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ロックの部屋

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THE CLASH

クラッシュ『LONDON CALLING』~パンク度★★~



パンクのアルバムでは、これを一番良く聴いていたし、最高傑作アルバムだと個人的には思っています。

パンクの3大バンドと言われていた中で【セックス・ピストルズ】はどこかジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)の奇人変人な所が感じられたし、【ダムド】はパンクをファッション化している若僧達というイメージがあったのですが、【クラッシュ】のファースト・アルバム『白い暴動』を聴いた時は、ほんとに恐かった。この人達はマジにロンドンの社会状況、失業や階級制度などに対して怒っているのだなとレコードを聴いただけでもビンビンと伝わってきました。

【ストラングラーズ】だったかクラッシュだったか記憶が曖昧ですが、彼らが来日したときのインダヴューで「日本は電話ボックスなどの公共物が壊されていないね」などと答えていたのが印象に残っています。ロンドンはそんなに荒れた街なのかと、思ったものです。1970年代後半当時のイギリスの状況は経済は生きずまっていたという事、その反対に経済成長期の真っただ中であった日本、さぞ日本に来て面食らったであろうと考えられます。

クラッシュのライブはビデオでしか見たことはないのですが、ミック・ジョーンズの殺気だった目つきと喋りは怖かったです。客を盛んに煽っているのか喧嘩を売っているような感じで、その度に客が波打っていました。この人達は《マジ》なんだなと思いました。

で『LONDON CALLING』なんですが、3作目にあたりますが『白い暴動』ほどの過激さは影を潜めています。それと音楽性がとても豊か。レゲエやスカビートを取り入れたロックンロール。特にベース音とドラムス音のスコンスコンと耳に入ってくる気持ち良さ、これに参りました。ロカビリー調の「BRAND NEW CADILLAC」なんか最高にいかすぜ。そういえば【ストレイ・キャッツ】なんてバンドもいたなぁ、この頃の流行だったのかしら?「WRONG ‘EM BOYO」はスカ・ビートの極めつけ、踊れます。

このアルバムは1979年作なのですが、同じ年には【スペシャルズ】や【マッドネス】などのスカバンドもデヴューしていますね。前後関係は定かではないですが『LONDON CALLING』が伏線になったと言い切ってしまいましょう。

それから、そんなに気にしていなかったアルバムタイトルですが直訳してしまうと『ロンドンを呼ぶこと』になってしまい、意味不明です。『CALLING』だけだと『職業』になってしまいます。召喚という意味もあるみたいなので、『ロンドンよ決起せよ』『ロンドンよ目を覚ませ』見たいなニュアンスが正しいのでしょうか。

久しぶりに聴いた『LONDON CALLING』元気になりますぞ、これは。(笑)

                         (2004-08-10記)


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