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カテゴリ:人間は芸術である
サッカーは個と全体の調和の芸術で成り立つスポーツ
4年毎に行われるサッカーのワールドカップがいよいよ今週の金曜(日本では深夜)からはじまるので、バシャールのエササニ星人ではないが、非常にワクワクしているので、神秘学の紹介はいったん休止して、気が向いたときにだけブログを書くことにしたい。だから決勝までは、過去ブログの紹介を参考にしてくだされ。 それほどサッカーになぜ魅力を感じるのかといえば、ゴール枠に決めるが、その枠にはまらない自由なプレーが芸術のようにもみえるからである。それは一つの答えを導くプロセスを自由に楽しむ数学的思考とどこか似ている感もある。そして、それは、三次元物質空間に限定されるが、そのなかで自由に楽しむ人生にもどこか通じるものがある。 プレー経験として、自分は野球よりもサッカーが好きなのもある。高校まではほとんど野球部の野球少年で、上下関係が厳しく、野球の組織主義的な根性論体質に嫌気がさしていたのもあるが、プロ野球はといえば、江川問題などもあり、大人たちの巨人一強金権体質の野球に魅力を感じなくなっていたのが大きい。 野球については、プレー経験がある大人ほど蘊蓄が多く、型にハメようとしてくるのが非常にウザかった。大人になってみれば、子供になにかと関わりたい気持ちもわからなくはないが、子供は大人に強制されるのが嫌で、自由にやらせてくれと思うのが自然である。野球は道徳の教科書でもないのに、指導に煩い。体育教師でもなく、物体の運動論を知らない大人が、野球で指導するのはどうなのだろうか? 勉強で大人にあれこれ強制で口出しされるのが嫌で遊ぶわけなのだから、好きなように遊ばせるのは子供の権利だと思う。結局、自分の思い通りにいかない子供を支配したいだけなのである。昭和の父親はどこもかしこも子供たちの話をまとめると、大体こんな感じだった。愛情表現に乏しかった。世間体の枠に当てはめるのが親の教育感の大部分を占めていた。 話が逸れるが、巷の辺野古事件などは、教育という名を借りた大人の価値観の押し付けで思想虐待である。このような大人の子供の自由意志の権利を奪う日教組のような思想教育が非常に問題である。子供の自由意志を保護し、守るのが本来の大人の役割である。宗教などの思想教育が一番の弊害である。子供が遊んではいけない場所で注意するならまだしも、その子供を自分たちの思想の道具にするのは基本的人権の尊重を無視している。自分の好きな価値観を押し付けるなと思う。子供は大人の道具ではない。遊びに思想を持ち込むなとも思う。 というのも、野球には決められたポジションがあり、勿論サッカーにもあるが、野球よりも、流動的で、キーパー以外、守備と攻撃に漠然とわかれてはいるが、野球の打撃順や守備位置に比べれば、かなり自由で、野球は投手と捕手と打者に大半ボールが集中するので、ボールの支配率の大きい投手と捕手と主軸の4番打者が強いチームが勝ち、ボールの支配率順から、ほぼポジションに応じて序列が決まり、守備では投手、捕手、内野、外野、攻撃は、主軸の3、4番にいかに1、2番がつなげるか、得点圏打率の5、6番で稼げるか、そして後は付け足しの下位打線と組織的に序列が決まるのが、サッカーとは大きく違う。 だから単純にいうなら、野球というスポーツはボールの支配率順に序列が決まっていくスポーツなのである。イチロー選手が、従来の序列では、ほぼ下位だったライトと中位の先頭打者を底上げして、ボール支配率の主要素だった従来の強打者と好投手のイメージから、走力と守備力を足して対抗し、強打者に対して、打力をスマートに効率化して、スモールベースボールのヒット率で組織を牽引するリーダーシップ力を発揮して、個に対して組織力で対抗させたのは革命的だったが、投手、もしくは捕手でなかったのが、ボール支配率で及ばず、WBCでの短期決戦では個の力で優勝に導けたが、マリナーズでは導けなかった。 イチロー選手のようなスーパースターでも、野球にはポジションという壁があるのがわかる。