B級おもしろ映画館

2013/06/13(木)21:04

いつもと違う映画の本

映画雑記(174)

      池波正太郎    「正太郎名画館」    「最後の映画日記」    「味な映画の散歩道」  田中小実昌    「コミマサ・シネノート」    「コミマサ・ロードショウ」  普段はあまり読まない池波正太郎さんと、田中小実昌さんの本を纏めて読んだ。  二人とも見た映画のことを実にサラッと書いている。    一つだけ決定的に違う事がある。  池波さんは殆ど試写会で見ている。  田中のコミさんは、多くは場末の映画館で見ている。  当然、見る映画も多少は違っている。  お二人とも基本は何でも見ているようだが  弁当持参で場末の3本立ての小屋で見ている田中さんは  B級アクションが非常に多い。  池波さんは試写会と言っても、一般の人が行く試写会ではなく  多分、業務試写に行かれていた気がします。  映画も少々難しい映画が多い。  「カルフォルニア・ドールズ」や「ダーティ・ファイター」をメチャクチャ誉める  池波さんがチャーミングです。  「最後の映画日記」の中で、黒澤監督の「影武者」を堂々と切り刻んでいる。  ここまでの見事な酷評は多分なかったと思う。  これだけでもこの本を読む価値はある。  この5冊の本に出てくる数百本の映画を、今、全て見る事は出来ないが  もし可能なら何本でも良いから映画館でみて見たい。  それも祇園会館なら夢のような出来事です。  淀川さんは「良い映画を見なさい」とよく言っていましたが  小さな声で「変などうしようもない、それでほんの少し面白い映画もたまには見なさい」と よく言っていた。  どうも私は小さな声の方だけ聞いていたきがする。  頑張って「良い映画をたくさん見る」ようにしたいと思っている。   ***映画ブログに参加しています。*** ***良かったら1日1回押してやって下さい。***  

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