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ロックの部屋

ロックの部屋

2009年

《2009年マイベストアルバム20選》

今年も質の高いアルバムが多くありました。普通に優れた作品が多数ありました。けれど、自分の趣味に触れたアルバムは昨年に比べて少なかったような気がしないでもない。一番の重大ニュースがビートルズのオリジナル盤のリマスター盤リリースだったりして……。ちょっと寂しかったかな。後は純ギターバンドの不振(特にUK)と手詰まり感が顕著だったかな。OASISの分裂も象徴的事件の1つだったかもしれないし。やはりエレクトロの要素がないと面白みがないというか……。これも時代の流れですかね。

私の今年のNo.20~No.11はこうなりました。

選定条件としては、
(1)昨年以前の旧譜も含む。
(2)11月以降購入したアルバムで聞きこみが不足しているものは対象外。

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No.20
THE MACCABEES(ザ・マッカビーズ)『WALL OF ARMS』


伝統的なキャッチーなUKポップを基本に、メランコリーなギターロックとギターポップの良い所をしっかりとサポート。捻くれ気味のヴォーカルも魅力大。好きになると病みつきになる可能性大です。UKロック好きに、無条件に推薦したくなるバンドです。(2009/6/28の日記)

No.19
BOB DYLAN(ボブ・ディラン)『TOGETHER THROUGH LIFE』


スタジオ録音とは思えないライヴ感に優れた作品で、ディランの声も朗々と響き渡る。アコースティックな楽器も倍音を含んでいて、体全身を覆われるような。究極の癒しアルバムです。(2009/8/15の日記)

No.18
THE LIONHEART BROTHERS(ザ・ライオンハート・ブラザーズ)『DIZZY KISS』


60年代中期から後期にかけてのサイケポップの影響が感じられるアルバム。北欧のバンドがやるから嫌みがないのだろう。優等性ぽさと清潔感も個人的に壺でした。(2009/5/10の日記)

No.17
CROOKED FINGERS(クルックド・フィンガーズ)『FORFEIT/FORTUNE』


“エロチック、ヘヴィ、ドラマチック、トラディショナル、民族的、メッセージ性、全てを呑み込んだインディロックの金字塔”これが全て。他に言いようがないので聴いてください。(笑)追記すれば、古き良き時代のレトロ感もある、骨董品的な魅力に溢れた作品でもあります。こんなバンドがUSインディにはゴロゴロいるのかと思うと溜息が出ます。(良い意味で)(2009/4/10の日記)

No.16
YO LA TENGO(ヨ・ラ・テンゴ)『POPULAR SONGS』


インディロックの枠を超えた、ポピュラーな曲達が満載なアルバム。ストリングスの導入を始めギターポップやモダンジャズ、サイケの要素もあります。そしてヨ・ラ・テンゴらしいアングラなガレージソングもあって。。。まるでベスト集みたいな作品集。お得感たっぷりです。(2009/11/14の日記)

No.15
THE BIG PINK(ザ・ビッグ・ピンク)『A BRIEF HISTORY OF LOVE』


エレクトロニクスでシュミレートしたギターノイズが気持ち良い。そして圧倒的な音圧と重厚感も迫力満点。さらにヴォーカルが甘美だからたまらない。ゆったりとした曲調ながらメロディーラインはキャッチー。驚異的に完成度が高いファーストアルバムだと思う。(2009/11/7の日記)

No.14
EMPIRE OF THE SUN(エンパイア・オブ・ザ・サン)『WALKING ON A DREAM』


「WALKING ON A DREAM」「STANDING ON THE SHORE」「WE ARE THE PEOPLE」の3曲の出来が飛び切り素晴らしく、あと2・3曲同等の曲があったら、間違いなくTOP3入りだったのに。。。惜しい。凝ったPVと2人のキャラも面白く、娯楽性があって楽しいアルバムだった。USでもなくUKでもない、オーストラリアだから出せる音ですね。間違いなく。(2009/6/16の日記)