投手や捕手やホームラン打者のようにボール支配率で要を握れないポジションではリーダーシップを発揮しないと、ライトで一番の序列での個の力では、相手チームの支配率に対抗できずに、なかなか勝利には結びつかなかった。 対照的に、サッカーでは、オランダがトータルフットボールをはじめてから、キーパー以外はほぼ流動的になり、決まり事が少なくなった。だから逆にいうなら、サッカーでは個の力がないチームほど決まりごとが多くなる。オフト時代以前の日本代表の守備がセンターバックのヘディング力に頼りすぎで、ロングボールやハイクロスに弱かったので、トルシエがオフサイドトラップを有効に使うフラットスリーを使って決まり事を多くしたのがその例かもしれない。 野球でもMLBでは、従来の序列のようなものも、少しずつ変化し、ホームランバッターを先頭か2番にして、なるべく打席数で稼ぐ得点戦略になっている。また、大谷選手のような二刀流プレーヤーが現れ、その影響なのか、完全DH制になり、ドジャースにDH制がなければ、大谷選手は守備につく必要があるので、移籍も疑問だっただろう。 このように、個の力により、野球の組織力がどのように変わるのかは見ものではある。実際に、大谷選手は、昨年のプレーオフのブルワーズ戦で、投手で10三振、打者で3本のホームランと1人で試合を決めてしまうほどの活躍を発揮した。MLBのように個の力がずば抜けている場合、そのスポーツのルールを変えてしまうほど、そのスポーツの特性を明らかにする。だから野球というどちらかというと序列の濃いスポーツでは、組織上序列一番の、エースで4番のプレーヤーがいればそれだけで強豪チームなのである。だから、アマチュアレベルでの、日本の高校野球では、そのようなチームが大体優勝している。だから、そのような選手の獲得が重要事項になる。 更に、日本社会では、そこに先輩後輩の上下関係が加わるから、スポーツを楽しむというよりは、練習はある意味シゴキや上下関係の修行のようなものである。やはりスポーツは身体能力がモノをいうので、低身長の自分は、中学で野球が嫌になり、野球そのモノよりも人間関係の方が面倒臭く、苦手になって、練習をサボって、アルバイトに走ることになった。 小学生のときに、剣道も習っていたのだが、とにかく、昭和の指導者全般にいえるのだが、自分が思う型にハメようとしてくるのが、押し付けがましく嫌だった感が残っている。身体が小さいから大振りがよくないとか、失敗したって自分の責任なんだから、好きにやらせろと思っていた。それだけ剣道や野球が好きなのだろうが、その価値観の押し付けがかえって子供を委縮させるのがわかっていない。子供の気持ちを考えていない昭和の大人が多かった。 前置きが長くなったが、そのようなわけで、高校までは、野球にはあまり良い印象がなく、野球の練習が嫌で一種のパニック症候群に罹った消化不良の野球少年だったので、それまでサッカーもやったこともあったが中学の体育でやるレベルだったので、82年スペインでのワールドカップをみるまでは、サッカーの醍醐味がわからなかった。 ブラジルのペレは、中学のときのサッカー部の教員が推薦して学校でみた映画「勝利への脱出」で知っていたが、高校に行ってからワールドカップを知り、中学の時にサッカー部だった連中に、西ドイツのゲルトミュラーやベッケンバウアー、オランダのヨハンクライフ、アルゼンチンのマリオケンペス、オズワルドアルディレスなどを知った。だから本格的にワールドカップサッカーをみたのは、82年のスペインからで、ジーコを中心にした黄金のカルテットと呼ばれたブラジル代表は衝撃的だった。 いまでも最強のチームは、この82年のブラジル代表だと信じて疑わない。この最強チームは、非常に残念ながら、カレッカが大会直前で負傷してしまい、フォワードのセルジーニョがイマイチで唯一の欠点と今でいうボランチの守備的ミッドフィルダーが不在なため、その両方が個の力で上回っていたイタリアのパオロロッシとフランコバレージに負けてしまった。 カレッカが負傷していなければ、優勝していたと思うが、だから、イタリアのこの二人をブラジル代表に加えれば、至上最強チーム間違いなしである。しかし、イタリア語とブラジルのポルトガル語で意思疎通ができないかもしれないが。 