嫌われ松子の一生
今更なのだが、タイトルの映画のDVDを観た。普段映画やDVDを観る機会はあまりなく、家には「買ったものの未だ観ていないDVD」が沢山ある。買うときは、観るつもりで買うのだが、いざ観るとなると、まとまった時間を取られるので、時間が空いてもついつい仕事に走ってしまう。しかし、代わりに9歳の息子がせっとと観てくれており、元は取っているようだ(笑)今回宿泊しているホテルのフロントにDVDの貸し出しコーナーがあり、そこで借りて観たのだが、「嫌われ松子」を選んだ理由は、・興味ありそうなDVDは、殆ど家にある(観てないだけで)・よく読むDEEPな「世界情勢・歴史系のブログ」で以前、紹介されていたのを思い出したからである。では本題である。ストーリーは、真面目で美人、人気者でもあった女教師「松子」が、ある事件をきっかけに教師を「クビ」同然で辞め、家出し、波乱万丈の人生を歩みながらも、どんどん落ちぶれていき、最後は浮浪者のように、ガキに殴り殺されるという、非常にDEEPなものだ。最初の躓きとなるトラブルは、現実的には少々無理があるが、その後の転落人生は、日々現実にも起こっているであろうものだ。松子は幸せに暮らしていた少女時代、将来「白雪姫」や「シンデレラ」を夢見ていたのだが、それとは全く正反対の人生を歩んでしまう。実はまだ2歳になったばかりの娘が、毎日「白雪姫」や「シンデレラ」のDVDを好んで観て、熱中しているので、「バカ親」としては、非常に複雑な気分になる。この映画を観て最も感じたことは、世の中に「暴力で女を支配しようとする男」が数多くいること、そして、そんな男に引っかかる女は、「また同じような男に引っかかる」ことである。自分にとっては、そのどちらも「理解の範疇」を超えているが、世間の事件や、知人の話などからして、そういうものは現実にゴマンとあるのだろう。「暴力で子供を支配しようとする親」にしてもそうだが、ファイナンスや経済の教育以前に、「人間」としての最低限の教育の問題だと思うが、日々世の中で起こっている「悲惨な現実」を思うと、悲しくなってくる。