No.13
OF MONTREAL(オブ・モントリオール)『SKELETAL LAMPING』


けして聞き易くもないし、覚えにくい複雑な曲調ばかりなのに、不思議な魅力に溢れていて記憶に残る作品。きっと言葉とサウンドのイントネーションに細やかなアクセントがあるからだろうと思う。来日公演の演出も素晴らしかった相乗効果もあったかもしれない。(2009/5/23の日記)

No.12
GRAND DUCHY(グランド・ダッチー)『PETITS FOURS』


ピクシーズのフロントマン、フランク・ブラックと、私生活でのパートナーでもあるバイオレット・クラークによるプロジェクト。穏やかで優しい曲調の中で、一粒の宝石の如く時折キラリと光るギターリフや耳に残るエレクトロニクスがあります。聴けば聴くほど味わいが増す曲が多い。2人のヴォーカルの絡みも絶妙なバランスで成立している。(2009/6/13の日記)

No.11
PASSION PIT(パッション・ピット)『MANNERS』


エレクトロニックだけれども、メロディーラインはギターポップやネオアコの要素がある。線の細いヴォーカルには、思わず抱きしめたくなってしまうくらい愛おしい。キャッチーなメロディーとリズムは軽く、踊れる要素が満載。紛れもなく新世代ポップの登場だと実感しました。(2009/10/25の日記)


No.20~No.11はこんな感じになりました。やはりインディロック、インディポップ系が多いかな。ポブ・ディランにしても、そんなに大それた作品ではないしね。改めて聴いてみると愛着のあるアルバムばかりだなぁと思った。我ながら良いもの聴いているなぁと思います。(笑)


私の今年のNo.10~No.1はこうなりました。

No.10
STARSAILOR(スターセイラー)『ALL THE PLANS』


キーンがエレクトロニックポップに変化していき、寂しいなと思っていたところに、ピアノロックナンバーの「TELL ME IT’S NOT OVER」を聴いて感激してしまった。アルバムも素晴らしく、アダルトな味。ジェイムズ・ウォルシュのエモーショナルでエナジー感のある声にも惚れました。長い間熟成されたような曲が多いです。(2009/3/31の日記)

No.9
THE TEMPER TRAP(ザ・テンパー・トラップ)『CONDITIONS』


インドネシア人のヴォーカル、ダギー・マンダギの魅力が全て。フォルセットヴォイスと魂を揺さぶるソウル。有るようでなかった、これも新世代のロックの在り方を知らしめた歴史的なアルバムじゃないのか。バックのサウンドの透明度が明るいロックの未来を予言しているような……。素晴らしいです。(2009/10/2の日記)

No.8
THE VIEW(ザ・ヴュー)『WHICH BITCH?』


若さ一杯、元気一杯の、純ギターバンドでロックンロールバンド。数少ない生き残りバンドになった理由は、ヴォーカルの魅力と曲の良さに尽きる。生意気だけど憎めない。誰でも若い頃の一時期は、ヴューのようであったはず。しかし、それを差し引いても将来キンクスのようなバンドになるような雰囲気も持っている。私はずっとこのバンド追いかけますよ。(2009/10/31の日記)

No.7
松任谷 由実『AND I WILL DREAM AGAIN...』


ここ2・3年ユーミン離れしていたけど、その空白を見事に埋めてくれた傑作。夢配達人としてのユーミンの本領が発揮されたと同時に、初期の頃の瑞々しさも復活。テンション高めの楽曲にやる気がみなぎっています。加藤和彦さんとの共作曲もあり、別の意味でも忘れられない作品になってしまいました。(2009/4/16の日記)

No.6
LILY ALLEN(リリィ・アレン)『IT'S NOT ME , IT'S YOU』


少女ぽさと、大人の女との狭間。そこから生まれる色気や可憐さが充満しているアルバムです。それだけならどこにでもありそうだけど、女性ファンも多いからプラスαがないとここまで人気はでない。自己主張とスタイルへの拘りが共感を生んでいるのかも。何でも良いけど、包容力と表現力は抜群だなぁ。そして優しい。これが彼女の本質かも。私は可愛いから大好きだけど。(笑)(2009/2/11の日記)