しかし、カレッカの負傷による、この敗戦の反省から、その後の、ブラジルはフォワード強化が課題になり、ロマーリオや、この敗戦からフォワードになると決意したというロナウドがでてくるのだから、ブラジルのサッカー王国の底力を感じさせる。つまり、82年の代表による攻撃力の雛型ができているわけで、カレッカの代わりに、ロマーリオやロナウドが、ボランチにはドゥンガが出てくるわけで、黄金のカルテットは、ロナウジーニュやリバウドなどが引き継いで、攻撃的なサイドバックは82年のジュニオール、レアンドロから、ロべカル、ジョルジーニュに引き継がれ、82年のエデルの強烈な左足のシュートはロべカルが引き継いでいるのがわかる。 しかし、ブラジルは、82年の代表の攻撃的雛型に最強フォワードとボランチを加えた2002年の代表以来、日本代表と似た決定力不足のフォワードで低迷する。中盤はネイマールがいるが、孤立しがちで、残念ながら層が薄い。黄金のカルテットどころではない。今年もそんなに期待できないかもしれない。ブラジル代表は、カレッカの負傷がなければ、82年が個の力と組織の力がバランスしていたやや攻撃力に偏ってはいたが理想的な最強のチームだった。 優勝した94年と02年も理想的なチームだが、組織力というよりも、ロマーリオとロナウドのFWの個の力で勝った感も否めない。この二人がいなくなって、ブラジルが低迷しているのは、やはりFWの個の力不足なのである。一般的に欧州は組織力で、南米は個人技といわれるが、特にFWの個を生かすにはボール支配率を高める必要があるので、代表戦では、どうしても組織力が必要になる。とにかく今年のブラジルもFW次第だろう。 前回の22年大会の決勝戦は至上最高だったと思う。今年もやはり、アルゼンチンとフランスが有力だろう。前回のアルゼンチンはメッシを中心に個の力でやや守備的に細かいパスをつなげて守り切って勝つしぶとく粘るゲームを展開する。シャンパンサッカーと呼ばれてきたフランスもアルゼンチンも細かくパスをつなげて速攻でゲームメーカーが展開する似たようなラテン型のサッカーをする。ゲームメーカーの個の力を生かすサッカーといえる。だからFWがイマイチでも、ゲームメーカーがそのまま切れ込んでシュートをする。フランスをみれば、ゲームメーカーがそのままフォワードにもなっているのがよくわかる。82年のプラティニから、ジダン、そしてFWも兼ねるエムバペの個の力を生かす方向にかわっている。そういう意味では、FWがゲームメーカーも兼ねるペレの時代に里帰りしているのかもしれない。 このFWがゲームメーカーも兼ねるのは誰もが知るマラドーナがペレを引き継いだ形といえるかもしれない。クリスチャンロナウドが、ゲームメークがイマイチで孤立気味なのは、ポルトガルの組織力不足が出ているのかもしれない。アルゼンチンがマラドーナからメッシとFW兼ゲームメーカーを引き継げたのは、個を生かすアルゼンチンの組織力のお蔭といえる。重要なのは、ブラジルと比べ、アルゼンチンは守備が堅く、速攻に強いのが挙げられる。 フランスも速攻が得意である。これは国際試合において、ブラジルが格下の相手と戦う機会が多いのと、アルゼンチンやフランスが格上の相手と戦う機会が多いい差がでているといえるかもしれない。つまり、速攻の巧いチームは一発狙いで相手にボールをもたせて守備堅めしている時間が長いからである。だから、日本もアジアでは格下相手ばかりなので、速攻が下手糞なのである。細かくパスをつなげるために、途中でカットされてしまいがちである。だから、速攻の巧いチームには前半までは優位でも、終盤で負けてしまう。韓国戦なんか特に顕著で終盤で逆転されることがよくあった。 そして、速攻の得意でないチームはFWが決定力不足になりがちである。相手が守備固めしているときに攻めるので、相手に隙がなく、シュートコースが塞がれているからである。だから、日本が強くなるには、強い格上のチームと戦って、相手にボールをもたせて、なるべく速攻をしかける経験をすることである。そのような意味で、相手が守りを固めているときには、思い切ったロングシュートが必要である。