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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2008年04月08日
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カテゴリ:よもや話
 明治政府発足当時も、いまと同じように、めまぐるしく内閣が入れ替わったようである。海舟は、松方内閣の黒幕でもあり、伊藤博文を大層嫌っていたが、明治31年の松方内閣交代についての語録が残っている。

 ■内閣の更迭

 質問;「内閣があまりにたびたび更迭するようですが、松方内閣も、あまりに脆かったようですね。」

 海舟先生曰く;「なに、早く(松方が)辞めた方が好いのさ。去年(明治30年)の暮れ、ワシは、そのように勧めたのさ。『早く辞めなさい』って。

 だって、お前、あの人たち(松方内閣の連中)が、やり遂げられる(満足な成果を残す)人たちとでも思っているのか(とてもやり遂げられる人物ではない)。うかうかすると、どうにもこうにもならないようになってしまう(身動きとれなくなってしまう)から、『早く辞めろ、辞めろ』と言ったのさ。どうせ誰が出ても皆同じことさ。」

 質問;「それでは、この末どうなるものでしょうか。まことに心細くはないでしょうか」

 海舟先生曰く;「どうなるものでしょうかって、どうなるものかね。益々困ってくるばかりだろうね。幕府の政治が悪いといって、才気走った連中がやりかけた結果だから、仕様がないじゃないか。

 ワシなんか、もう七十六歳だよ、(ワシが出ていっても)どうなるものでもあるまい。今朝も、早朝からやってきて、しきりに会いたいと言うから、今日は困ると言うのに、是非にと言って、出てきて、しきりに苦慮しているから、『何も、そんなに心配するには及ばない、心配したからといって、うまくいくわけではないだろう』と言ったのさ。

 明治30年からはひどいよと、度々言ったろう。忘れてないだろう。え、そう言っただろう。なに、恐れることがあるものか、これがまだはじめであるということだよ。わからないか。」

 質問;「それじゃ、誰が出て救ってくれるものでしょうか、まことに、もはや心細いことですね。」

 海舟先生曰く;「なにが心細いものか、まぁ、一万円お出しなさい、やってみせてあげるから。

 お前にも、子供がいるだろ。そして、学校に行かせるだろう。その子供がどうだね、文明(最先端)の学問だと言って、本ばかり読んで、高尚な事を聴きかじって、口ばかしは達者だろう。そして、お前の言う事を聞くかね。

 どうだい、それ御覧な。少しも聞きはしないだろう。そして、親父は頑固で困るなどと言っているだろう。

 その子が、そう文明だ文明だと言ってしゃべっているうちに、倉には蜘蛛の巣が一杯になって、近いうちに、家を倒してしまうよ。

 それを大きくして考えて御覧な、国民がこの子供だよ。西洋の理屈ばかり聞きかじって、それで皆、貧乏するのさ。

 で、西洋の方では、何というかね。あんまり誉めもしないだろう。お猿(イエローモンキー)といって馬鹿にするじゃないか。」

 (海舟が言いたいことは、口上手で、見栄えばかりがよい連中に政治はできないということで、ここでは政治学者のことを指す。だから長年、政治で飯を食ってきた者に任せればすぐに治まるということである。

 日本の政治をダメにしたのは、森から小泉で、マスコミを使って、政治をポピュリズムに毒したのがそのはじまりで、西洋、つまり米国の理屈、つまり、「改革、改革」と散々唱えて、財政を益々赤字にした竹中なる御用学者も、この類ということなのである。

 小泉改革が国政を混乱させた元凶といえるだろう。その証拠に改革の公約は一つも為されていない。ただ、言い訳や辻褄合わせが先行し、現状の日本の地位は、経済大国から下降しつつある。

 つまり、森以降、マトモな手続きを踏んで総理大臣になったものはいないのである。だから、マトモな政治ができないのは当たり前でもある。長年の日本の政治の歴史を知らずして、素人同然の成り上がり者がただ知識と地位を振りかざしても何もできるわけがなかろう。

 日銀総裁1人の根回しも決定もできない総理大臣は、もはや総理大臣とはいえないだろう。
 
 自民党の長老たちは、つまり親父は、頭が固いということで、抵抗勢力に血祭り挙げられたのである。それを西洋、米国は、内心、猿と見下して馬鹿にしながら、属国化するわけである。) 





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Last updated  2008年04月08日 21時48分29秒
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