2008/06/29(日)22:00
ぶら~むすは難しいな
ゲガンゲンの練習。
カルテットの1番をやっている。
「僕は勉強してきて、あまりに名曲なんで
わくわくしてます。」みたいなねおかくんに
こう弾けああ弾けと指導してもらって、弾く。
まず2楽章からさらう。
かねおかくん、あんた、あんだけ、
ピアノ(強弱のほうの)でお願いします~~!
って叫んでたやんか~
といいたくなるくらい
フォルテ気味な2楽章。
でも、キチっと音楽がはまっていて、
いままでで一番いい出来かもしれない。
で、昼飯をたべて、1楽章。
なんでだか曲をうまく組み立てることができない。
みんな、
カレーの食べすぎで
満腹気味だから・・
といってたけど、違うな、
たぶん1番の1楽章はすっごくすっごく
難しいのだ。
指が回るかって言ったらまわるんだけど、
指が回ってボウイングができれば弾ける曲か、
っていったら、そうでもない。
ひとりで弾くと、けっこう弾けるのに、
みんなでじゃあ組み立てようか、といったら、
いきなりバラバラっとほどけてしまう。
たぶん、ブラームスが死ぬ気で綿密に書いたぶんだけ、
ほんとに組み立てるのが難しい。
集中力がすっごおおおおおおおおく必要な曲だなあっと思って。
彼の執念というか、もうおそらく綿密に綿密に、
書き直して書き直して、書き直しまくった一曲なんだろうなあ。
「ちょっと放置☆」とかいうことをしなかったんじゃないか?
実際曲に手を入れないで放置していた期間が
あったとしても、おそらく頭の中で絶対に放置なんか
しなかったはずだ。
小説家が長編小説に殺されるか、仕上げるか、
の瀬戸際で作品を仕上げるみたいに、
ブラームスの1番っという曲は
ブラームス本人を殺すかっていう
いきおいで彼をしめあげてたんじゃないかなあ。
と思った。
それは「才能」ともよばれていることで、
暴れ馬みたいにばたんばたん暴れてる大変なものを
ぎりぎりで狂いそうになりつつも、
自分の手中におさめて、つまり譜面のなかに
おさえこんで、入れてしまって、
そこで完成したのではないかなあ。
作品って発表したらもう手元を離れていくものだけど、
「きちんと紙のなかに制御しておしこんだ」
ということもすごく作品作りでは一番重要なところで、
曲自体の暴れ馬っぷりも大変なことだけど、
ブラームスが死ぬ気で押さえ込んだ、というのも
大変なことで。
だから曲としてはほんとうに大変な曲なんだな。
っと思った。
シロートの私たちで何ができるんですか~
っという感じだろうけど、
まあベストを尽くすことが重要なので、
やるよ~ん
っという感じで。
リズムを制御しているパートが
きっちりきっちり冷酷無比な税務官
(きちっとやれって言われたことは人情ぬきに
やる人をイメージしてください)みたいに
曲をしめあげていかないとダメなんだろうな~、まず。
それ、チェロの係~?
っとか思った。
というわけで、しばらくメトロノームを使った
きっちりきっちりとした練習をしようっと思います。
いや、使ってないわけじゃないけど、
最近夜練習しているので、
メトロノームうるさいかな~っと
使わないでいたので。