《マンチェスター出身の元牛乳配達人フレディ・ギャリティが中心となって結成されたバンド「フレディ&ザ・ドリーマーズ」は音楽ももちろんの事、ライブステージでのコミカルなパフォーマンスが話題となり人気が出た。数あるビートグループの中で、他のグループが10代から20代前半のファンをターゲットにするのを横目に、一貫して“お子ちゃま向けバンド”に徹し続け、65年までヒットを連発、世界的人気を博した。》~シンコー・ミュージックより~
活動期間は短かったようだけど、1963年頃から1966年あたりに絶大な人気があったブリティッシュ・ビート・バンド【フレディ&ザ・ドリーマーズ】。このあたりのビート・バンドのアルバム特にオリジナル盤入手は難しく、ベスト盤をチラチラ見かけるくらい。発見したときに即入手しなくては、すぐ廃盤になってしまったりしまいます。この『THE ULTIMATE THE COLLECTION』は確か2年前ぐらいに横浜のHMVで見かけて買ったんだったか。
CD2枚の総集ベスト全62曲、2006年のリリースなのでリマスターされているのか60年代とは思えないくらい
鮮明なサウンドで気持ちの良いブリティッシュ・ビート・サウンドが聴けます。
演奏力は【ビートルズ】以上、特にエレクトリックギターの鮮鋭度が抜群で気持ちがよい。楽曲からは、それほどコミカルな印象はなく、ストレート。コーラスも決まっている。
ただ、やや楽曲がワンパターンで単調。これを4年間続けられたら、いい加減飽きてしまうんじゃないかな。ビートルズのようにバリエーションがないんだなぁ。初期の曲では「WHAT HAVE I DONE TO YOU」なんか好き。
1967年作の「HELLO,HELLO」あたりから、楽曲に変化が見られストリングスやピアノが導入されていて、
ビートバンドからエンターテイメントなグループに変貌したみたい。「ALL I EVER WANT IS YOU」なんか女性コーラスが加わっていて良いですね。「LITTLE BROWN EYES」の牧歌的なフルート演奏も好き。コミカルなコーラスが面白い「GABARDINE MAC」も名曲。1969年作の「GET AROUND DOWNTOWN GIRL」は乗りの良いロックンロールナンバーで私が一番好きな曲。
シングルヒットが無かった
1967年以降の作品の方が圧倒的に楽曲に魅力があって、楽しいのだけど、サイケデリックなロックの新しい波に乗っていないのは明らかで、時代に取り残された上に、70年代を迎える前に解散しちゃったのかな。1970年以降の曲はありません。
“ライブステージでのコミカルなパフォーマンス”の方はCDでは確認出来ないので、YOU TUBEで探してみようと思います。黒縁眼鏡が印象的なフレディ・ギャリティのキャラも面白そうです。(笑)
↑笑っちゃいますね。全盛時の欽ちゃんみたい。