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カテゴリ:邦画
内藤 昭さんが亡くなった。 西岡 善信さんと共に、美術監督として大映の黄金時代を支えた人だった。 4年くらい前に、スカパーの特集番組に出ていたのが 内藤さんの元気な姿を見た最後だった。 「大菩薩峠」の波打つようにうねった土塀や、とんでもない大きさの木の幹。 「眠狂四郎」シリーズや「悪名」シリーズでの、重厚その物のセット・・・。 1週間か10日で消えるプログラム・ピクチャーばかりだが その仕事ぶりは、今も記憶の中にしっかりと残っている。 大映倒産の半年くらい前に、京都の「築地」(喫茶店)で偶然お会いして 「映画なんてもう辞めなさい」と、一時間近く説教された事があった。 あの時の優しい笑顔が忘れられない。内藤さんの言うことを聞かずに それ以後も3年近く、努力もせず映画にこだわった自分が情けない。 内藤さん本当に有難うございました。 美術監督・内藤 昭の残した映画を、ゆっくり見たいと思っています。 享年・79歳、映画を知り尽くした人が、また一人消えてしまいました。 ご冥福をお祈りいたします。 「映画美術の情念」(リトル・モア社) 「市川雷蔵とその時代」(徳間書店) この2冊の本で、内藤さんの美術と、当時の大映を知ることが出来ます。 ***映画ブログに参加しています。*** ***良かったら1日1回押してやって下さい。*** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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