積  乱  雲

2021/12/29(水)08:56

大人問題の行き先

医療(417)

今年もわずか。 ガリガリに寒い年末だ。 弟はさっそくスロープで転んだ! 今年のまとめを振り返る季節です。 もちろんコロナがダントツだけれど、 わたしは一年中大人問題を考えていた。 小児科を卒業する重心の医療問題、 自分がその立場になって本当に慌てた。 一人一人個別に抱える問題も深く、 ひとくくりに「重心」といえないままにずっと耳にしていた。 もう10年以上前からどうするどうする、と言ってきた。 個別の部分を小児科医との個人的信頼関係でなんとかつないできたものが、 表面に見えるようになってきたのはひょっとするとコロナのおかげではないか。 特別とか、特殊とか言われてきた私たちの存在が こんな風に危機下にはみんなにも見えるようになるのかもしれない。 青年の重心が安心して次の医療へ移行できるようになってほしいと願ってきた。 一般医療に親がまず忍び込んで、ところでうちの子が~と 忍者になったこともある。(それでも大体難しい) コロナの中でさらに多くの仲間が迷い、悩み、苦労してきた。 受診を断られることに妙に慣れた。(これでいいのか?) そんな中で、来年度から宮城県が ​移行支援センターを立ちあげる準備を始めるそうだ。​ 少なくとも、患者が自分で探してくる事態は解消されるようにみんなで考えてほしい。 いきなり預けられる医療者も私たちの重度さ加減に驚く現状が続いてきた。 重複している私たちの病態は、一つの診療科で全て解決できるわけではないし、 引越してからみんなが安心するのが大事なんだけど。 とりあえず行き先が決まるのはいいことだ。 そういう私は、今年の後半から特に側弯が悪化して 時々消化器症状も現れるようになった。 月経前緊張とわかっているけれど、かといってどこの婦人科を受診できるわけでもない。 側弯を診てもらいに別の医療機関に新年に受診することになった。 そんな中で、地域の病院統合問題も揺れている。 うれしくないけど、大義のためには正しいのだろうか。 医療と切り離せない私たちが安心して暮らしていける地域医療。 何が正解なのか。 誰もやったことがないことは手探りから始まる。 困難は多いけれど、できる立場で頑張っている人がいることも知った今年。 緊張しながら一生懸命生きた365日。 何だか一息つくと、一気に疲れそうで気がぬけない。 大人問題も終わらない。 けれど、やっぱり油断せず、よい年をむかえましょう。

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