半生っぽいアコギの音が欲しい
アコギのピックアップについて。最初に言いますが、正直私はアコギピックアップに全然詳しくありません!!!音色の特徴〜とかそういうのは、その辺のいかがでしたか系アフィサイトでも読んでください。(実は前回記事でアフィリンク、前々回は「いかがでしたか」の文言を入れて投稿してみましたが)私のブログなどアテにならないので参考になさらぬよう。さて、アコースティックギターのピックアップについてです。現在の主流は、主にピエゾ素子を使ったアンダーサドル式のピックアップだと思います。ちなみにピエゾピックアップは、ストリングス系ではお馴染みのバーカスベリーが最初だと聞いています。1970年代のことなので、アコースティック楽器のイメージに反して意外と歴史が短いというか、近年になっての登場ですね。1963年らしいです。ソリッドステートアンプと同じくらいの登場でしょうか。ちなみにちなみに、バーカスベリーもその功績から好ましく思っていますが、バーカスベリーのエレクトロニクス部門はバーカスベリーエレクトロニクスみたいな名前となり、略してBBEとして長年の功績を持っています。特に理由はないけどBBEはめっちゃ好きです。そして私の一番好きなベースのメーカーであるG&Lは、BBEとの合同資本となっていたように思います。もうそれぞれが繋がり合っていてメチャメチャ好きです。G&Lにバーカスベリーピックアップを載せてソニックマキシマイザー掛けたいくらいです。(これ何年もずっと言ってます)それはさておきこのピエゾ素子ですが、低域ほど出力が苦手という特徴を持っています。いわゆる音痩せなどが発生した際、マグネットコイルのピックアップが高域から劣化するのに対して、コイルではなくコンデンサに近いピエゾ素子では低域から劣化する、みたいなイメージです。ここまでは電気的な前提のお話ですが、個人的な感覚としては「ダイナミックレンジが狭い」というのも非常に大きな特徴では無いか?と感じます。エレキ弾きがパッと聴くと分離感があってダイナミクスがあるように感じるのですが、個人的には思ったほど音量差が出ていないように思います。小さい音はそこそこ小さく、大きい音はベキベキになるのでよく聴くとADSRでいう「ディケイ」の部分は短く、「明るい音色でサステインが伸びている」感じです。なので生音とのダイナミクス差、音色差がうまく埋まらず、エレアコくさい音色になりがちなように思います。これはもう、ある程度仕方ないですね。代わりにコンタクト式やコンデンサマイク式ならば良いかというとそうも行かず、どちらも調整やハウリングにシビアな難しさがあります。これが上手なメーカーはやり手です。そもそも、アコギの音は弦が振動し、木の共鳴箱で大きくして鳴らしています。内部にマイクのピックアップを入れても、中の空気振動と外側に放出される空気振動は違うんですよね。弦振動が止まってからの響きを得るならマイクってのも分かるんですが、聴こえる音に近い音を拾うにはマイク位置はサウンドホールの外側ってことになります。ダサい。そしてピエゾ系のピックアップも「共鳴箱に取り付ける」状態となります。アンダーサドル式では弦(サドル)の圧力を表板との間で拾うわけですが、その表板は固定端ではなく弦振動と共振しているわけです。表板の振動を拾うコンタクト式が成立するなら、アンダーサドルは表板と弦振動の両方を拾うのでは無いでしょうか。たぶん。一見いいことっぽく感じますが、ブリッジ位置にピエゾを仕込んだ場合、ブリッジ辺りが最も大きく振動する(低音に相当する)モードでは、表板の影響が大きく出ます。反対に、ブリッジ位置がちょうど節になるような振動(上記の倍の周波数とか)のモードでは、ピエゾはボディの振動が無い位置となるため、拾わないこととなります。ただココはもう、中高域は何とかなると切り捨て、私は無視してます(笑)一番問題だと(個人的に)思うのは、サウンドホールから出てくる空気の共振です。