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テーマ:ニュース(100077)
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今日は農業への影響を見てみましょう。
みなさんは日本の食糧自給率をご存知ですか? 何と39%(2010年)しかありません。 これは世界の主要国の中で最低の数値です。 ここまで大きく落ち込んだ理由は? 歴代政府が輸入自由化などで食糧の外国依存を 進めてきたからです。 残っているのは米、乳製品、砂糖など食糧安全 保障や地域経済に欠かせない基幹作物だけです。 TPPにより関税が無くなれば米の生産は90%減る との試算が出ています。 食糧自給率も39%から13%に大きく後退して しまいます。 食糧自給率が1割台に落ち込むといざという時に 簡単に食べるものが手に入らなくなります。 更にTPPに参加する事で震災復興にも悪影響が出ます。 何故かというと被災地では農林漁業の復旧、復興が地域 経済と地域社会の維持に欠かせません。 それらを無視するということなのですから。 アメリカは日本に農産物の自由化を半ば強引に 迫っておきながらブッシュ前大統領はこう言ってます。 『食糧を自給できない国を想像できるか?そんな国は 国際的な圧力と危険に晒されている国だ。食糧自給は 国家安全保障の問題』と。 日本の食糧は品質が良いから輸出で農業が活性化すると 政府や財界、マスメディアが煽っています。 一時的に質の高い農産物の輸出は伸びるでしょう。しかし どうでしょう。高級品の需要は限定的です。そして品質格差 はいつまでも続きません。 輸出業者の取り分は増えても、流通経費などを引いたら 生産者の収入は増えません。しかも福島原発事故で、日本 の食品の安全性への信頼は完全に地に落ちました。 国内には国産品を求める消費者が大多数を占めるのに、 安い輸入品によって国産品を押し潰し、ほんのごく一部 の農家が作る高級品を外国にも輸出し易くするというやり方 が国の農業政策の柱になることは断じて許されないのです。 それでは今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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