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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2005年12月02日
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カテゴリ:神秘体験空間
 神秘学では、人間はオーラ(アウラ、アフラ)をもっているといわれている。太古のペルシャ期、ゾロアスターが、太陽神のことをアフラマズダと呼んだのは、巨大なオーラを太陽にみたからだといわれている。アフラマズダとは、アフラがオーラで、マズダが巨大という意味で、あわせて、巨大なオーラという意味であるとされる。

 神の子の人間もオーラをもっている。神秘学では、人間は7つの体をもつとされ、それは肉体(物質的身体)、生命体、感受体(想念体)、そして自我(精神体)の4つのうち、自我(精神体)には、三種の神器であるマナスの萌芽である感受魂、ブッディの萌芽である悟性魂、アートマの萌芽である意識魂を有し、あわせて7つとするとされている。

 恐らく、、オーラというのは、肉体(物質的身体)と生命体、生命体と感受体、感受体と自我(精神体)の相互作用時に現れるものだろう。

 秘儀参入者は、人間のなかにこれら3つのオーラをみれるという。3つのオーラは、上に述べた4つの肉体、生命体、感受体、自我の間の作用であるわけだろう。

 それらは色や音で表現されうるという。霊的感覚器官であるチャクラ(蓮華)が、生命体に開発されると、霊視、霊聴ができるといわれている。しかし、オーラは複雑であり、それをみるのには、非常に高度な叡智が必要とされるという。なにより精神的観照力がないとダメなわけである。

 上の3つのオーラは三重となって現れるという。第1のオーラは、身体がが、人間の精神に与える影響の鏡像で、色彩は、不透明ではあるが、肉眼でみるよりは軽やかで透明で、空間を霧のようにみたすといわれる。色彩は、未発達の衝動生活が、赤から青のニュアンスで見られ、しつこく赤いものは、快楽、享楽を示し、緑は無関心、無気力で、それに、情念が目標を求めながら達する能力がないことや、エゴがあるとは、濁った黄色から、茶ばんでくるらしい。臆病さや恐怖心は、灰青や茶青でみえるらしい。これとは逆に、無私の精神や、犠牲能力が高まると、明るい赤から薔薇色で現れてくるという。

 第2のオーラは、直接的な感覚的刺激を超えているが、永遠への奉仕には達していない精神の営みを表し、全くの光で、空間を満たすといわれる。色彩は、自己感情的、高慢、名誉欲は茶色あるいは橙色。好奇心は赤黄色の斑点。明るい黄色は明晰な思考と知性を表し、緑は人生と世界理解を表現し。
記憶力は黄緑色。薔薇色は好意や愛情、青は敬虔さで、宗教心が芽生えると菫色になり、理想主義は藍色として現れるという。

 第3のオーラは、永遠の精神が、無常の人間を支配している姿を現すとされ、自分の空間を照らすだけでなく、その空間自体を光り輝かせるといわれる。基本色は黄、緑、青で、個々のものを神的世界秩序の全体から把握する、高次の包括的理念に、思考が満たされると、明るい黄色が現れ、更に直観的で、完全な純粋さがあると、黄色から金色に輝くという(錬金術はここからきている)。緑はあらゆる存在への愛情、青は無私の犠牲能力で、これが世界に奉仕する強い意志に高まると、明るい菫色になるという。最後の名残りとして誇りと名誉欲があると、黄色から橙色へと動くニュアンスがあるという。

 神秘学では、これらの図的な色彩表のようなものは、メリクリウスの杖で示されている。メリクリウスは、人間が進化すべき道筋を示したものでもある。メリクルウスの杖は、マーキュリー(水星)の杖、ヘルメスの杖ともいわれ、生命樹のことでもある。

 具体的な図は、他に譲るが、2匹のヘビが杖(棒)に絡まっている図である。杖(棒)は生命の辿る意識(進化状態)を表し、現代人であれば、日中(昼)の太陽(地球)意識、夢みる睡眠の月意識(現代人では無感覚状態)、夢のない深い睡眠の地球統合(太陽)意識(現代人では無意識状態)の3段階の意識を表す。

 ヘビは、人間が辿る進化図を表現している。上から下にいく蛇は、これまで辿ってきた人間の進化の過去の道筋で、人間は土星期の昏睡意識(無感覚)をもってはじまり、太陽期に、深い睡眠の統合意識を手にいれ、月期には、夢の睡眠意識を手に入れ、地球期に昼の日中意識を手に入れてきたが、いずれも土星の昏睡意識からはじまっているので、以前もっていた意識を手放した代わりに新たなる意識を手に入れてきたので、いわば眠った意識でいる。

 下から上にいく蛇は、これからの未来の人類の進化図で、昼の日中意識をもちながら、次の木星期で、かってあった夢の睡眠意識を、意識的に加え、霊感覚を身につけ、その次の金星期で、深い睡眠の統合意識を、再び手に入れ、物性及び霊性ともにバランスする高度な精神性を身につけ、最後に昏睡意識から覚醒意識へと達し、仏陀になるというわけである。

 それらは、自我(精神体)が、感受体を覆っていくオーラに現れるという。自我は月期に、人間に与えられたという。このときこれは黒い点だったという。それが、道徳的進化に応じて、徐々にひろがり、青く輝くようになっていったという。芸術で表現される天使の輪は、この自我の広がりをオーラで表したものである。太古の人間は、オーラをみれたので、絵画に、天使もそうだが、そのまま記述した。ちなみに空が金色なのは、神界が金色だからという。

 神秘学では、感受体は、楕円体をしているといわれ、その断面は六芒星で表され、生命体は五線星形で、表される。陰陽師がよくこれらの図を用いるのは、感受体と生命体を図解していたと思われる。五線星形は、気の流れのようである。自我が、マナス、ブッテイ、アートマと霊的な精神進化を遂げると、オーラを、自我が覆うように広がっていくといわれる。

 それは太陽まで広がり、宇宙の果てへと向かう。太陽系の自我は太陽系から離れたとこにみられるという。それが空が青い理由だというのだ! 青は敬虔、無私の色である。精神が敬虔であると青が現れる。科学では、色彩は物質に帰されるが、なぜ特定の色を有するのかの説明ができない。例えば、人間の血はなぜ赤なのかという問いに、赤血球の鉄の赤に起因を求めるが、では、鉄はなぜ赤なのかの答えが見い出せないだろう?

 赤とは精神的に、愛情や情熱、熱意を表す。神秘学では、人間の血には、それら精神の熱情が、赤となって現れるとされる。生命が熱を伴って生じるところに赤がある。人間の血の赤さには、更なる神秘性が秘められている。人間の血の色は、本来薔薇色でなければならない。





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Last updated  2005年12月02日 13時32分10秒
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