2009/04/08(水)20:17
「大列車作戦」
「大列車作戦」 1964年・アメリカ・モノクロ・133分
監督・ジョン・フランケンハイマー
音楽・モーリス・ジャール
出演・B・ランカスター。J・モロー。P・スコフィールド
第2次大戦 末期のドイツ占領下のフランス。
フランスの美術品、絵画の略奪を図るドイツ軍と、それを阻止しようとする
フランス国鉄の職員やレジスタンスとの戦いが、J・フランケンハイマーの力まかせの
ダイナミックな演出で迫力満点の作品になっている。
CGなどがない時代だけに、出てくる列車は全てが本物。
それが操車場構内で脱線し、ぶつかり合うシーンはもう凄い迫力!
モノクロ・スタンダードの画面だが、カラー・70ミリの大画面に負けていません。
上記3名の名優の出演も、この映画を単なるアクション映画にしていない
コクと味を見事にかもし出す。特にB・ランカスター。
最初から最後まで、身体をはって動き回る。
映画の面白さがギッシリ詰まって、133分圧倒される。
音楽はM・ジャール。アクション大作にはこの人は欠かせない。
この「大列車作戦」は1964年の12月17日公開。
当時神戸に住んでいた私は、三宮の阪急会館で見た。
この年、神戸新聞会館大劇場で「トピカピ」
梅田スカラ座で「マイフェア・レディ」
「サーカスの世界」も「シャイアン」も「輪舞」も正月映画として公開された。
斜陽と言われていた映画だが、まだ華やかな輝きが残っていたように思う。
私自身も映画に全身で使っていた時代でもあった。
DVDで「大列車作戦」を見ながら、この迫力、重量感は
CG全盛の今のアクション映画では味わう事が出来ないと思った。
ただこの映画のスタッフ・キャスト共に、J・モローさんを除いて
殆どの方が亡くなられている。時間だけは確実に過ぎていっているようです。
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