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ロックの部屋

ロックの部屋

2008年

《2008年マイベストアルバム20選》

今年は大変な事になってしまいました。あの大物バンドのあのアルバムやこのアルバムがランク外という大激戦。今年はそれだけ大豊作の年だったなぁという事ですね。ロック好きとしては、喜ばしい事ですが、冷静に考えてみるとある傾向も見えてきて、来年に向けての不安感もよぎりました。それについては最後のまとめで触れようと思いますが……。では私の今年のNo.20~No.11はこうなりました。

選定条件としては、
(1)昨年以前の旧譜も含む。
(2)11月以降購入したアルバムで聞きこみが不足しているものは対象外。

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No.20
DELAYS(ディレイズ)『EVERYTHING'S THE RUSH』


一部熱烈なファンが多い(私もだよ(^o^))ディレイズ、日本盤がようやく出て、来日公演も大いに期待していたのですが、ブリティッシュ・アンセムも空振りで、単独も音沙汰無し。楽曲は2ndよりも熟成されたような印象で、文句なし。一般受けもする作品だと思うのですが……。早く日本に来てください。(2008/5/23の日記

No.19
SNOW PATROL(スノウ・パトロール)『A HUNDRED MILLION SUNS』


よりアコースティックな傾向になった新作。しっとりしていて、癒しの効果もあるサウンド。この冬はこのアルバムを聴いて暖まりたい。素敵です。(2008/12/27の日記

No.18
BRITISH SEA POWER(ブリティッシュ・シー・パワー)『DO YOU LIKE ROCK MUSIC?』


ロックが好きで良かった。そんな至福感と恍惚感が味わえるスケールの大きなギターロック。世の中にはもっともっと楽しい事がたくさんあって、感動はあちらこちらに転がっている。そんな気分になるロックミュージックはそうはないですよね。前向きになれる作品です。(2008/5/3の日記

No.17
BAND OF HORSES(バンド・オブ・ホーセズ)『CEASE TO BEGIN』


けして目立つようなバンドではないのですが、楽曲の深遠さにはぞっこん参りました。聴き始めると完全に彼等の宇宙に入りこんでしまい、もう涙なしでは聴けません。身体がジワジワと熱くなってくるような高揚感があるのです。(2008/8/23の日記

No.16
BECK(ベック)『MODERN GUILT』


今年所々で見られた60年代回帰。初めは感動しても、すぐ飽きてしまったのもあるけど、これはそんな事はないですね。メッセージ性も強く、70年代前期のロックが熱かった時代のエモーションを感じ取りました。ベックだったら、ロックで社会を動かせるかも知れない。そんな期待をさせてくれた、問題作。(2008/8/30の日記

No.15
ADVANTAGE LUCY(アドバンテージ・ルーシー)『飛び立った7頭の蝶たち』


今、日本のギターポップバンドで一番好きなのが、ルーシーです。ライヴも行きましたが、3000円代で見られたなんて、ほんと幸せでした。身近に存在する気になるあの人の事、毎日の生活の中に共に生きている、そんな存在としてルーシーの音楽もいつも自分の中に存在しています。来年も変わらないあなたに逢えたら良いね。(2008/10/22の日記

No.14
THE HOOSIERS(ザ・フージアーズ)『THE TRICK TO LIFE』


UKらしいUKしか出せない味のあるポップバンド。何度聴いても楽しいし、飽きないです。今年、このバンドを超えた新人バンドは出なかったような気がする。サマソニの野外ステージもユーモアがあって楽しかったけど、大スタジアムにはミスマッチだったかもしれない。室内で集中して聴きたいバンドですね。2ndが出て曲が増えたら絶対単独ライヴにも行きたいです。(2008/1/18の日記

No.13
RA RA RIOT(ラ・ラ・ライオット)『THE RHUMB LINE』


USインディ期待の星にて良心。アコースティックでメランコリックで切なくて、ドラマチックだけど、人生のはかなさ、些細な喜びが内包していて、人間性に満ち溢れているような音楽。この先も大化けはしないだろうけど、ずっと愛着が持てそうなバンドです。色んな人に聴いて貰いたいお薦めの1枚です。(2008/10/24の日記

No.12
MERCURY REV(マーキュリー・レヴ)『SNOWFLAKE MIDNIGHT』


フワフワと音の流れに身を任せて漂っていたい。そんな気分になる音楽。エレクトロニクスを多用していて、これだけ美しい音楽が創造出来るなんて凄いと思う。ライヴの臨場感も相当なものだろうなと想像出来ます。精神と肉体の解放にも最適な作品です。(2008/12/29の日記

No.11
THE MAGNETICFIELDS(ザ・マグネチック・フィールズ)『DISTORTION』


音も良くないし、不協和音が多いし、ノイジーなんだけど、不思議と病みつきになってしまうサウンド。結局メロディーに光る物があると、そんなの関係ないみたい。USでは有名なインディバンドみたいなのですが、日本での知名度はまだまだですね。勿体ないですね。ヴェルベット・アンダーグラウンド、ジーザス&メリー・チェイン、ヨラテンゴあたりが好きな人に絶対お勧め!(2008/2/7の日記

No.10
SPARKS(スパークス)『EXOTIC CREATURES OF THE DEEP』


35年振りの同窓会で久しぶりに会ったら何も変わっていなかった。そんな衝撃と驚きでした。当時のロックシーンを魅了したクラシカルなモダンポップは健在。何を考え何を食べればこんな若さを保てるのでしょうかね。フジロックで若い世代にも彼等の素晴らしさが伝わったのは実に素晴らしい出来事でした。(2008/8/6の日記