No.5
COPELAND(コープランド)『MY SUNSHINE』


透明感のあるヴォーカルとハーモニーは、ウイーン少年合唱団を初めて聴いた時のような感動を受けました。細かいタッチの水彩画みたいなサウンド。そしてシンプルで聴きやすいのが良い。奥ゆかしさも備えていて、もう美しすぎて、涙が出そう。解散してしまうようなのが残念でなりません。ライヴが見たかった。(2009/1/7の日記)

No.4
FRANZ FERDINAND(フランツ・フェルディナンド)『TONIGHT』


オーソドックスなダンスとロックンロールスタイルから、ダブの技術の応用など、エンジニアの力量が光る傑作。基本のヴォーカルの表現力と演奏力があればこその可能性で、フランツならどんな冒険でも消化(昇華)しそうです。次作あたりとんでもない傑作が生まれそうな予感。いや、これも良いけどね。(2009/1/29の日記)

No.3
TAYLAR SWIFT(テイラー・スウィフト)『FEARLESS』


個人的にかなりメロメロ状態で気に入っているアルバムです。ロック好きで、テイラー・スウィフトが好きな人っているのかな?珍しいですか?声の良さと歌のうまさと曲の良さと、ともかく完璧な作品。女性ヴォーカリストで今一番好きなのもテイラーです。ハスキーでしっとりと濡れた感触の声質がたまらないです。そしてカントリー味のフォークを基本にしながら、厚みを持たせているバンドサウンドとのマッチングも素晴らしいです。(2009/4/29の日記)

No.2
GREEN DAY(グリーン・デイ)『21ST CENTURY BREAKDOWN』


グリーン・デイクラスになると、詩が出来上がるとコード進行も浮かんできて、ギターリフもパッと浮かんできて、曲が出来上がってしまうのかなぁなんて思ってしまう。そんな簡単なものではないだろうけど、『21ST CENTURY BREAKDOWN』の構成を見てみると、意図も簡単に創り上げてしまったという風に思えてしまう。ロックの歴史的な名盤『サージェント・ペパー』や『狂気』等は時間もお金もかかっているという感じになるのだけど、このアルバムにはそれがない。ダイレクト録音のような流れと流暢なヴォーカルと付き添うかのような粘りのギターサウンド。ギターは言葉を持った。そんな感じかな。マジで物凄い名盤だと思う。(2009/5/30の日記)

No.1
PREFAB SPROUT(プリファヴ・スプラウト)『LET'S CHANGE THE WORLD MUSIC』


変化することの素晴らしさと、変化しないことの素晴らしさ。このアルバムは後者ぽいけど、年輪を重ねた深みみたいなものも存在するから前者かな。いや、両方存在する。意外とリマスター化の恩恵を受けているのは、こういったアコースティックなアーティストかもしれない。80年代ネオアコと言われた時期の線の細さを払拭、深みのある楽曲に惚れ惚れしました。キラキラしたキーボードの音色、温かい管楽器の音色、そしてパディ・マクアルーンの味のあるヴォーカル。全てが素敵。そして最高。(2009/12/25の日記)

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No.10~No.1はこんな感じになりました。他にも聴いている時は、ベスト10クラスのアルバムだと思ったのもあるけど、2・3日経つと忘れてしまうようなのもあった。例えばU2とかFLEET FOXESとか。単に個人的な衝撃度と印象度が薄かっただけですが、それらは圏外になってしまいました。それから忘れてはいけないのがMUSE。これを素直にNo.1にしても良いのかもしれないけど、どうも抵抗があった。これをロックのアルバムとして評価していいのかなという疑念が抜けなかったな。ぶっ飛び過ぎじゃないかという。凄い事しているのに、やたらと聴きやすくしている所が憎いです。(笑)という訳で苦肉の処置で特別盤(暫定No.1)としました。


特別盤(暫定No.1)
MUSE(ミューズ)『THE RESISTANCE』


EXOGENESIS:SYMPHONY PART1~PART3に感無量。もはや芸術品、他に何も語るまい。(2009/9/20の日記)


では2010年も感動的なアルバムとの出会いがありますように。




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