パイロットの給料のお話
パイロットの給料って一般的に 高給 ってイメージありませんか?それはとんでもない間違いです。何をもって高給というかはひとまずおいといて、我々庶民のレベルで考えて高い給料をもらっているパイロットというのはメジャーエアラインで働いているキャプテンくらいです。ナショナルエアラインより下の航空会社で働いているパイロットの給料なんて一般のサラリーマン並みで、その中でもリージョナルエアラインの副操縦士なんてマクドナルドのアルバイトよりも安い給料です。ちなみに私が以前働いていた会社の一年目の給料なんて、ジェット機の副操縦士なのに時給18ドルで月の保証時間が75時間、ということはなんとひと月の給料が18ドル×75時間=1350ドルしかないんですよ!↓その時に乗務していた飛行機です。 それに加えてベースがニューヨーク!いったいこんな給料でどうすれば生きていけるの?って感じでしょ。実家が近くにある人はそれでもなんとか生活していけるんですが、それができない連中は8人くらいで1LDKの安アパートを借りてそこで共同生活していました。スケジュールの関係上、8人が同時にアパートに寝泊りすることはなく、通常3~4人くらいが寝泊りします。当然共同の2段ベッドで早いもの勝ち!ベッドを取れなかった人はリビングのソファーかもしくは床に寝ます。当然、食べるものも節約して朝ベーグル1つ、昼クッキー、夜ピザなんて普通です。結構な数のパイロットは副業もしているのですが、これもスケジュールの関係でフルタイムの仕事は難しく、融通の利くパートタイムの仕事をしていて、医者や弁護士からマクドナルドの店員までいろんな人がいます。リージョナルエアラインのパイロットさんたちは、そんな悲惨な地味な生活をつづけながら、みんなメジャーエアラインのパイロットを目指しているのです。