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カテゴリ:映画をノベル
ハウルの動く城に出てくるカルシファーという名に興味をもったので、解説してみたいぞ! ついでに、ハウルの手下のマルクル演じる魔導師の語り口がいたく気にいったので、マネることにしたじゃ。
今日の日記にも書いたごとく、カルシファーという名は、ルシフェルという悪魔にちなんだものと思われるで、ルシフェルという悪魔について語るじゃ。 ルシフェルという名は「光を担うもの」という意であることは、今日の日記にも書いたごとくじゃが、そういえばルシフェラーゼという発光酵素もあったじゃが、光(神々)そのものではないじゃ。光は何か媒質を通して見られるもので、光そのものをみることはできないからじゃ 光(神々)は、媒質を通して、顕現、開示はすれど、そのものをみることはできないじゃ。何度もいうが、ルシフェルは神ではなく、悪魔じゃ! 光を伴って顕れるからといって、神であるとは限らないじゃ。 ハウルがカルシファーに自分の心臓を与えたという意味は、ハウルが悪魔の誘惑に唆されたということを意味するじゃ。神秘学では、心臓は感情を制御するものと意味されているので、心臓を与えるとは、感情を与えるということと同意なんであるじゃ! ちなみに、心臓は単なる血液ポンプではないじゃ 物理的に心臓移植が成功したとて、今度は感情制御に苦労することになるじゃ。 神々の本来想定した人間は、残念ながら現在の人間ではないじゃ、ルシフェルに、人類は誘惑され、ハウルと同じく唆され、血を物質的な現在の血にしてしまったために、肉体を持ち、この地で生と死を送る羽目になったじゃ。聖書でいうところの原罪のことであるじゃ! 人間の血は、カルシファーのハウルの血と同じ、汚れた血なんじゃ! つまり、ハウルとカルシファーの関係は、人間と悪魔ルシフェルの関係と酷似しておるじゃ! 神秘学では、血は自我を表すじゃ。血の躍動、脈動が、波動となって、個性を司るじゃ。血のなかの物質は、その波動が固定し死んだものに過ぎないじゃ! これは呼吸と心拍数の関係が、心拍数が呼吸の4倍という数式で表されることで意味されるじゃ。また、一日の呼吸数が、大体、太陽の春分点の一周期に該当するじゃ。 ハウルとカルシファーが運命共同体であるように、この地で暮らすならば、人間と悪魔は運命共同体なんじゃ! ハウルはカルシファーと運命共同体となって、魔術師の師匠から、自由の身となったじゃが、人間も悪魔に唆されたことで、肉体という自由体を手に入れたじゃ。しかし、同時に死する存在となったわけであるじゃ。それが呪いであるじゃ。この地に居る限り自由で、嘘もつける。神々を罵ることができるじゃ。 罵り、他を殺める自由は手に入れたが、同時にそれは自らの呪いになっていることに気がつかないじゃ。これらの自由は神々の宇宙を動かす意志、道徳に反するものだからであるじゃ。道徳に反するものは人間自らが背負って、克服し、神々に受け取られる道徳に高めるわけじゃ。神々から自由になることで、その自由から新たなる道徳につなげる。悪から善を取り出す救いの作業じゃ。これをカルマというじゃ。自由の身のなかで最良の選択を行えば、呪いは回避され、カルマは成就できるというわけであるじゃ。呪文は解けるというわけじゃ。 我々はこの地で呪文を解くために悪魔と共に暮らしているというわけじゃ。 ルシフェルは、聖書では、キリストを誘惑したデビルとして表れたじゃ。「石をパンにかえてみろ」 過酷な崖の上の景色をみせて、「ここから飛び降りてみろ、神の子なら神が助けるであろう」と挑発し、誘惑したものであるじゃ。 これらの呪文を、キリストは「人はパンのみに生きるにあらず」 「あなたの主である神を試してはならない。主である神に仕えろ」と言って解いたじゃ。 この意は、人間は物質だけで生きているのではない。人間は精神を高めるために生きているのだ。物質を克服し、精神を向上することこそが生きる真の意味であるということを言ったじゃ。 この世界は、精神を高め、宇宙の道徳に従うための修行の場であって、けっして自己満足を高め、この地だけで暮らすことを目的にしたものではない。この宇宙を動かしている道徳である神々に自己を犠牲にし、愛に奉仕しなさいということをいったじゃ。 ハウルの動く城には、ルシフェルを天に戻し、心臓を自ら独立して制御すること、物質(感覚による外見)を克服することが、人間の課題なんであるということがこめられているように思えるじゃ!! ソフィーは、知恵と愛の意味じゃろ!。ソフィーという主人公が、若くなったり年老いたりして、人間と同じく輪廻転生しながら、知恵と愛を学ぶじゃ。それが、人類の希望であるということじゃ!! ハウルの動く城には、実は壮大なテーマが背景に流れていたのじゃ!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月22日 12時21分05秒
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