シュタイナーから読み解く神秘学入門

2021/07/23(金)15:38

ネット情報の活用法 その1505

軟弱日本を斬る!(1688)

巷は感染拡大五輪開幕で大騒ぎなので、大海に小便といわれても、少しでも感染抑制したいために、微力ながら、媚っとの実態を告発していきたい。  媚っとの厄介なところは、変異にある。変異してしまうと、せっかくできた抗体が効かなくなる。  抗体が効かなくなると、免疫応答に引っかからなくなり、免疫監視をすり抜けて、住みやすく増殖しやすい細胞をみつけ、その部位に潜伏感染し共生してしまう。  だから、感染して症状がでないから、安心とはいえない。  一度感染してしまえば、そのウイルスを死滅させるのは困難なのである。  体調を崩し、病気に罹ったりして、免疫力が弱まると、媚っとウイルスが再度、増殖活動を活発化させる可能性も十分あり得るわけで、症状がでないのは、免疫防御で、ウイルスの増殖力と動的平衡になっているからである。  では、免疫力とは何か?  免疫力とは、オカルトでいうなら、自我性を保つ能力、つまり、自我意識、他と自分を見極める能力である。  また現代科学ならぬ医学でいうなら、免疫のバランス、例えば、前回紹介したTh1/Th2バランスなどである。  恐らく、欧米などに比べて、アジアの感染者が少ないのは、デルタ株が生まれてから、そうでもないが、この免疫のバランスが比較的良かったからに思われる。  この免疫のバランスは、規則正しい生活や、現代でも腸内細菌の多様性から生じることが分かっている。シュタイナーの人智学的医術では、腸は脳の兄弟で明らかだが、脳の自我意識が、腸内の多様性から、自他区別をしているので、免疫のバランスが促進されていることがわかる。  だから、腸内細菌が多様的でなく、単純だと、自我意識が低いので、思考力が衰えるわけである。そのため、思考力が高い人間は、他の種よりも、腸が長い。盲腸のような部位があるのは、人間が思考の存在であることを意味している。  我盲腸持つゆえに我考え我あり  腸がほとんどない鳥類は思考しないので、自然の法則、天候などに素直に従うことで生きている。だから自我はなく、鳥は、自分とは言えない存在なのである。  思考しないからといって生きられないわけではない。思考しない方が、自然に即した生活ができる。ただそれでは、高次の精神を獲得できない。自我を与えた存在がキリストで、神だから。  我は人類に我を与えた我という存在である。  話が脱線するのでここまでにするが、免疫のバランス、つまり、腸内細菌の多様性が、アジアでは、欧米のようにまだ都市生活に慣らされていないので、保たれている。  この腸内細菌については、オカルトでは、ノアの箱舟伝説と関係があることがわかっている。ノアの箱舟とは、人体のことで、あらゆる種の遺伝子とは、腸内細菌のことである。その腸内細菌が都市生活により失われようとしているときに、媚っとウイルスのような感染症が発生するのは、何の因果か、神の天の配剤なのか?  失わせたものはバランスを崩し、死に至り、地獄に堕ちるというわけである。  まさに欲望に現を抜かし思考力をなくしたソドムとゴモラを髣髴とさせる。  失言王サメ脳モリのようなのが出てくると、ゾンビを髣髴とさせる。  さて、この免疫のバランスから、媚っとに罹ると、重症化しやすい体質がある程度わかってきたようである。  そのことがよくわかる、以下のお茶の水大学のサイトを紹介する。    ★        ★       ★  ​https://www.ocha.ac.jp/news/2020_0608.html​  5. 新型コロナウイルス感染症における「抗体」の難しさ  感染やワクチンによって「抗体」が産生され、抗体は新型コロナウイルスなど体内に侵入した微生物(抗原)に対してオートクチュールのように個別にデザインされ(しかも複数)、そして抗体にはIgMやIgGなど、同じ抗原を認識するにもかかわらず振る舞う舞台がそれぞれ異なる「クラス」が存在することは今回の感染を契機に広く認識されるようになりました。