2018/11/11(日)01:34
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
☆皆さん、今晩は。如何お過ごしでしょうか。
私は、このところ読書三昧(ざんまい)の日々を過ごしていました。
さて、子ども向けの童話や昔話では、「善行を勧めて、悪人を懲(こ)らしめる」という勧善懲悪(かんぜんちょうあく)の思想が基本になっています。
テレビでは、勧善懲悪を主題とした時代劇『水戸黄門』は、いまだに繰り返し放映されて根強い人気です。
ほかにも『桃太郎侍』や『長七郎江戸日記』など、正義の主人公が鬼退治をする番組は人気が高いです。
しかしながら、現実の世の中は、政治家など「賄賂(わいろ)の受け取りは秘書がやったことで、私は知らないことです。」など、部下のせいにして自分は責任を逃(のが)れていることが多々あります。
こんな時、水戸黄門が居てくれたら国民は助かるのですが、政治家は保身ばかりで誰の為の政治なのかと情けなくなります。
政治家だけでなく、勤め人も学生も、要領良く狡猾(こうかつ)に立ち回った方が得なのではないか、という風潮が蔓延しているようで残念に思うことがあります。
私は今まで生きてきた経験において、ずるい生き方をしてきた人の終わり方は良くないことが多いと確信しています。
真面目で要領が悪い人間は、目先のことでは損をしているように見えることが多いかもしれませんが、「あの人は嘘をつく人ではない。」とか、「あの人は、不実(=不誠実)なことをする人ではない。」と大勢の人たちから信頼を得ているから、将来的には幸運がやって来ることになります。
小利口で要領が良い人間は、目先のことでは得をすることが多いですが、大勢の人たちから「あの人は、ずるい。」とか、「あの人が言うことは信じられない。」と思われていますから、将来的には不運がやって来ることになります。
中学生や高校生の頃は、同級生で小賢しい性格の子が要領良く友達と付き合ったり、先生にうまく取り入ったりするところを見て、私は自(みずか)らの要領の悪さや愚直な性格に自己嫌悪を抱(いだ)いたこともありました。
しかしながら、長い歳月を経て、私は多くの人たちからの信頼を得てきたと自負しています。
口下手(くちべた)で不器用な性格の人間は友達ができにくいですが、友達と大事に付き合うので、だんだんと信頼が深まってくるということです。
お世辞や要領の良さには即効性(そっこうせい)があり、すぐに友達を作ることができますが、自分の為に友達をほしがる人は、年月の経過と共に得手勝手な部分が露出してくるから、周囲もその人の本質に気がついて、いずれは信頼を失うからです。
だから読者の皆さんも、「政治家が嘘をついているのだから、私も嘘をついて良い」とか、「政治家が秘書の落ち度にしているのだから、私も部下のせいにして良い」という考えはしないで下さい。
昔から「積悪の家に余殃(よおう)あり。」という諺(ことわざ)があります。
これは、悪因悪果(あくいんあっか)のことで、先祖の行った悪事の報いが、災いとなって子孫に残ることを意味します。
皆さんは「積善の家に余慶(よけい)あり。」となるような生き方をして下さい。
この意味は善因善果(ぜんいんぜんか)です。先祖の善行のお蔭(かげ)で子孫が幸福を受けることです。
健康に生きる上で睡眠欲と食欲は必要ですが、金銭欲や物欲など煩悩(ぼんのう)に惑(まど)わされて、徳を失うことのないように気をつけたいものです。
今夜は自戒も込めて書いてみました。
文責 元・占い師 ルビー
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