サウンドホール周りは各社こだわってキャラクターを設計していると思うのですが、この共振が最も低い共振音を形成しており、スピーカーでいうバスレフのような効果で低音を増強しています。で、当然サウンドホール周辺が最大の振動となるモードのため、ブリッジ位置では空気振動というか表板の振動も小さく拾いにくいはずです。つまり、板そのものの振動については一応低音モードの腹に配置できる一方、サウンドホールが担当する、最も低い共振となる空気振動はほとんど拾えない(気がする)状態で、これでは基音が抜けるような分布となり生音との音色差に大きく影響すると思います。そこで、私が思う、生音再現に近づける方法は「オクターバーを掛ける」です。これが言いたかった!(ここまで前置き)わりとアコギには一般的な機材ですが、重厚にするエフェクトとか、叩きの音を補強する割合が多いと思います。私が知らないだけで、響きのための薄い普段掛けがスタンダードだったらごめんなさい。オクターバーについて語ると止まらなくなる病気に罹っているので細かい話は避けますが、BOSSのOC-3がおすすめです。BOSS / OC-3 SUPER Octave ボス【池袋店】それ以外でもとりあえず、和音で弾けるデジタルオクターバーであることは必須です。ギターの音は二次倍音が豊富です。そしてその半分(つまり基音なんですが)くらいの周波数が、ちょうどサウンドホールの共振周波数辺りになる場合が多いです。そこで、OC-3のポリモードを使い、低音弦の音にのみオクターバーを掛ける設定にします。これで、ちょうどピエゾピックアップでは拾えていない共振音辺りが付加され、より生音に近い響きが得られるんじゃねぇかって寸法です。なので、全員OC-3を買いましょうね(全人類にOC-3を買わせたい人)BOSS OC-3 新品 Super Octave[ボス][エフェクター,Effector][オクターバー]半波長のサブベース音を生成して足すので、アコースティックな響きとは逆向きの加工のように感じますが、サウンドホールの共振自体、正直あんま弦振動と関係なく低音を足してくるので、個人的には許容範囲です。余談ですが、半分の周波数を足して生音に近づけるので、半ナマって単語が脳内をよぎります。たぶん半端なアイディアなのかもしれません。共振周波数付近をEQで持ち上げるという手ももちろんありますが、個人的にはオクターバーの方が好印象です。なので試したことがない人は、とりあえず買って試してみてください。BOSS / SUPER Octave OC-3問題としては低音弦の12F辺りでオクターブ音が分離して聴こえがちなので、何やかんやうまく設定してやる必要があります。その辺もOC-3がおすすめの理由です!BOSS OC-3でもまぁ、その辺弾かないなら問題なしです。ここまでは半分冗談なんですが(!?)前回の記事で書いたポールピースの話。あれってアコギにとても応用できる話だと思います。アコでは、やはり諸々の影響で低い周波数成分を上手に拾うのが難しいです。サンライズなどアコギ用のマグネット式を取り付ける際は弦の直下ではなく少しオフセットすると、水平振動においても近付く〜遠ざかるという変化をリニアにピックアップできるのでは無いでしょうか。ちょっとした工夫で、生々しく調整できたら面白いですね。本当は前回書いたように左右を独立で担当するデュアルコイルってのが実現できれば、ってのが気になるんですが、そんなもんは存在してないので既製品をアレンジして使うならオフセットかな、ってことですね。アコギではまだ試したことが無いのです。さらに正直に言うと、私はOC-3をまだ買ったことがありません。煮え切らない記事ですいません。。BOSS OC-3 オクターバーSUNRISE/S-2【サンライズ】【アコギ】【マグネット】【お取り寄せ商品】【ご購入特典つき!】BOSS / OC-3 SUPER Octave ボス オクターバー【YRK】《/80-set12101》めっちゃふざけてOC-3のリンク貼ってますけど、マジで大好きなだけです