しかし、コロナウイルス(及びいくつかのウイルス、病原体)では、抗体の働きには一筋縄ではいかない問題があることが指摘されています。  まず、「抗体」のみではコロナウイルスを排除することができません。免疫の司令塔であるT細胞(Tリンパ球)にはいくつかの種類があり、Th2細胞(Tヘルパー2細胞)と呼ばれる細胞が主役を演じるTh2免疫応答は、現代の日本のような清潔な環境で普通の細菌(ウイルスのように細胞に入り込まず、細胞の外で増殖する細菌)が侵入すると生じるとされているのですが、Th2応答では抗体を産生するB細胞(系列)を刺激するサイトカイン(免疫刺激物質、Th2サイトカインと呼ばれます)がもっぱら産生され、抗体が産生されるのですが(液性免疫とも呼ばれます)、病原体を処理する主役であるマクロファージや、時にウイルス感染を起こした自分の細胞(やがん細胞)を殺して全身を守る細胞障害性T細胞(Tc細胞)の活性化に必要なサイトカイン(Th1サイトカインと呼ばれます)が産生されず、結果として微生物の排除は中途半端で終わってしまいます(Th2免疫応答はやっかいなアレルギー性疾患の原因でもあります)。従って、ウィルス感染を効果的に治癒させるためには、Th1サイトカイン、Th1細胞、Th1免疫応答(細胞性免疫とも呼ばれます)が重要であり、COVID-19を対象とした(この数週間でpublishされた)ワクチンに関する論文(doi: 10.1126/science.abc6284  doi: 10.1126/science.abc1932 doi: https://doi.org/10.1101/2020.05.13.093195)では、必ずTh1, Th2サイトカインが測定され、Th1免疫応答が強く起きていることが(しきたりのように)示されています。  次に、中途半端な、親和性(結合力)の低い抗体が存在したり、抗体の量が減っていたりすると、抗体は逆説的にウイルスの増殖、病気の進行を促進してしまうことがコロナウイルス、デングウイルスなど他のウイルスで知られていて、「抗体依存性増強(注1)」(ADE: antibody-dependent enhancement)と呼ばれています(doi: 10.1038/s41577-020-0311-8)。ワクチンによっては弱い免疫しか得られない可能性があり、ワクチン接種でかえって被害が起きる可能性を、文献的知識として知っておく必要があります。ワクチンは十分強力なものでなければならず、しかも免疫の持続が長いか、あるいは繰り返し接種することが必要かもしれません(コロナウイルスはインフルエンザウイルスほどではありませんが、小さな変異を起こすので、その点でも繰り返しのワクチン接種が必要と予測されます)。また、風邪の原因となるコロナウイルスに抗体を持っているとそれは今回のウイルスに対して「中途半端な」抗体として振る舞う可能性があり、悪化の原因となることも否定はできません。  もう一点、Th1サイトカイン産生、Th1免疫応答が順調に起きて、抗体の上昇が見られることは望ましいのですが、2003年のSARSの経験では、強く免疫応答が起きて早期に抗体が上昇した患者さんでは、死亡率が明らかに高い、ことが広く知られています。この点は、病期後半における過剰なサイトカイン産生(サイトカインストーム)が生体を強く障害することを示しており、COVID-19が悪化した症例に対してIL6(サイトカインの一種)受容体抗体など、免疫抑制療法を用いる根拠ともなっています。  コロナウイルスをめぐる抗体の話題はかなり複雑ですが、「良いワクチン」は確実に予防効果があるはずですし、また、感染症例(すでにTh1免疫応答が生じている)に対して回復者血清製剤(新型コロナウイルス抗体を含有する)を注射することは有効なことが示されていますので、現在行われている多くのトライアルから有効なワクチンが見つかることが強く期待されています。     ★        ★       ★  ワクチンも重要だが、腸内細菌の多様性を保ち、Th1/Th2バランスを保つのが重要だろう。

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