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カテゴリ:よもや話
さてさて、政治混迷が続いているので、どうしても、政治に類する話を書いてしまう。
海舟は、「世の中は生きている」といったが、その根拠に、七年一変説を挙げている。七年一変説というのは、簡単にいえば、七年経つと、その評価が一変するというのである。 実は、シュタイナーは、7年で、人体全ての細胞等が入れ替わるといっている。そして、七年毎に、進化論を説いている。地球も、人間も、七という数字を基準に、変化しているというのである。 シュタイナーによると、ヨハネの黙示録の悪魔の数666は、777に至る途中の数を表すのである。777、つまりラッキーセブンに至ると、人類は、神々の仲間に加わるまでに進化するというのである。ただし、その前の、666の進化段階に、最も邪悪に陥る危険が、人類に迫るというのである。ちなみに、現在は、7進数で、344の数の進化段階であるという。 それはともかく、海舟と、シュタイナーは、7年一変説という点で意見の一致をみているのである。 ■気勢の変転 海舟先生曰く;「一体、政治家は、気勢の変転というものをみなければいけない。新井白石が、読史余論に、気変転といって論じたのは、後から言ったもの(パクったもの)で、まぁ、気の移り変わりの具合を知らなければならない。 それは証拠を挙げていえば、直にわかるものだ。徳富にでも書かせてやろうかと思ったのだが、誰かが、書けば直にわかるのだ。その具合をちゃんと知っていると、政治の塩梅が造作ないのだ。 ワシはもともと西洋人の言った七年一変の説ね。あれを信じているのだ。どうも、七、八年ないしは、十年にして、人心が一変するよ。 水野(忠邦)から阿部(正弘)、それから井伊(直弼)ね、その跡(功績)を推して(推測して)みせると、直にわかるて。しかし、水野、阿部と人を指して言うから、間違うのだ。勢いの移り変わりだから。 水野のときは、外国のために準備すると言って、やかましいことであった。阿部のときには、水戸が勤王攘夷とか言って、騒々しかった。西郷(南洲)等が、王政復古をした。その都度、あとからみると、先の事が馬鹿らしく見える程に、勢いが変わってしまう。流行だと人はいうが、そういうものじゃありゃしない。維新までに三変したよ。 それから、明治十年の西南戦争さ。伊藤(博文)さんの朝鮮征伐(日清戦争)でも、明治二十七、八年で、(明治三十年の段階では)その気も来ていない。利口の人だが、気(の変化)に乗じたのではない。それで、明治三十年はひどい事がありますぜと言ったのだ。いま(明治三十年)になって色々のことがあるが、それはただ伊藤の時の結果にすぎないのだ。 もう少し何かあると、皆その方に走って消えてしまう。言いたくもないけども、伊藤さんの朝鮮独立の勅語などは、どうするのか。外国公使か何かが少し言ったといって、勅語が今では、そのままになってしまっている。あれをどうするつもりかな。」 この伊藤博文の日清戦争は、小泉改革とよく似ているように思える。小泉政権が、2001年にできて、現在は、2008年で、丁度、7年目にあたるわけで、そろそろ、7年一変説でいえば、世論の評価が一変する時期にきているわけで、あれほど、当時絶賛された小泉改革が、早くも、年金問題、医療費問題、地方格差と経済問題化し、評価が下降しつつあるわけで、つまり、2008年はそのはじまりにすぎないわけである。 7年一変説でいえば、この至上最低の混乱政権は、不幸にも4年続いたが、だからつまり、2008年の今年から、2012年まで、評価がどんどん下降していくようになるといえるだろう。だから、逆に小泉改革の否定を行えば、気に乗じて、どんどん評価が上がっていくわけである。この事を、海舟は、政治の塩梅といっているのである。 つまり、7年毎に、先の事を全て改めるのである。それはもう先のことが馬鹿らしくなるほど人心は移り変わるといっているのだから、人間の評価なんて所詮浮世の名の如しである。 この7年一変説を知らずして、ノコノコとマスコミに現れる子鼠とは、正しく鼠年に鼠取りに掛かるようなものである。いま、鼠を血祭りにあげる賢い猫こそ、必要なときといえるだろう。さて、小沢猫は賢い猫か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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