。正直、乗ってた自転車を放り投げて、フロントガラス叩き割ったろかと思いました。 確かに道路は渋滞気味で、信号付近で停車していたそのワゴン車は、車体の大きさからしても、救急車の進路を完全に開くだけの幅寄せは難しかったかもしれません。だからって、何の協力もしないなんて・・・。同じ条件で停車している他の車両は、可能な範囲で車を移動しているのだから、彼の車だけが移動不可能だったなんて言わせない。 けれど、金髪にタオルを巻いて、作業着を着た若者(あえてバカモノとルビを振る!)は、サイレンなんてどこ吹く風で、人命と、自分の楽しみを秤にかけ、自分の楽しみを優先させていたのです。彼女だか連れだかわからないけれど、多分、いつでもかけなおすことのできる人間相手の電話を。 恐らく彼は、きっとこれまで救急車とは縁のない人間だったのでしょう。だって、一度でも救急車にのったことのある人や、救急車を見送ったことのある人なら、本当に胸が痛くなるような思いで、「1分・1秒でもはやく病院に・・・」と祈ったに違いないと思うから。 救急車は、この世に留まろうとする大切な大切な命を、守るための車です。時間がかかれば彼岸にいってしまうかもしれない命を、引き戻すための命綱です。 だから、お願いです。うっとうしいと思えるような時であっても、貴方のできる範囲でいい、少しでもはやく、車両が病院に到着できるよう、進路の確保に協力を惜しまないで頂きたいのです。 今からもう20年以上前、私の従弟は、交通事故で救急車にのせられました。内臓破裂で虫の息の状態だったそうです。まだ、ハイテク車両のない時代、まして病院の少ない田舎町のこと。従弟は車内で心停止状態になりました。 久しぶりにばあちゃんの家にみんなが集まり、いとこ同士で写真を撮りあい、また、遊びにおいでね~といって別れた次の日、従弟が、彼の学友の初盆のお参りにでかけた時の事故でした。お友達、寂しくて従弟を呼んじゃったのかなあ... 生きてれば、やはり早死にしてしまった私の弟と同いどし。もうきっと結婚して、頭のてっぺんあたりが寂しくなりかけて、お腹も出てる「おやじ」なんだろうなあ。 人間の生死には、月の満ち欠けや、潮の満ち引きが大きな影響をおよぼすのだと何かの本で読んだ記憶があります。今日はそんな日だったのかなあ。リンクのkikkyさんも、亡くなった彼氏や、難病のご友人のことを日記に書いておられました。 今日はちょっとセンチな鮭です。 そうそう、最後に私的通信ですが、チャキリーズNちゃん。携帯メールの整理をしようと文章を読み返していたら、少し前のメールで鮭のことを「熊太郎」と書いてくれてましたね。熊って。 熊って、熊って、熊って・・・ エコー あれってわざとなの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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