ロックの部屋

2010/01/12(火)15:09

日本のロック究極の進化形、SUPERCAR(スーパーカー)『Futurama』

音楽日記テクノ/ハウス/エレクトロニカ(75)

《1995年、青森県の楽器屋に貼られたメンバー募集のチラシをきっかけに、中村弘二、いしわたり淳治、フルカワミキ、田沢公大の4人で結成。デビュー時はUSオルタナティヴ勢やUKロックからの影響を感じさせるギター・サウンドが特徴であったが、作品を発表する毎にエレクトロな方向へとシフト・チェンジ。日本を代表するバンドとして人気・実力とも抜き出た存在へと成長したが、2005年2月のライヴ終了をもって解散することを表明。》~CDジャーナルより~ 洋楽ロックには詳しくても、日本のロックには疎い自分。こんなバンドも聞き逃していました。 1月29日新代田にてライヴ参戦予定の、スコットランドのギターポップバンド【CAMERA OBSCURA】。同じ日にゲストで出演する【フルカワミキ】をチェックしていたら、【スーパーカー】というバンドに在籍していたというのを初めて知りました。早速チェック開始。 そうしてHMVを見てみたら、レヴューの多さに唖然。相当に評価が高く、【レディオヘッド】と比較されるほどでした。これは無視出来ないぞという訳で試聴してみたら、本当に良かった。。。のでCDも即行で買ってきましたよ。アルバムカバーのイラスト(単にインクを落としただけのようだけど、蝶々のようにも見える)の配色が可愛らしく目に付いた『Futurama』を……。 うーむ、良い。良すぎて言葉が出ない。しかも音がクリアー。1曲目の「Changes」はギターバンドの面影がありますが、エレクトロを大幅に導入。弾むビートはダンスミュージックとしても充分に楽しめる感じです。 宇宙空間に拡散していくような、繊細なエレクトロニックサウンドの「PLAYSTAR VISTA」。リズム隊はとてもタイトで引き締まっていて、無駄な贅肉がない。曲調はスマートでストレートで浪漫に満ちている。ともかくカッコイイのだ。 楽器間の位置取り(定位)が絶妙で、グラデーションが巧みに掛けられているような色彩感に溢れています。 青森県のイメージったら圧倒的にねぶた祭りだったり、三沢高校の太田投手だったり(古―っ)、演歌だったんですけどね。これは自分の中の常識が覆りました。衝撃的且つ新鮮な驚きです。ちょっと【パッション・ピット】ぽい所もありますね。 「SHIBUYA Morning」とか歌のないインストゥルメンタルでも、サウンドカラーがコケティッシュで温かい。これがまた魅力。 粘りのギターリフと浮遊するエレクトロニクスとのハーモニックスが聴き所の「Easy Way Out」も最高。 高速(光速)ツインカムエンジン全快で突き抜ける「ReSTARTER」は、音の軌跡がジェット雲に乗り変わったよう。 全て濃厚な16曲、圧倒的な完成度と構成力。いやはや凄いバンドがいたものだ。 リードヴォーカルは主に中村弘二で、フルカワミキはバックヴォーカルが多いようですね。彼女のソロ作も1月29日までには聴いておきたい。いやしかし、ライヴが楽しみになってきました。 スーパーカー/Futurama スーパーカー WHITE SURF style 5 Powered by TubeFire.com

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