2008/07/04(金)21:32
FOXBORO HOTTUBS(フォックスボロ・ホットタブス)『STOP DROP AND ROLL!!!』
《突如として、彗星のごとく現れた新人バンド、フォックスボロ・ホットタブス。アーティスト写真もないが、一発でグリーン・デイのビリー・ジョーと分かるヴォーカルとトレ・クールのドラミング。当然のごとく、グリーン・デイの覆面バンドとして話題になっている。シングル「マザー・メアリー」をはじめ、弾けんばかりのポップかつエッジーなナンバーが並んでいる。》~VIBE及びCDジャーナルより~
正体が【グリーン・デイ】だろうが、なかろうがどっちでも良い。関係ないです。ともかくこれ最高なアルバムです。
キャッチーな60年代風ガレージロック(ブリティッシュ・ビート)が次から次へと出てくる。特に5曲目の「BROADWAY」なんかコード進行がまるで【キンクス】の名曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」です。あまりに楽しいビートに、懐かしさを通り越して、ニヤけてしまいました。
6曲目の「SHE’S A SAINT NOT A CELEBRITY」の元ネタは明らかに【ザ・フー】。曲名は今はちょっと思い出せないけど……。(あっ!思い出した。「サマータイム・ブルース」だ。)
7曲目の「SALLY」は【ローリング・ストーンズ】ぼい。
しかしー、2008年にこの60年代の味が出せるのは驚きです。要するに今現在のロックンロールには音響や録音技術、楽器の性能において、メタボリック的な傾向があるわけで、これを削ぎ落としていくのには、相当のテクニックとセンス(アンプの選択等)が必要だろうと思われます。
しかも、けして作り込まれたような作為的な音には聞こえないし、現代的なスピード感もしっかり出している。ガレージぽい荒削りな音を出していながら、曲の印象はキャッチーでポップ。これが素晴らしいですね。
11曲目の「DARK SIDE OF NIGHT」のレトロ感たっぷりのフルートの音色もたまらない。壁からの反響音が木霊するような、ウォール・オブ・サウンド。サイケ感も出しています。
ラスト12曲目の「PIECES OF TRUTH」がこれまた乗り乗りのハイスピードガレージロックです。カッコイイ!!
いゃあ、楽しいアルバムです。12曲ぶっ通しで間延びすることなく一気に聴き終えてしまいます。
CDデザインもアナログレコードを再現するこだわり。ポリドールぼいデザインですね。ジャケットも紙ジャケットで、まるで60年代の名盤の復刻盤みたいな感じになっています。特に裏ジャケのモノクロ写真と曲名の配置もそれ風です。CDなのにSIDEAとSIDEBに分かれてる!
私、ハッキリ言って、グリーン・デイよりもこちらの方が好きです。
(笑)
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