No.9
THE KILLERS(ザ・キラーズ)『DAY&AGE』


濃厚でグラマラスでセクシーでキャッチーなロックンロールアルバム。どこかしら哀愁を誘うメロディーラインといい申し分ないですね。ヒットソングの壺もしっかりと押さえています。こういったアルバムが増えると、CDの売り上げも飛躍的に伸びると思うんですけどね。(2008/11/22の日記

No.8
ROGER NICHOLS&THE SMALL OF FRIENDS(ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・オブ・フレンズ)『FULL CIRCLE』


昨年リリースされたアルバムですが、今年1年良く聴きましたよ。40年目の奇跡のセカンドアルバムに泣けました。曲もバカラックメロディーでうるうる。天国にいるカレン・カーペンターもきっと喜んでいることでしょう。(2007/12/20の日記

No.7
THE BIRD&THE BEE(ザ・バード&ザ・ビー)『RAY GUNS ARE NOT JUST THE FUTURE』


エレクトロニックなポップにジャズヴォーカルの味もあって、なかなかお洒落なデュオのセカンドアルバムです。しばらく出会わなかったタイプのアーティストだったので凄く新鮮に聴けたし、忘れかけていた音楽の楽しみの1つを想い出させてくれたという意味でも感激しました。ファンを大事にしているし、日本びいきなのも嬉しいですよね。(2008/12/6の日記

No.6
ROBERT PLANT/ALISON KRAUSS(ロバート・プラント/アリソン・クラウス)『RAISING SAND』


大人のデュエット・アルバムです。ロバート・プラントの最終地点がこれだったのかは分からないけど、気持ち良さそうに歌っています。アリソン・クラウスもしっかりと受け止めていて、まるで子守歌みたい。(笑)ツェッペリン再結成はあり得ない。このアルバムを聴けば分かりますよ。(2008/3/28の日記

No.5
CLUB 8(クラブ・エイト)『THE BOY WHO COULDN'T STOP DREAMING』


4月3日にみた初来日公演。あれを見られたのは奇跡だったかもしれない。それくらい感動的な一夜でした。真っ白なテニスルック姿のカロリーナとヨハン、眩しかったなー。音楽ももちろん温かくて優しかった。ボサノバチックなギターポップにさらに磨きがかかったというか。結成15年近くのベテランですものね。このアルバム聴くと、当日の光景が蘇ります。カロリーナとヨハンにまた会いたいです!(2008/3/29の日記

No.4
SUPERPARTNER(スーパーパートナー)『LOVE HOTEL』


イタリアから届けられた、甘酸っぱい青春ギターポップ。グラスゴーよりもスウェーデンよりも明るく汚れを知らないような。どうかこの純潔さをいつまでもどこまでも忘れずに持ち合わせてください。そんな祈りにも似たような感覚。恋は壊れやすいけど、君と僕はスーパーナチュラルパートナーで居続けられるかな。素敵です。(2008/11/7の日記

No.3
RILO KILEY(ライロ・カイリー)『UNDER THE BLACKLIGHT』


昨年ジェニー・ルイスのソロ作に気をとられていて、ライロ・カイリーの本アルバムが2007年に出ていたことに気が付かなかった。1年遅れで聴きましたが、いやー、もー、ほんとに素晴らしいです。トラッドとカントリー味が混ざり合ったギターサウンドも溶け合っていてウットリです。ジェニーの表現力豊かな歌唱力にも参ってしまいます。音と歌に酔えるそんな作品。ライヴも堪能したくてしょうがないです。来日、切に希望します。(2008/4/10の日記

No.2
M83『SATURDAY'S YOUTH』


おー、これはフレンチシューゲイズですねー。シューゲイザーでもフランスのバンドだと上品になるのでしょうかね。ともかく初聴で即気に入って、聴くごとにまた、気に入ってしまい、もうヘヴィローテーションです。サウンドの厚みは圧倒的だし、超ポップでドラマチックでエレクトロニック。さらに可憐な女性ヴォーカルにコーラスワークも計算されています。こんなに活気に満ちた作品に出会ったのも、そうありません。個人的に激推薦盤にして、大傑作!(2008/5/22の日記

No.1
VAMPIRE WEEKEND(ヴァンパイア・ウィークエンド)『VAMPIRE WEEKEND』


そして2008年のベスト1がこれ。このアルバムの優れた所は、従来のロックのルーツから外れたところから派生したロックだという事。難しい事を、意図も簡単にやっているように聞こえてしまうのも才能か。アフロやカリブ海の音楽やクラシック音楽の要素を取り入れて、ロックに新たな息吹きを与えるというのは過去にあった事ですが、暑苦しくなったり、地味になりすぎたり、抽象的になったり、民族音楽ぽくなったりはありました。でもこのアルバムは、そんな事も無関係にポップでシンプルに楽しめるのが凄い。ともかく透明(クリアー)なサウンドに驚きました。(2008/3/1の日記

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No.10~No.1はこんな感じになりました。

イギリス5、アメリカ11、フランス1、スウェーデン1、イタリア1、日本1かな。とりわけUK勢の不振は目に余る物があります。最上位がベテランのロバート・プラントでは笑えません。活きの良い(刺激的な)新人が見あたらなかったのは深刻です。インディシーンの底辺が薄くなっているのが問題じゃないのかな。

それから、来年は日本盤が出ないアーティストがさらに増えそうな気もします。これも不安要素ですね。

圏外だったオアシスもトラヴィスもキーンもヴァーヴのアルバムも素晴らしかったんだけど……、何か足りなかったな。と言うより、今年は個人的な趣味にストライクな好盤が多すぎました。(笑)ちなみにコールドプレイはさらに評価対象外です。

一応2009年のキーワードは“UKが危ない”で行こうと思います。(笑)

U2の新譜に期待したいです。(やはりベテラン!?)




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