OMDOMD(オーケストラル・マヌーヴァース・イン・ザ・ダーク)『THE PACIFIC AGE』~エレクトロニック・ポップ度★★~OMDのフルグループ名は【ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK】と言って、記憶にある限りロックバンドの名前で一番長いです。大概の人はOMDと呼んでいると思いますが…… 彼らはリヴァプールで結成されエレクトロニック・ポップ系のバンドでは、1978年頃から活躍していて歴史が長いです。初期の曲はドイツの【クラフトワーク】の影響も強く感じられ、ピコピコテクノサウンドでしたが、この1986年に発表された『THE PACIFIC AGE』あたりになると、より洗練されて、テクノ度は軽くなり、叙情的でメランコリックになってきました。 私は初期のOMDも好きでしたが、この頃のポップなOMDはもっと気に入ってます。 バンドの中心人物はヴォーカリストでもあるアンディ・マクラスキー。面長でキリッとした濃い顔立ちの人です。声も甘くて優しくて聴きやすいです。 このアルバムからは「LIVE AND DIE」というシンセベースが心地よい浮遊感たっぷりの名曲が生まれてますねぇ。「THE DEAD GIRLS」などはバンド名に似つかわしいストリングスと混声コーラスが美しいオーケストラレーションたっぷりの楽曲です。 バンドはこの後、1989年にマクラスキー以外のメンバーが脱退。その後はマクラスキーのソロプロジェクト化しているが、OMD名義でアルバムを出しています。 (2004-08-27記) |