《1995年、青森県の楽器屋に貼られたメンバー募集のチラシをきっかけに、中村弘二、いしわたり淳治、フルカワミキ、田沢公大の4人で結成。デビュー時はUSオルタナティヴ勢やUKロックからの影響を感じさせるギター・サウンドが特徴であったが、作品を発表する毎にエレクトロな方向へとシフト・チェンジ。日本を代表するバンドとして人気・実力とも抜き出た存在へと成長したが、2005年2月のライヴ終了をもって解散することを表明。》~CDジャーナルより~
洋楽ロックには詳しくても、日本のロックには疎い自分。こんなバンドも聞き逃していました。
1月29日新代田にてライヴ参戦予定の、スコットランドのギターポップバンド【CAMERA OBSCURA】。同じ日にゲストで出演する【フルカワミキ】をチェックしていたら、【スーパーカー】というバンドに在籍していたというのを初めて知りました。早速チェック開始。
そうしてHMVを見てみたら、レヴューの多さに唖然。相当に評価が高く、【レディオヘッド】と比較されるほどでした。これは無視出来ないぞという訳で試聴してみたら、本当に良かった。。。のでCDも即行で買ってきましたよ。アルバムカバーのイラスト(単にインクを落としただけのようだけど、蝶々のようにも見える)の配色が可愛らしく目に付いた『Futurama』を……。
うーむ、良い。
良すぎて言葉が出ない。しかも音がクリアー。1曲目の「Changes」はギターバンドの面影がありますが、エレクトロを大幅に導入。弾むビートはダンスミュージックとしても充分に楽しめる感じです。
宇宙空間に拡散していくような、繊細なエレクトロニックサウンドの「PLAYSTAR VISTA」。リズム隊はとてもタイトで引き締まっていて、無駄な贅肉がない。曲調はスマートでストレートで浪漫に満ちている。ともかくカッコイイのだ。
楽器間の位置取り(定位)が絶妙で、
グラデーションが巧みに掛けられているような色彩感に溢れています。
青森県のイメージったら圧倒的にねぶた祭りだったり、三沢高校の太田投手だったり(古―っ)、演歌だったんですけどね。これは自分の中の常識が覆りました。衝撃的且つ新鮮な驚きです。ちょっと【パッション・ピット】ぽい所もありますね。
「SHIBUYA Morning」とか歌のないインストゥルメンタルでも、サウンドカラーがコケティッシュで温かい。これがまた魅力。
粘りのギターリフと浮遊するエレクトロニクスとのハーモニックスが聴き所の「Easy Way Out」も最高。
高速(光速)ツインカムエンジン全快で突き抜ける「ReSTARTER」は、音の軌跡がジェット雲に乗り変わったよう。
全て濃厚な16曲、
圧倒的な完成度と構成力。いやはや凄いバンドがいたものだ。
リードヴォーカルは主に中村弘二で、フルカワミキはバックヴォーカルが多いようですね。彼女のソロ作も1月29日までには聴いておきたい。いやしかし、ライヴが楽しみになってきました。
スーパーカー/Futurama