もうすぐ学校も終わって帰国する頃
JAMESから深刻なお知らせが来た。
集団検診で引っ掛かり
胃がんと診断された事だった。



でも、自覚症状が殆どなく
そう言えば、胃もたれが酷かったと思う程度だと言う。
それなら、きっと早期発見だろうと思っていたにもかかわらず
精密検査の結果はステージ３。
早期発見に入るのはステージ２までで
ステージ３だと進行がんだそうだ。
これには、目の前が真っ暗になった。
5年後生存率も全然違って来る。



そのお知らせを受けた時
私は帰国する2日前で
最後に、娘達とディナーに行っていた。
サンアントニオのタワーの最上階にある素敵なレストランにいた。
少しずつ回転しているレストランで
素敵な夜景を見ながら
お洒落で美味しいディナーを楽しんでいる最中に
電話でステージ３だと告げられた。
それから、私達の食欲はなくなり
会話もなくなり
そこから後は、料理の味も判らなくなった。
デザートも食べずに帰りたいくらいだったが
頼んでしまったので来るのを待って
味も判らないまま食べて帰った。




家に着くと
ステージ３だと診断されたパパが
1人で夜を過ごすなんて可哀想だから
ママ、一刻も早く帰った方がいいと
娘達が、飛行機の予約を変えてくれた。
そのまま帰国の支度をして
翌日の早朝の飛行機で帰国。




成田まで車で迎えに来てくれたJAMESに
「大切な時にいなくてごめんね。
　1人で告知受けて心細かったでしょ～？」
と、珍しくJAMESをハグした再会だった。

それから
自覚症状がそんなにないのにステージ３なんて事があるんだね・・・と
夫婦で何度も語った。





　年末年始は病院で過ごした。
初日の出は病院で見た(笑)
それから、無事手術も済んだ。
リンパに転移していたガンも全摘できて
悪い所は全部取って貰えた。




数日して、明日が退院と言う日
ドクターが、お知らせがあると言って
わざわざ病室に来てくれた。
JAMESは丁度コンビニに行っていたので
それから2回も病室をのぞきに来てくれた。
よっぽど良い知らせなんだろうと思っていたら
切った部分を病理検査した結果
リンパへの転移は見られなかったので
ステージ３だと思っていたが
実はステージ２だったという嬉しいお知らせだった。

こうして
進行がんだと思っていたが
結局、早期がんだと判明。
抗がん剤もいらないと言われた。
やっぱり、JAMESは強運だ。





　
　ところが、退院後1週間後の診察で
不安要素がみつかり
ドクターも不安そうな顔をしていた。
私も、ドクターが説明した成分を調べてみたら
その成分が検出されたと言う事は

・取り切れなかったガンが残っている
・映像に写らないガンがある
・でも、健康な人にも存在する場合がある

という事で
ドクターでも、いいのか悪いのか判断できない状態なんだと判った。
心配だから、抗がん剤は飲もうという事になった。





そして、今日2週間後の診察に行ったら
先週の不安要素は、病理検査の結果問題なしだと判明！
再発の心配もほぼないだろうと言う結果に。
やっぱり、JAMESは強運。

ガンにならない食生活をするよう
今日も、病院で何度も本人に言い聞かせ
本人も何度も「はい」と返事していた。
珍しく素直(笑)





そして、抗がん剤についてだが
抗がん剤と言うと
髪が抜けて、吐いて、辛そう・・・というイメージしかないんだが
JAMESが出された抗がん剤は錠剤。

え？
飲むの？

そう、飲む抗がん剤もあるらしい。
これは、点滴の抗がん剤より軽いらしく
副作用もあるんだが
髪が抜ける事もないらしい。
辛い抗がん剤なら
正常な細胞にもダメージを与えると聞いていたので
どうしようか悩んでいたが
軽い抗がん剤なら
予防を兼ねて飲んでみる事にした。





ガンの再発をふせぐ
または、ガンにならないための料理。
これは、ダイエットにも良いらしいので
気合が入る(笑)

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