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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2008年04月09日
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カテゴリ:よもや話
 前回は、政治は実行が第一ということを、海舟が述べていることを書いた。とにかく、議論などしてる暇があれば、思ったことをやってみて失敗から学んだ方がよいということである。

 何事も、はじめからうまくいくことなどない。失敗しながら、段々と、成功に近づけていけばよいのである。これしかないなどとはじめから決め付けるのが最もよくないというのが、海舟の経験から語る事実である。

 学者先生は、はじめから成功しようと思うから、役に立たないといっているのである。机上の空論や、言葉がそのまま現実になることなど、あり得ないからである。要するに、何事も、人の行為、行為を為す人の徳によるということである。失敗しながら、学び忍耐強くやり遂げる気力、胆力こそ大切なもので、西郷(南洲)が日本では第一だといっている。

 海舟は、常々、「理屈は死んでいる。世間は生きている」と言っている。世の中、理屈通りに進んだことなどない。だから、官僚がつくる政策など、鵜呑みにしてはいけないのである。官僚など、第一、机の上しか知らない連中だからである。現場視察をせずに、政策など絵に描いた餅である。

 そんなものに予算をつけるなどは、幽霊に、食物を与えるものである。幽霊などはいないと非科学的だと、けなした当人が、そっくりそのまま同じ机上の空論に振り回されているのだから、始末に悪いわけである。

 海舟は、言葉にこそ出さないが、当時有名な学者の福沢諭吉は、卑怯者だと馬鹿にしている。なぜなら、福沢は、戊辰戦争がはじまると、海外に逃げて、金稼ぎに夢中だったからであるが、その福沢が、海舟を、幕府の中枢にいながら、新政府に仕官するなど、武士にあるまじき不忠者と罵ったとき、まるで相手にしなかったようである。

 そして、しつこい福沢に対して、「言は他人に属す。行ないは我に属す」と言ったという。

 言葉でいくら語っても、実行したことにはならないわけである。立派な言葉をほざく前に、行ってみなさいという意味なのだろう。

 さてさて、今回は、日銀総裁問題や、売国財務省の天下り連中の改心のために、金本位制実施のときの、海舟の語録を書く事にしたい。

 ■正金の扱い

 海舟先生曰く;「明日から、いよいよ金本位制かね。それで物価が下がるかね。この間も、そういう話じゃないか。物価は、理屈通りに行くものではない。勢い(景気)によるものだからね。それに信用がなくなってくると、自然に貨幣(流通)が増える訳で、どのように隠しても、仕方が無い。物価が上がる。

 物価が上がるのではない。貨幣(価値)が下がるのさ。準備金を用意しておくと、そうはならないよ。それはどのように隠しても、いけないよ。金が減ると、自然に下がるよ。

 はぁ、金貨の用意をしたというのかね。そうだね、なに、大して換えにくるものじゃないだろう。

 今(明治30年)の人は、大層なことをいっても、実際に、正金を扱った経験がないもの。正金は、勿論、扱い難いものでね。それは大変だったよ。

 シュ徳院の和尚が、二分金で二万両ほど貯めたが、どうにも扱い難く大変だったようで、どうしましょうかと相談するから、『それなら、目黒の方にでも、別荘をつくりなさい。そして、少しづつ段々に(別荘に)送って、地の中でも、埋めてしまいなさい』と言うと、その通りにしてね。布団や、米櫃の中へ、少しづつ入れて、段々と送って、納所と2人で、瓶を買って、その中に入れて、このような縁の下に、おいておいて、後々助かったようだ。

 もう二十両ももっていると、(運ぶ)駕篭かきの肩に響くというのさ。始末にいけやしない。

 為替かい。それはずっと昔からあったよ。藩札は、江戸幕府にも、御用達がいるから、そこで、いくらか割引して、換えた。大きな町人になれば、再度、その藩に行くときに、用いたのさ。あぁ、藩札は、江戸では、使えない粗末なものさ。

 あの贋金引き換えの時(幕末の混乱に乗じて、偽藩札が出回ったのを、つかまされた外国商人等が、明治政府に換金を依頼し、訴訟沙汰になった事件、海舟は、大久保利通から相談され、皆、換えろと意見し、大久保もその通りにしたが、風評よりは意外に少なかったという。)かい、そうさ、三百万円だったかね。なんでも書いておいたが忘れてしまった。吉井(友実)を取り次ぎにして、相談があったのさ。

 あぁ、二分金さ。仙台、加賀、会津、福岡、薩摩などでつくったのさ。会津などのは、それは金が悪かったよ。藩札の高(価値)は、一々届けるのさ。届けは、監察の方へ出す。高(価値)の調査は、勘定奉行の方で、あぁ、一々調べる事になっていたよ。」 

 (つまり、貨幣価値と信用は裏と表で、政府への信用がなくなると、国民は、信用を貨幣に依存するようになり、益々不信感が増して、自然と貨幣価値が下がるわけである。貨幣などというのは、貨幣交換に見合った期待感が増すので、自然、投機的になり、不信感が増していくわけである。

 政府は、自らの不信を貨幣で補おうとするから、信用問題は根本解決せずに、益々国民の不信感が増大していくわけである。

 海舟は、贋金事件の、この贋金を掴まされた不信感、特に外国商人の不信を、換金してやる事で、逆に信頼を得て、外国の明治政府への信頼感や信用を増したわけである。物価を下げるには、貨幣価値を上げることで、その対応で、政府への信頼感への保証へとつなげるのである。

 要するに、大久保明治政府は、金で、民の信頼を買ったわけである。この信頼を買うことが、死に金を生きた金へと使うやり方といえるだろう。

 この逆の、年金不安や、医療福祉行政破綻、地方切捨て等の、官僚の怠惰な贅沢天下り余剰金を貪るのが、現代の馬鹿内閣や日本政府である。つまり、日本政府は、死に金を垂れ流しているから、益々、国民には、不信感が増していくわけである。

 同じ意味で、ドル安は、米国お馬鹿ブッシュ大統領の無能のせいである。真のテロリストは、フセインでなく、ブッシュだったようである。) 





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Last updated  2008年04月09日 23時24分42秒
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