82年のブラジル代表でいうなら、エデルのような選手が必要である。中村俊輔がそれに近い選手だったが、守備とゲームメイクがイマイチだった。 ブラジル、アルゼンチン、フランスと感想を述べてきたが、組織力といえば、やはり西ドイツである。90年の西ドイツも最高の個と組織がバランスしていたチームだった。最近の日本代表は、この90年の西ドイツに近いといえるかもしれない。ただし、ドリブル得意な三苫が故障で抜けたので、90年のリトバルスキーの西ドイツに比べると、やや個で落ちるかもしれない。伊藤と久保が三苫の穴を埋めれるかどうかだろう。90年の西ドイツはクリンスマンとフェラーでFWはほぼ固定されていたし、ボランチにマテウスがいて、現代につながる組織力を発揮していた。ボランチにロングパスが正確な選手がいると、速攻がハマりやすくなる。西ドイツのボランチと言えばベッケンバウアーからの伝統ともいえるかもしれない。その意味で、西ドイツの組織力はボランチのベッケンバウアーと強力なフォワードのゲルトミュラーの引継ぎといえるかもしれない。 ロングパスからヘディングの空中戦技はイングランドのお家芸と伝承されてきたのだが、オランダのトータルフットボールによるフライングダッチマン「クライフ」のアタマではなく足技での鮮烈なゴールにもみ消されてしまった感もある。肉弾戦のダイビングヘッドがオーバーヘッドシュートの鮮やかさに負けるような感じといえるのかもしれない。その両方をあわせて決めた82年のフランス対西ドイツの激戦の上のフィッシャーのオーバーヘッドはいまでも脳裏に焼き付いている。 前回大会のフランス対アルゼンチン戦も至上最高の試合だったが、その前といわれれば、迷わずこの82年のフランス対西ドイツ戦を挙げるだろう。82年は、イタリア対ブラジルも良かったが、やはり、こちらのPK戦までもつれ込んだ試合が今大会一番だったように思える。決勝戦はイタリアがあっけなく勝って、ブラジルの次に応援していた西ドイツが負けてしまったから、イタリア人には申し訳ないが、確かにロッシも抜け目ないのが凄かったが、ラッキーだった面も否めない。 インパクト・82W杯 西ドイツvsフランス | 一歩、そして、また一歩。 さて、本題はわが日本代表なのだが、前回みせた板倉から一本のパスで、ブラジルのソクラテスのようにキーパーのニアサイドに、浅野が鮮やかに決めたゴールのような速攻ができるかどうかだろう。鎌田はボランチというよりも、前目の前線で時にはフォワードのように自由にプレーしたほうが良さげで、田中碧、遠藤辺りが正確なロングパスをだせるようになれば面白い。 やはり、鎌田、久保が攻撃の要で、上田、中村、伊藤などのFWの使い分けが鍵となるが、西ドイツのフェラーとクリンスマンの関係からいえば、フェラーのようにドリブルもできるのは伊藤か中村、クリンスマンのようにポジショニングからポストプレーを生かすのは上田という感じかもしれない。日本の弱点は高身長の大型FWがいないのと、攻撃型のサイドバックがイマイチなところである。長友は運動量が豊富だが、年齢でネックだし、パスもシュートも得意とはいえない。長友がロングシュートを決めれるようになれば面白い。なでしこの谷川萌々子のような正確なロングシュートができれば少しでも82年などのブラジル代表に近づける。 日本の初戦のオランダといえば、クーマン、フリット、ファンバステンのオランダトリオのユーロ88年時代が好きだった。欧州の最強FWを選ぶとするなら、ベルカンプの名を多くの人が挙げるだろう。最近は日本のサッカーしかみていないので、オランダがどうなのか正直わからない。 前回の日本は全くノーマークだったから、強豪国も油断していたと思うが、今回は日本も研究されてくるので、自分たちの持ち味を生かすサッカーをしてほしい。 色々と願望を書いてしまったが、日本もようやくベスト4辺りがみえてきたので、善戦を期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2026年06月11日 12時34分22秒
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