1962254 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

タイガース非公式サイト2代目

タイガース非公式サイト2代目

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

タイガース非公式サイト2代目

タイガース非公式サイト2代目

Calendar

Category

Comments

ヒロくん2010@ Re:タイガース背番号史 21ー4(04/15) おはようございます😃 少し雲はありますが…
タイガース非公式サイト2代目@ Re[1]:村上様本領発揮で5割復帰(04/10) カープ大好きさんへ 残念だったね でも今…
カープ大好き@ Re:村上様本領発揮で5割復帰(04/10) 昨日阪神が広島に1−0で勝って悪いです。広…
ヒロくん2010@ Re:タイガース背番号史 21-3(04/08) おはようございます😃 朝から激しい風雨で…
aki@ Re:開幕戦 好いとこなしで完封負け(03/29) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

Favorite Blog

ヤマブキ開花 New! じじくさい電気屋さん

佐藤がサヨナラタイ… New! トラトラ甲子園さん

佐藤のサヨナラ打 New! トラトラ寅さん

10試合2得点で3… New! 虎党団塊ジュニアさん

迷惑電話対策 New! ヒロくん2010さん

調子が良すぎた?大勢 New! チョーサン8278さん

藤が咲き始めた公園… New! クレオパトラ22世さん

ハラハラドキドキ💓 チビX2さん

Headline News

Freepage List

2013年11月29日
XML

タイガース脇役物語(6)

静かなる活火山 佐野仙好(さののりよし)

群馬県出身、前橋工業~中央大学 1973年秋ドラフト阪神1位指名

背番号9 右投右打 三塁手~外野手

阪神在籍  1974~89年(通算16年)

通算成績  1549試合4826打数1316安打564打点144本塁打

        通算打率2割7分3厘

 

 現在、統括スカウトをつとめる佐野仙好は、現役時代、タイガースの下位打線のスパイスのような役割で、渋い働きをした選手だった。

 

 野球の強かった群馬・前橋工業から中央大学に進学し1年生からサードのレギュラーで、大学4年間のリーグ戦全試合に出場。首位打者1回、ベストナイン2回、通算99安打、31打点、7本塁打の成績で、1973(昭和48)年秋のドラフト会議では阪神タイガースに1位指名された。

 ところが同期6位入団の掛布雅之とポジションが重複、1年目に佐野は61試合、掛布は83試合に出場しており、この段階からサードは掛布が定着し、順調にレギュラーに成長していくことになる。2年目以降、佐野はサードの控えから外野手へとコンバートされることになり、東田正義が抜けたあとの1978(昭和53)年、プロ入り5年目にしてようやくレフトで100試合以上の出場を果たした。

 打順は主に6番や7番で、主軸が残したチャンスでダメ押しをするような役割が目立った。打線に厚みを加える意味において、地味ではあっても重要な戦力と言える。1979(昭和54)年~87(昭和62)年まで9年連続で二桁本塁打を記録しているように、適度なパンチ力もあって、下位でも手が抜けないため、相手投手からは嫌がられる存在だった。

 

 1981(昭和56)年には、最多勝利打点のタイトルも獲得したほど、好機にしぶとい打撃が光った。タイガースが日本一になった1985(昭和60)年にも、レフトのレギュラーで120試合に出場し、打率2割8分8厘、60打点、13本塁打と貢献している。この85年、佐野に関して最も印象に残るのは5月20日の対ジャイアンツ9回戦だろう。

 この年4月最初の三連戦は、G河埜の奇跡の落球やバックスクリーン3連発でタイガースが3連勝する。ところが5月のゴールデンウィークの後楽園3連戦では貧打に泣いて逆にタイガースが3連敗を喫した。そして5月18日から再び後楽園での3連戦、1勝1敗で迎えた20日の9回戦に槇原が先発してきた。

 4月のリベンジとばかり、槇原は全力投球で6回までタイガース打線を沈黙させ、0対5とジャイアンツリードで7回表を迎えた。タイガースは満塁のチャンスを作り代打に佐野を起用すると、1点差に迫る満塁ホームランが飛び出した。さらに一人ランナーが出て、緊急リリーフした定岡から、今度は真弓が逆転2ラン。一挙6点の猛攻で試合をひっくり返し、9回にも1点を加えて7-5と逃げ切ってタイガースが勝利した。この試合で佐野の満塁弾を浴びた槇原は完全に自信を喪失し、この年は4勝7敗に終わっている。佐野恐るべしを見せつけた試合だった。

1985年5月21日スポニチ.jpg

 太っているわけではないがズングリした体型で、打撃フォームは決して綺麗ではなかった。闘志が前面に出るタイプでもない。ただし低い球はひざをついてでもミート出来るような器用な面があり、三振が少ない打者で、このあたりが対戦する投手を苦しめた。現役生活16年間で三振は366個なので、平均でも1年に約23個。最も三振の多かったシーズンでも519打席で49個である。打ち取りにくいしぶとい打者の印象だ。

 下位打線にあって、毎年のように10~15本のホームランを打ち、50~60打点を挙げる打者がいるのは心強い。今のタイガースにはこういう打者がいないために、相手投手に楽をさせてしまっている。近いところでは2000年代に6番を打っていたころの桧山がこういう働きをしていたように思う。

 ◆

 佐野で有名なのは、川崎球場でのフェンス激突事件だろう。1977年4月29日の大洋ホエールズ戦。7-6とタイガースがリードして迎えた9回裏1死1塁の場面で、大飛球を追ったレフトの佐野はフェンス際で好捕したがそのまま激突して意識不明になり病院に運ばれた。検査結果は頭がい骨陥没骨折の重傷であった。

 

