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批判されるかもしれないけど今日は政治論を 自民党政権が特定秘密保護法案を参院でも採決しようとしています。これは、阿部政権に始まったことではなく、自民党がいつかは憲法改正とセットでやりたいと、安倍さんのおじいさんの代からずっと考えていた法案です。今回は憲法改正に先行して強行しようとしていますね。 国会が衆参のねじれ状態が続き、決めたいことも決められない状況の中でリーマンショックなど経済や雇用を直撃するような事象が発生したことで、国民に疲弊感が広がり安定政権を望む機運が醸成されてきました。 ねじれ自体は、悪い状況とは言い切れません。単独では可決出来ない状況ですから、独裁的に物事が決められない。とことんまで議論を尽くし説得する、あるいは歩み寄る、妥協点を探すなど、民主的な解決をする下地でもあったわけです。ところが為政者は審議を拒否したりねじれを政争に利用することで、ますます政治を停滞させました。 こうした中で、有権者は昨年の衆院選、今年の参院選と自民党に圧勝させたわけですが、今になって自民党が衣の下に隠していた鎧が見えてきて慌てていろんなことに反対するという行動に出ざるを得なくなりました。 TPPも、選挙前から参加するということを言っていたのに、自民党に投票したんだから、いまさら特定品目の関税を死守せよといったって始まらない。他の参加国が合意していて、そもそも「例外なき関税撤廃」がTPPなんですから、日本だけに例外を認めよといったってアメリカが「うん」というはずがないことも最初から分かっていたことです。全農の人たちもTPPに反対していますが、参加することを承知で自民党に投票したのなら、悪い結果になっても文句は言えませんよ。今更席をけって不参加という勇気も、アメリカ一辺倒の現政権にはできないでしょうから。 こうしてみると、小泉さんの時も「郵政民営化賛成か反対か?」という手品師の右手ばかりに熱狂させられて、労働者派遣法の改悪などほかのカードを見ていなかったため、リーマンショック以降の派遣切りや雇い止めなどの社会問題が起きてから、はっと気が付くという結果になりました。 有権者は、もっと勉強しないといけません。とくに選挙の時は、本当にやりたいことはあまり強調せず、国民が喜びそうなところだけを前面に出して来るので、見極めるための知識と目を持っていないと乗せられてしまいます。 原発も、自民党は再稼働させると選挙前から言っている(民主の野田さんも言ってましたけど)。そういう中で、自民党に安定政権の議席を与えておいて単独で物事を決めることができる状況を作ってしまった後で、再稼働反対もないものだと思います。反対なら最初から反対を表明している政党に入れなよ!と言いたいですね。 決して自民党を批判しているのではないですよ。私たち有権者が主権者だという意識をしっかり持って、国政についてもっと勉強し、貴重な選挙権を行使しないと、日本の民主主義は崩壊していくと思うから、あえて書いてみたとご理解ください。
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