 この事故の間もボールデッドにならず、1塁ランナーがタッチアップでホームまで帰ってホエールズが同点に追いついたことで、タイガース側が提訴したが、当時の野球規則に重大事故時の規定が無く判定は覆らなかった。しかし、8月1日に開かれたプロ野球規則委員会で、選手の生命にかかわる事故が発生した時には審判はタイムを宣することができるという条文が追加されることになる。

 もう一つ、川崎球場の外野フェンスがコンクリート製であったことが問題になり、5月12日のプロ野球実行委員会で、全球場の外野フェンスにラバーを張るように指示が出された。佐野の尊い負傷がきっかけになって、選手の安全面が著しく向上するきっかけになったと言える。

 引退後は、守備走塁コーチや打撃コーチをつとめたのち、1998(平成10)年にフロント入りして以降、スカウトに専念し、2013(平成25)年現在は統括スカウトである。

 

人気ブログランキングへ

 

http://professor-mino.blogspot.com/






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年12月01日 02時01分52秒
コメント(8) | コメントを書く
[タイガース脇役物語] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   ヒロくん2010 さん
佐野選手はシブくて良い打者でしたね。
バース、掛布、岡田のあとにまだ佐野が控えているという打線は、相手にとっては嫌だったでしょうね。
佐野選手といえば、わすれられないのが、フェンス激突のプレイでした。
彼の怪我のおかげというか、今では外野フェンスはぶつかっても大丈夫なものになりましたね。
ナインからせんちゃんと呼ばれていた、良い人ですね。
(2013年11月29日 13時03分42秒)

Re[1]:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   タイガース非公式サイト さん
ヒロくん2010さん
>佐野選手はシブくて良い打者でしたね。
>バース、掛布、岡田のあとにまだ佐野が控えているという打線は、相手にとっては嫌だったでしょうね。
>佐野選手といえば、わすれられないのが、フェンス激突のプレイでした。
>彼の怪我のおかげというか、今では外野フェンスはぶつかっても大丈夫なものになりましたね。
>ナインからせんちゃんと呼ばれていた、良い人ですね。

-----
こんにちは
相手に息を抜かせないという意味で、佐野の存在は大きかったように思います。85年のイッキ大量点にはいつもからんでいました。内容的には主役級の働きと言ってもいいですよね。他球団なら主軸だって打てたでしょう。
今は良い選手の発掘に専念してくれています。人柄も素晴らしいですね。
(2013年11月29日 13時10分41秒)

Re:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   パピー殿 さん
いい選手でしたよね、大好きでした。
この当時の選手は皆大好きですけどね(笑)
入団直後はサードでしたか、外野のイメージしかないので驚きです。
当時の様な打線、早く見たいものですね。 (2013年11月29日 13時38分12秒)

Re:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   徳虎 さん
こんばんは
我々の世代で「虎のセンちゃん」と言えば、某監督じゃなくこの佐野仙好ですよね。
あの大ケガ以降、悔いの残るバッティングはしたくないと思いっきりのいいスイングを心掛けた佐野。
初代勝利打点王に象徴されるように大事な場面でのタイムリーが多い反面、チャンスでのゲッツーも多かった印象があります(笑)
三振が少ないのは意外でした。
(2013年11月30日 01時36分58秒)

Re:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   moe♪☆☆ さん
おはよう~です♪
統括スカウトマン佐野仙好さん、以前のご経験を下に活躍を期待したいですね^^

外野のフェンスがコンクリート製であったなんて~今では考えられないことですね☆彡 (2013年11月30日 11時26分39秒)

Re[1]:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   タイガース非公式サイト さん
パピー殿さん
>いい選手でしたよね、大好きでした。
>この当時の選手は皆大好きですけどね(笑)
>入団直後はサードでしたか、外野のイメージしかないので驚きです。
>当時の様な打線、早く見たいものですね。
-----
こんばんは
佐野さんはいつも「掛布がいたからここまでやってこれた」とおっしゃっています。ポジション争いに負けたことをばねに、自分の道を切り開いた努力の人ですね。尊敬します。
こんな存在の選手が出てくると強くなるでしょうね。
(2013年12月01日 00時47分09秒)

Re[1]:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   タイガース非公式サイト さん
徳虎さん
>こんばんは
>我々の世代で「虎のセンちゃん」と言えば、某監督じゃなくこの佐野仙好ですよね。
>あの大ケガ以降、悔いの残るバッティングはしたくないと思いっきりのいいスイングを心掛けた佐野。
>初代勝利打点王に象徴されるように大事な場面でのタイムリーが多い反面、チャンスでのゲッツーも多かった印象があります(笑)
>三振が少ないのは意外でした。

-----
こんばんは
なんとなく存在感は薄いのに、相手に与えるダメージはえげつないという感じの選手でした。
ゲッツーは確かに多かったですね。たぶん思ったよりもミートがうまいので、難しい球でもバットに当たってしまったのかも。三振のほうが良かったというケースも結構ありましたね。
(2013年12月01日 00時52分00秒)

Re[1]:タイガース脇役物語6佐野仙好(11/29)   タイガース非公式サイト さん
moe♪☆☆さん
>おはよう~です♪
>統括スカウトマン佐野仙好さん、以前のご経験を下に活躍を期待したいですね^^

>外野のフェンスがコンクリート製であったなんて~今では考えられないことですね☆彡
-----
こんばんは
スカウト時だけじゃなく、入ってからもずっと面倒を見たり相談にの追ってるようです。陰ながら心強い存在ですね。
あの場面は、当時プロ野球ニュースでみて、てっきり死んじゃったんじゃないかと思いました。審判の冷たさにも憤った記憶があります。今では考えられないことですよね。
(2013年12月01日 01時00分09秒)


© Rakuten Group, Inc.